2012年10月15日月曜日

結婚と離婚

先日、友人達と飲んだ際に「結婚とは」を肴に盛り上がった。この日は、お見合いを乱発?して結婚したがっている男がいる一方で、二度目の離婚を目の前に突きつけられている男もいた。

そして奥さんにしたい女性像をめぐって白熱した議論に発展。ポイントは「バカがいいか、お利口さんがいいか」。

誤解のないように言えば、男は女よりバカである。その前提での議論なので女性の方々は気を悪くしないでいただきたい。

バカとか利口の定義は難しい。もちろん、お勉強の出来などではない。頭の回転という意味合いはあるがそれだけでもない。いっぱしの大人としてどうなのかということだ。

そう考えると何がバカで何が利口なのか良く分からない。要は、判断力や機転、気配りの有無、空気の読み方、洞察力、その他にも、ウソでも可愛いふりが出来るか否か、ウソでもいいから控えめな様子を見せられるか、多分ウソだろうけど男を立てる演技ができるか等々、例を挙げればキリがない。

もちろん、そんな例示も一面的でしかない。異性に惹かれる部分は十人十色だ。しゃしゃり出る奥さんが大好きな男もいるだろうし、奥さんにクソミソに怒鳴られているほうが安心するという男もいるらしい。

まあ、そういう変態の話は横に置こう。

男なんて単純なバカなんだから、女性には一枚も二枚も上手でいて欲しい。腹の中で舌を出してでも、その時々の夫の状況を察して臨機応変に向き合ってもらいたい。それができる人が本当の意味で利口な人だと思う。そんな女性が相手ならバカな男だって夫婦間の周波数を合わせようと努力したくなる。

ただただストレートに自分本位に思ったままを口にして、ストレスも溜めずにケロッとしている人がいる。本人は幸せだろうが、そういうのをバカと呼ぶ。

だいたいそうしたパターンの人間は言葉に無責任だ。ヘタな言質は命取りになる世界で生きている男にとって、「言霊の呪い」は結構大きい。私自身、ありえないような言葉を浴びせられたら根に持つタイプだ。

ウダウダ書いては見たが、結局のところバカか利口かというテーマ自体、本当は議論する意味がないのかもしれない。

「おまえバカだな~」と相手のドジを楽しくツッコミたい時もあるし、「キミのおかげで助かったよ」と相手の機転を賞賛したい時もある。

「ウチのカミさん、ああ見えてこんな技能があるんだよ」と人様に自慢したい時もあるだろうし、「ウチの女房は鼻の穴かっぽじってるだけなんだよ」と笑い飛ばしたい時だってあるだろう。

まあ、しょせん男と女なんてなかなか分かり合えないのだから、こんなことを四の五の書いていることが不毛なことかもしれない。

恋愛はともかく結婚となると、多くの夫婦が単なる惰性と世間体だけで関係を続けている。この点は西洋人のほうが合理的で、愛情が冷めればとっとと離婚するらしい。

愛情が冷めたという理由だけで簡単に別れてしまう。

日本人の場合、性格の不一致だの価値観のズレだのイッパシの言い訳を使いたがるが、要は気持ちが冷めてしまった他人とは暮らせないということでしかない

日本では、バツ1だのバツ2だの、わざわざ特殊な呼称まで付けて失敗のレッテルを貼りたがる。そんな「世間様の目線」がプレッシャーになって離婚を踏みとどまっている夫婦が大半だろう。

そうはいっても、本心とは違う現実を受入れて踏みとどまった結果、あきらめが連帯感に発展して、そこそこ円熟した夫婦関係につながることもある。こうなれば「世間様の目線」も社会秩序を維持する上で意味があるわけだ。これはこれで大事な社会の機能なんだと思う。

変な話だが、感性を鈍化させることが離婚を避ける唯一の方法かもしれない。あきらめたくない、このままではイヤだ、人様が何といおうと再出発したい等々、こんな正直(ワガママ)さを押し通せば、どうしたって離婚話につながる。

熟年離婚が増えている話は良く聞く。世間的にイメージされているのは、濡れ落ち葉になった中高年夫が元気モリモリのオバケ、いやオバサン妻に逃げられるパターンだ。

実際にはオバタリアンの逆襲ばかりが熟年離婚ではない。なかにはオッサン夫のほうからすべてを投げうってでも人生を再出発したいというパターンもある。

ナゼ今更?と他人はいさめたくなるが、実はそこがポイントだ。「ナゼ今更?」ではなく、「今だから」踏み切れることもあるのだろう。

若い時分は、納得できないことにも闇雲にぶつかっていく。自分にとって何が必要で何が不要かが見えていない。人の目も大いに気になる。

「頑張らねば」という思いは強いが、そのぶつけどころが的確に判断できていない。無意味な頑張りほど切ないものはない。

そして中年になる。経験と年齢のおかげで頑張りどころが見えてくる。信念みたいな思いも確立してくる。自分が求める世界も明確になる。周囲にも流されにくくなる。

当然、ハナからうまくいっていなかった家庭生活への疑問も爆発する。無責任だ、早まるな、冷静になれ等々の含蓄のカケラもない言葉で制止されても染みこんでこない。

世間様とやらも思ったほど気にする必要がないことに気づいているし、人様の目や便利さや惰性だけで無理やり自分を偽ってゴールに近づくのが無性に恐ろしくなる。

確かに一方的な考えだ。そんなことは百も承知だ。それでも突っ走ってしまう感覚を止められないことだってある。

何が正解かどうかなんて死ぬ時まで分らない。いや、死んでも分らないのかもしれない。

うーん、なんか妙に熱く書き殴ってしまった。

「戸籍真っ黒、お先真っ暗」にならないように頑張らねば。

3 件のコメント:

  1. 妙に説得力が・・(^^;;
    戸籍真っ黒、お先真っ暗というのは(^^;;
    流行語大賞になりそうな感じですね!
    不謹慎ですみません(´Д`;)ヾ ドウモスミマセン

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  2. 勉強に成増さま

    コメントありがとうございます!

    そちらのお名前のほうがドッカン!って感じですね!

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  3. ケースバイケースだと思うんです。年齢、立場、etc...
    大事なのは、言動が変わらないこと。公の場と一個人相手の時で違う人には、太刀打ちできません。精神的に貶められた場合正常ではいられなくなります。
    どうしてそんな言葉が出てきたのか考えて みてほしいものです。
    バカと利口でわけられるのはキビシイですね(^-^;

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