2014年2月7日金曜日

鶏、鶏、鶏


最近、ヤサグレ気味である。

と、書いてみて「ヤサグレ」の意味をよく知らないことに気付いた。

で、調べてみた。「やさ」は家の意味で「ぐれ」は外れるの意味、すなわち宿無しでフラフラしている状態を指すらしい。

私の場合、一応、住むところはあるし、深夜とか明け方にはちゃんと帰宅している。だからヤサグレているわけではない。

とはいえ、言葉は色々な使い方に転じていく。ヤサグレも「ぐれる」というニュアンスのせいで、「定職にもつかず、ふらふらしている人を指し、又、すねる・ふてくされる・いじける・天邪鬼等の意味で使われる」らしい。

やはり私の場合、定職はあるから大丈夫だ。でも、「すねる、ふてくされる、いじける、アマノジャッキー」の部分は該当する。

プチ・ヤサグレである。

最近、酒量が増えて、夜遅くまでダラダラしているから少し反省しようと思っている。

なんといっても疲れる。慢性疲労である。ドリンク剤やサプリのおかげでニコニコしているだけだ。それらを摂取しなかったら、きっと廃人みたいな様子になると思う。

で、何を書こうとしていたかというと、鶏肉である。脈略が無さそうだが、鶏はどことなくヘルシーな雰囲気だ。プチ・ヤサグレ男として、なるべく鶏肉中心にしようと思っているわけだ。

つい先日、このブログで「豚、豚、豚」と豚を賞賛した。しかし、私は基本的に鶏肉派である。今日は「鶏、鶏、鶏」である。



銀座にある「串銀座6丁目店」。この店の焼鳥は素直にウマい。カウンター席に陣取って寡黙な男のフリをしたいのだが、禁煙だから、訪ねる場合には愛煙家OKの個室が確保できた時だけである。

鶏のウマさはもちろんだが、日本酒の品揃えがスンバラシイ。ちゃんと一升瓶には空気抜きのシュボシュボ弁を装着しているから何を頼んでも安全である。

焼酎のロックでチビチビやっていればお勘定は屁のカッパだが、ウマい日本酒に手を出すと笑顔がひきつる値段になる。

前菜の一つとして食べる温泉タマゴが絶品で、私にとっては最初からハイライトを迎えるような高揚感がある。レバーのパテとか鳥刺しアレコレでグビグビ飲んで、焼鳥をムシャムシャ食べたら昇天である。


銀座にはウマい焼鳥屋はいくつもあるが、私がなぜか好きな「数寄屋通り」にぽつんと佇む「東京やきとり亭」も悪くない。鶏のレバ刺しが常備されているし、名古屋コーチンを使った焼鳥も安定してウマい。

この刺身盛り合わせは、20年の付き合いがある銀座の黒服と二人で出かけた時の画像だ。

ほぼ同じ年のその黒服氏と飲む時は、たいてい二人きりである。男子会だ。彼はいつも気を遣って「女のコ連れていきましょうか」と聞いてくれるのだが、私はいつもカッコよくお断りする。女子抜きで下品な話をするほうが楽しい時もある。

さてさて鶏肉といえば、焼鳥以外に「水炊き」が好きだ。何度もこのブログでも書いている新宿の「玄海」では、いっさい野菜を無視した鶏肉だけの白濁スープ水炊きがお気に入り。冬場は何度も出かける。

普通の店はすぐに鍋に野菜を入れたがるからダメである。あんなもの入れたらスープは薄まるし、へたするとスープが緑っぽく色づいてしまう。



この画像は、池袋の水炊き屋「銀獅子」で食べた水炊きである。店員のおねえさんが野菜を入れようとしていたのを制して、ずっと鶏肉だけの状態で楽しんだ。宗教上の理由で野菜を食べない私である。仕方があるまい。

スープと酒を交互にグビグビ飲んで幸福の極地である。ここに野菜を入れようとする無節操かつ無神経な世間の常識がつくづく憎たらしい。

もう一点の写真はレバ焼きなる一品料理だ。味は普通だった。この店、隠れ家風の作りでインターホンを押さないと扉は閉まったまま。なんだかなあ~という感じである。

池袋という治安の悪い街だからか、はたまた西麻布あたりの気取った会員制ダイニングバーの真似をしているのか知らないが、余計な演出?だと思う。

寒空の下で客を待たせるわけだ。個人的にはちっとも嬉しくない。まあ、池袋にはついつい辛口になってしまう私である。実際には別に不便はないし、若者だったら隠れ家チックな感じを喜ぶのかもしれない。



がらっと雰囲気は変わってオムライスである。日本橋の老舗「たいめいけん」のたんぽぽオムライスである。

チキンライスの上に載っかったオムレツをかっさばくとトロ~リと全体に広がっていく。

あくまで主役はオムレツのようだが、下支えしているチキンライスは文字通り鶏サマが主役であり、大スターのオムレツだって、元を正せば鶏卵サマである。

あえて言おう。「オムライスは鶏料理」である!。意外に気付かれていない真実である。鶏ラバーならオムライスを愛さないとダメである。

そう考えると「鶏卵」を使ったものは鶏料理である。ラーメンもタマゴ麺だから鶏料理、アイスクリームもパンも、洋菓子全般も鶏卵が必需品だ。全てが鶏料理だったわけだ。

鶏好きとしては歓迎すべき真実だ。

生卵かけ御飯も鶏料理だったわけだ…。


さて、くだらない話は適当にして本日最後の「鶏」。鴨だから鶏ではないが広い意味で鶏料理に含めることにする。

これまた最近の話だが新宿にある北京ダック屋に出かけた。「全衆徳」という専門店である。

銀座にある系列店には何度も行っているが、新宿店は2度目。色々な面で銀座店よりも劣っていて少したじろぐ。地域性によって店の運営方針に差を付けるのは分かるが、随分と格差があった。

全衆徳では、焼けてきたダックの皮を数枚だけ砂糖をまぶして食べさせるのが特徴だ。シンプルな食べ方だからこっちの店でもウマかった。

温めた紹興酒と合わせるとウッヒャラピー、ワオ~!と叫びたくなるような味わいだ。

でも、鶏料理のカロリーは皮の部分に集中している。皮さえ取れば超絶的にヘルシーなのが鶏料理である。そう考えると北京ダックはアンチヘルシーの極みである。

やはり健康志向なら精進料理ぐらいしか食べるものはないのだろう。

まいったまいった。

4 件のコメント:

  1. こんばんは
    「げんかい食堂」ならわたしにもわかりますよ~
    きれいめな居酒屋程度の価格で、お品は外れがなく、半個室でゆったり落ち着いて会話ができてお得感たっぷりのお店でした

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  2. ヒロさま

    げんかい食堂っていうのは知りませんが、あの系列なら鶏はウマいでしょうねえ。

    チェックしておきます!

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  3. えぇ~、ご存知ないって…
    さすが富豪記者さま、ふぅ、、
    玄海さんと同じ建物です
    正面右手の細っこい通路の奥にあるのです


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  4. 玄関の奥の場所ですか。。。

    あそこ、何回か路線転換してるみたいですね。。。

    時々しか行かないので、ついつい本館で極上スープに悶絶してます!

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