不惑を過ぎたあたりから惑ってばかりの日々だ。いや、そんな話ではなかった。
不惑を過ぎたあたりから冷え症気味になった。実に悲しい。若い頃はいつでもポカポカしていて、冬になると無数の女性が温まりたい一心で私に足を絡ませてきたのだが、それも今は昔である。
これも加齢なのだろうか。まだ11月だというのに足が冷えて仕方がない。夜中に自分の部屋で過ごす際、靴下を2足履いても寒い。真冬になったら一体どれだけ冷えるのか心配だ。
そろそろ南国に移住すべきなのだろうか。
最近、冷凍食品を食べる貧しい機会が増えたのも原因だろうか。あれは身体を冷やすそうだから食べ過ぎは良くないらしい。
ひょっとするとカニの呪いかもしれない。カニは身体を冷やす食べ物として知られる。30代の後半あたりから爆発的にカニが好きになったから、それも原因かもしれない。
いま、穏やかな秋晴れの昼間にこれを書いている。寒そうにしている人は周りにはいない。ワイシャツ一枚で活発に働いている人ばかりだ。
夕べ、上海ガニをむさぼったから寒いのだろうか。足元暖房が欲しくて仕方がない。昼だから燗酒をすするわけにもいかないし、困ったものだ。
どなたか、足の冷えに確実に効くサプリなんかをご存じだったら是非情報を下さい。
さて、上海ガニの話だ。
ゆうべ出かけた店は神保町にある全家福。上海ガニをいろいろな食べ方で出す穴場だ。
ちゃんと冷え対策として、カニと一緒に温かいショウガ汁も出してくれる店なのだが、紹興酒にかまけて一口も飲まなかったことを後悔中。
酔っぱらいガニと呼ばれる紹興酒漬けはポピュラーだが、この店では、紹興酒漬け以外にもニンニク汁に漬けた逸品やショウガ汁に漬けた逸品も楽しめる。
3種類の漬けガニをガリガリチューチューすすりながら熱めの紹興酒をグビグビすると口の中が幸せ満開、幸福ならぬ「口福」である。
蒸しガニはオス、メスいずれも選べたのだが、この日はオス。ミソがたっぷりでこれまた酒が進む。甲羅に熱めの紹興酒を注いで少し味噌を溶かしながらグビリとすれば、ひととき浮き世を忘れる。ハッピーである。
カニと酒といえば、今までも随分と私の健康を害してきた、いや、私に幸せを与えてくれた。
毛ガニの甲羅にミソを残して酒を注ぎ、甲羅ごと火にかけてもらったスペシャル甲羅酒には悶絶した。函館でふらりと入ったお寿司屋さんで遭遇したのだが、甲羅が少しだけ焦げちゃった風味が加わって大興奮した覚えがある。
金沢に程近い北陸の橋立の料理屋では骨酒のような殻酒に悶絶した。さっきまで生きていたそれこそタグ付きの極上ズワイを炭火で焼いて味わったのだが、カニそのものよりも印象に残っている。
身を食べた後の脚の殻をコップがきしむほどギュウギュウ詰めにして、そこにカンカンに熱くした酒を注ぐ。見る間に酒はほんのり淡い琥珀のように色づく。脚をかき分けながら酒をすすると、おったまげるほど風味満開の極上燗酒が出来上がっていた。
書いているだけで飲みたくなってきた。この冬のうちに是非出かけようと思う。
なんだっけ?そうだ、冷え症の話を書くつもりがカニ尽くしになってしまった。
身体が温まるサプリとか有益な情報をお待ちしております。
お部屋のサウナは冷え性に効果なかったんでしょうか?
返信削除匿名様
返信削除マイサウナは最高温度が低めに設定されているため、30分ぐらい経たないと効いてこないのです。
それが面倒になってしまって最近はあまり活用できていません。
家にサウナを作るか検討中だったのですが、サウナがある方のブログや感想がステマ以外皆無でしたので、拝見させていただいてました。
返信削除やっぱり物置になる運命なんですかね。
手足の冷えだと漢方ならツムラの38番、当帰四逆加呉茱萸生姜湯とか63番五積散あたりですがどうでしょう?
内科にいけば保健使えるし。
まあ基本生姜関係のサプリが効きそうですが。
匿名様
返信削除何かしら妥協して買ったサウナだと物置状態になりやすいでしょうね。。。
漢方情報ありがとうございました!