2014年2月3日月曜日

豚、豚、豚!


お寿司屋さんでクダをまいてることが多い私だが、基本的には肉食だと思う。昔より食べられなくなったが、「肉こそ御馳走」と思って生きてきた世代なので、時々ガッツリと肉肉しいものが食べたくなる。

鳥、豚、牛。加齢とともに好きな肉の順番はこうなった。最近は、2番目に馬が割り込んでいたのだが、このところ官能的な豚を味わう機会が続いたので、今の気分は「豚、鳥、馬、牛」の順番である。

豚の王様?といえばとんかつである。ソースマンである私としては子供時代から一貫してとんかつを溺愛している。

逆流性食道炎のせいで、たまにしか食べなくなったが、時々無性にとんかつモードになる。「全身とんかつ気分」になると他は何も考えられない。


高田馬場の名店「成蔵」の最上級の一品である。その名も「シャ豚(とん)ブリアン」である。

ネーミングがシュールなことは目をつぶろう。官能的にウマい。上等なヒレ肉である。脂身はなく、しっとりと甘味がある。

厚切りにされているせいで口に入れた時の幸福感は最高である。口の中いっぱいに広がる“ウマ甘い”風味、適度な歯ごたえが抜群。

上等なパン粉で軽く揚がっている点も爽やかで嬉しい。都内でも有数の人気店らしいが、私の会社からタクシーを飛ばせば10分もかからず到着する。

いつも混雑しているのが困るが、あれほど芸術的にウマければそれも仕方がない。


この画像は栗を食べて育ったマロン豚だとか。鶏の水炊きを食べに行った店で、酒のツマミに頼んだ一品。熱した溶岩の上で焼いて食べた。

銀座にある「あまくさ」という店だ。水炊きを目的に出かけたのだが、鶏肉よりこの豚肉がとても印象的だった。脂身の甘味が強く、芋焼酎と合わせるとエクスタシ~ベリ~マッチ!だ。

溶岩焼きというやり方が正しいかどうかは分からない。やたら勢いよくピシパシ脂が飛びまくるので、着ている服が汚れないか気になって仕方なかった。

今度この店に行く機会があったら、鶏肉はさておき、マロン豚を飽きるまで食べてみたい。


お次は脱法ドラッグ。いや、豚のレバ刺しである。豚のレバを生で食べる行為はなかなかチャレンジングベリーマッチである。

お上から禁止されたのは牛レバだけだ。だから豚レバはOKという思考回路が安易である。

でも、抜群にウマいのも確かだ。この店、中学生以下は入店お断りらしい。生肉食べて死んじゃったら困るのがその理由みたいだ。

オッサンに死なれても構わない、いや、オッサンなら死なないだろうということだ。
実は、レバカツが食べたかったのだが、時間がかかると言われて刺身にしてしまった。

ウマ過ぎて卒倒した。とはいえ、胃腸が強いくせに何となく不安も残る。豚の肝臓をナマで食らうわけだから少しビビる。命がけである。ちょっと大げさか。

次回からはレバカツにするつもりだ。すっかりビビりモードである。もう若くないから守りに入ろうと思う。

これを食べて死んだ場合、絶対に「何でそんなもの食ったんだ?自己責任だバカ」とか言われそうだ。適当にしておこうと思う。

ついでに言えば、レバ刺しの誘惑を振り切れるほど、この店のモツ焼きは革命的なウマさである。


魔都・池袋の少し辺鄙な場所にある「木々屋」という人気店だ。モツ焼きの概念がひっくり返るほど何を食べてもタメ息が出るほど抜群に美味しい。

2号店も誕生したそうだ。どんどん増殖してもらいたい。池袋中のヌルい飲食店が全部この店に取って代わればいい。

食べなきゃ損!と言えるほどのレベルだ。まるで店の回し者かのような書きぶりだが事実である。遠くからでも訪ねる価値アリだと思う。

常に混雑しているし、はっきり言ってサービス面は???な点も多い。注文の順番通りに作業することを闇雲に徹底しているせいで、段取りの面でオイオイと言いたくなる感じもあった。

文句があるとしたら店の雰囲気だ。モツ焼き屋っぽくない雰囲気が「正統派中高年」としては気に入らない。「吉田類」師匠が来るような感じではない。

少し洒落た焼鳥屋のような雰囲気。この日はクリス・レアの「ON THE BEACH」なんかが流れていた。豚の肝臓とか脾臓の串焼きを食べながらクリス・レアである。ビミョーだ。

でも、そんなことはどうでもいい。やきとんの店である。焼き物がバッチグーならそれ以上のことを望んだところで始まらない。

1本200円、300円の串もある。やきとんとしては高価だ。ただし、一串あたりのサイズが通常の2倍ぐらいだから問題なし。

普通の人なら4~5本で満足できるぐらいのボリュームだ。この日は7本食べたが他のツマミもあったので、かなり膨満感ブリブリになった。

最高だったのがレバ焼き。ハフハフと口に入れて囓った瞬間に目が丸くなった。金縛りにあったかのように、いや、地球が停止したような感覚に陥った。

私のハートはストップモーション!である。知らない人、すいません…。

大げさである。でも事実である。

モツ煮がまたスンバラしかった。ポタージュスープかと見紛うような白濁したスープにゴロゴロ入っているモツの甘味がセクシーダイナマイト!だった。

豚のアチコチの部位をここまで美味しく食べられるとは感激である。犠牲になった豚さんも本望だろう。

直腸、心臓、頭部、肝臓、脾臓、胃袋あたりをワシワシ食べた。カシラとかタンとか呼ばずに正式名称で書くと、自分がスペシャル変態野郎に思えるから不思議である。

池袋が嫌いな私だが、ここにいると池袋が愛おしく感じるから不思議だ。

4 件のコメント:

  1. こんばんは
    レバ刺し、レバ焼き、モツ煮込み!
    大好物です
    しかも手頃な価格
    お店全部保存しました♪
    ちなみに燗酒は、新宿の富久がお気に入りです
    富豪記者さまもお好きな雰囲気のお店かと思います

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  2. ヒロさま

    この店、びっくりするほどウマかったです。

    富久、ぜひチャレンジしてみますね!

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  3. 富久、私も好きでちょくちょく行ってます。
    予約が取りにくいのがたまにキズです。
    おでんよりカウンターのおばんさいがお勧めですよ。

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  4. 千葉県民さま

    富久、俄然気になってきました。
    覗きに行きたいと思います。

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