東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2013年9月20日金曜日
哀愁のヨーロッパ
サンタナの名曲「哀愁のヨーロッパ」である。
http://video.search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%93%80%E6%84%81%E3%81%AE%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91&tid=49a698707c7a9890f09f47a0d77b5bfd&ei=UTF-8&rkf=2
よく考えたら意味不明なタイトルだ。何が言いたいのかサッパリわからん。日本側の関係者が投げやりに邦題をつけたのだろう。でも名曲である。
ということで、ヨーロッパである。秋も深まる哀愁漂う季節に行ってくるつもりだ。
マイルが物凄く貯まっているので、無料航空券で効率よく出かける予定だ。
主目的は「スペインでぶらぶらしながら酒を飲む」である。
だいぶ前から構想は練っていたのだが、あれこれ調べているうちに、「イタリアで靴屋に行く」という目的も加わってしまった。
私が行きたい場所には日本からの直行便がない。どこかで乗り継ぐわけだから乗り継ぐ都市での散歩も楽しみたい。
イタリアは、ボローニャだけで済ませる予定だから、ボローニャに行きやすい都市を経由する計画だ。
まず、オーストリア航空でウイーンに飛んで翌日ボローニャに入る。ウイーンからボローニャへは1時間ちょっとの飛行時間だ。出発日にそのまま乗り継ぐことも出来るが、せっかくだから翌日の夜便までウイーンに滞在しようと思う。
ウイーンなどという高尚?な場所にはちっとも興味がないのだが、「哀愁のヨーロッパ」である。1日ぐらい滞在してみよう。「寅さん」唯一の海外ロケ地でもある。マニアとしては素通りはマズいからブラブラ散歩するつもりだ。
モーツァルトの魂とかが乗り移って今更ピアノがギンギンに演奏できるようになったら、わがバンド活動の未来も明るい。
イタリア・ボローニャは「スパゲティ・ボロネーゼ」の本場である。スパゲティというより本場では平たい麺のタリアテッレとかフェットチーネで食すのがボロネーゼの標準形だとか。想像するだけでウマそうである。きっと毎日食べるのだろう。
そういえば、セクシーランジェリーの「ラ・ペルラ」発祥の地でもある。勇気を出してニタニタしながら覗いてこようか。いや、逮捕されそうだからやめておこう。
ボローニャでは、とある靴屋を訪ねることが目的なのだが、巨大観光都市とは違った趣があるそうなので、アマノジャッキーである私としてはアテもなくブラブラする街歩きも楽しみだ。
その昔、トスカーナ方面に旅行したときも、ディーズニーランドのように観光客であふれるフィレンツエより、郊外のシエナが気に入った。中世にタイムスリップしたかのような魅力的な街だった。
今回もボローニャを起点に近郊のパルマあたりに足を伸ばすぐらいにして、しっとりと秋の哀愁を感じてこようと企んでいる。
その後のスペインだが、特典航空券だと、いわゆる「途中降機」は2回までという条件がある。帰国便の前の日もどこかで一泊したいから、そっちの予約が優先だ。したがって、イタリアからスペインへの移動は陸路か何かで適当にこなすことにする。
帰国便もスペインから日本への直行便はないため、バルセロナからドイツ・フランクフルトへ飛び、1泊してから翌日ルフトハンザで成田に帰るパターンにした。残念ながら空きがあったのは新世代ジャンボ「747-8」ではなかったのが残念だが、そんなことまでこだわっていても仕方がない。ゆったり寝られれば充分である。
フランクフルトには世界中のスケベ達が集まるウルトラ官能スペシャルサウナがたくさんあるようだが、旅の最終日にそこに行くパワーが残っているかはビミョーである。
それだけ乗らせてもらってもヨーロッパ1都市単純往復と同じマイル数でチケットが手に入る。ANAのマイルだとスターアライアンスのどの航空会社でも特典航空券を使えるから実に便利だ。
というわけで、ボローニャに入ってから1週間後にバルセロナにいればいいわけで、その間のスケジュールを検討中だ。
旅行の楽しみって、この部分かもしれない。アレコレ悩んでるのが妙に楽しい。
ボロ―ニャだけでなく他のイタリアの都市に行ってみるか、それとも、ボローニャからパリに飛んで、本場のオランジーナを飲んでフランス靴を見てからスペインに入るか、はたまたさっさとスペインに渡って巡礼の道でも歩いてみるか、妄想は広がる。
スペインに行きたい理由は自分でもよく分からない。なんとなく、としか言いようがない。行ったことがないから知識もないし、特別スペイン料理が好きなわけでもない。
強いて言えば、中学生の頃によく聴いていた佐野元春の「バルセロナの夜」を現地で聴いてみたいと思ったからかもしれない。いや、たぶん違う。
適当に読みあさってきた紀行本とか旅の雑誌のせいで、漠然とスペインの酒場に身を置きたくなった。カヴァをグビグビ飲みながらチマチマとタパスを食べたいぐらいで、大した理由はない。
せっかくだからマドリッドのプラド美術館にも行きたいが、どちらかといえば、バルセロナとかバレンシアといった海側の都市でブラブラしたい。バルセロナといえば、ガウディの建築物が名物だが、ちっとも興味がない。ヘンテコな建物を見るなら路地をあてもなく散策した方が楽しそうだ。きっと、ただブラブラして終わりそうだ。
スペイン語はサッパリ、英語は1歳児レベル、いや犬の遠吠えレベルだから、厄介な移動は避けたい。あまりアチコチ動き回ってもせわしないからバルセロナを起点に海沿いの街に足を伸ばすぐらいで終わるのだろうか。まあそれもいいかもしれない。
今回も一人旅である。寒くなり始めている季節だ。まさに「哀愁のヨーロッパ」である。
実際は哀愁どころか、靴屋のハシゴで忙しく動き回っているはずである。
本場のパエリアも楽しみだが、あれは日本の鍋料理と同じで、一人で食べるものではない。この点が一番の課題である。
まあ、結局は2人前を一人でワシワシ食べることになるはずだ。
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