東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2013年11月27日水曜日
嬉しかったこと
楽しいことないかな~と時々つぶやく。
よく考えたら贅沢な発言である。
仕事もあって、健康で、よく眠れる。孤立死だの餓死だの壮絶なニュースを見ていたら自分の状況は幸福極まりないと思う。
天災で突然すべてを奪われる人も大勢いることを思えば、何気ない日常を送れていることは有り難いことだ。
書きながら自分に言い聞かせているようなものだが、煩悩の塊として生きているのが私である。ちょっとした嬉しいこと、楽しいことをすぐに求めたくなってしまう。
ということで、最近の嬉しかったことを列挙してみる。あくまで、ここに書ける範囲ではあるが…。
といって、大した話があるわけではない。小さいことばかりだ。
複数の知り合いに立て続けに言われた「髪の毛増えた?」というセリフが一番嬉しかったぐらいだから実に小さい。
まずは「吉野家の牛重」を食べたことである。ニュースで見てから気になっていた。若い頃は肉体の3割ぐらいが牛丼によって生成されていた私だ。老舗・吉野家が限定販売している和牛のお重である。オッサンとなった今、これを食べないことには私の青春は終わらない。
吉野家が国会議事堂の敷地内に出店した店舗での限定販売である。出入りが規制されている場所にある店だから、そんなところに限定メニューを用意するのは何だかイヤらしい話である。意味不明だ。
国会店といってもカウンターがあるだけで特に豪華な内装の店舗ではない。なのに1200円もする牛重はここにしか用意されていない。
まあ、話題作りが目的なんだろう。ブツクサ言っても始まらない。
ということで、国会周辺がフリーパスになる記者バッヂと記者証を携行して出かけてきた。一応、牛重のためだけに出かけたわけではないと弁明しておく・・・。
食べてみた。普通に美味しい。いつもの牛丼のようなぺらぺらのバラ肉ではなく、厚みのある肉肉した感じの牛肉である。
すき焼き風の甘めの味付け、後味にいつもの牛丼の風味がかすかに残るところがニクい。
でも1200円という値付けは微妙である。デパ地下に行けば、かなり美味しいすき焼き重とかステーキ重とかがゴロゴロある。そう考えたら「別に」って感じだろう。
ガラッと話は変わってコスプレカラオケ大会である。仕事で付き合いのある知り合いを接待するというか、ただ慰労する目的でワイワイ騒いできた。20代から40代までのオネエサン達がいろいろすごいカッコを取っ替えひっかえして弾けていた。
私の名誉?のために強調するが、コスプレカラオケ大会が嬉しかったのではない。招待した相手が思った以上に「浮かれポンチ」になっていたことが嬉しかった。「お・も・て・な・し」である。
それにしても我が社の営業幹部の手配師ぶりは大したものである。普通に仕事に励んでいたら女性陣をあんなに集めるのは無理なはずだ。ちょっと微妙だ。
続いては香箱ガニである。セコガニとも呼ばれるズワイのメスだ。この時期ならではの味覚である。
何が嬉しかったというと、これを食べる直前に毛ガニを一杯しっかり食べていたから、短時間でのカニ攻めが非常に嬉しかったわけだ。
いつもの「鮨源」である。なかなかお寿司屋さんに行く時間が取れず、恋しさに喉をふるわせて出かけた夜のことだった。
今シーズンは魚卵、肝などの珍味系を摂取する機会が少ない。自分の身体がデトックスしまくったはずだと確信して、コレステロールだのプリン体を気にせず楽しんだ。
おまけにミソたっぷりの毛ガニを堪能した後にアンキモまでペロペロ食べてから香箱ガニに突入した。
このうえない幸せを感じた。
それ以外にも嬉しかったことはいくつもある。
セブンイレブンのくじ引きで、引いたクジが全部大容量の飲み物の当たり券だったこととか、タンスの隙間から千円札を2枚発券したこととか、ここ半月ほど睡眠導入剤のお世話になっていないとか、落とした体重を維持できているとか、結構いろいろある。
カーオーディオの音質向上も大いに嬉しかった。最近クルマを変えたのだが、そのクルマのオーディオは最高品質の音響だとか謳われていた割に、iPod経由での音質が大いに不満でストレスになっていた。
ところが、iPod本体の設定メニューからイコライザー機能を活かしてみたら問題が解決して俄然快適になった。目からウロコだった。
どうでもいい話ばかり書いてしまった(いつもそうだが…)。
でも「嬉しい」と感じた時の脳の活性化はすこぶる精神衛生に良いはずだから、こういう小さいことでも大げさに喜ぼうと思う。
なんだかんだ言っても、先日、夜中に一度もトイレに起きずに8時間ぶっ通しで寝続けたことが最も感動的だった。
書き連ねてみて、改めてダイナミックではない自分の暮らしぶりを感じる。石油を掘り当てるとか、途上国に学校を建設するとか、私専用のハーレムとか大奥が完成するとか、張本さんといっしょに野球をやるとか、そういう大きな喜びに向けてもっと奮闘することにしよう。
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