2014年7月7日月曜日

サッカー、マー君、焼鳥


ワールドカップ決勝リーグの激戦を見るにつれ、改めて日本代表の現実をヒシヒシと感じる。まさにモノが違う。残念ながら優勝などという夢を語るのは現実離れの極みなんだと実感する。

で、スポーツ話のついでに言いたいことは「田中マー君」の凄さである。もっともっと大絶賛されるべきだと思う。

ヤンキースという厳しいプレッシャーにさらされるチームのエースとして大車輪の活躍だ。歴史的偉業と言っても過言ではない。

元野球少年である私としては、サッカーの悪夢を忘れるためにもマー君には突き抜けた活躍をしてほしい。

その昔、メジャーリーグが大リーグと呼ばれていた頃、時々来日するメジャー軍団の強さにただただ仰天した。観光気分なのに圧倒的な強さが印象的だった。


シンシナティ・レッズが来たときには、ピートローズがバリバリ活躍、こりゃ「モノが違う」と素直に思った。画像はネットからパクりました。すいません。

そういう意味では、サッカーもあと30年ぐらいすれば結構頑張れるんじゃないかと期待したい。私が生きているうちには強豪国になって欲しいものだ。

マー君の話だった。あの安定感は予想以上だ。今まで渡米した選手と違い、マウンドの硬さが違うだの、ボールが滑りやすいだの、そういう余計なことをまったく言わずに余裕のピッチングである。

甲子園を沸かせていた高校生の頃は力任せみたいな印象があったが、あれほどの進化を見せるとはビックリだ。つくづくアメリカの言いなりになって日本に不利なポスティングシステムを押しつけられ大した移籍金をもらえなかった東北楽天が気の毒に感じる。

さてさて、何の脈略もなく話をガラッと変える。

最近は焼鳥ばっかり食べている。われながらその偏執狂みたいな食生活にたじろいでいる。

一時期、アホみたいに「やきとん」にはまってホッピーなんかをウホウホ楽しんでいたのだが、熱病的執着はようやく収まり、同じ串でも鶏に夢中になっている。


無意識のうちにカロリーの低い、ナンコツとかササミという逃げ道のある焼鳥を選んでデブまっしぐら路線を軌道修正しようと思っているわけだ。

焼鳥に異様に萌え始めたのは、10年ほど前のことだ。以前住んでいた家を新築した際、その近辺で気軽に立ち寄れる酒場を求めて放浪していた時に見つけた焼鳥屋がきっかけである。

どこで食べても大差ないと思っていた私の焼鳥感が変わり、いつの間にか寿司と並ぶほどの大好物になった。残念ながら大人の事情?でその焼鳥屋にはもう行っていない。

さて、この1~2カ月、職場や住まいの近くで見知らぬ焼鳥屋に突撃している。行き当たりばったりの行動である。これが結構楽しい。

ここ10年ほどですべての分野の流通事情が良くなったせいだろうか、ほとんどの店がマトモである。というか、良い店を見つけ出す私の嗅覚が素晴らしいのだろうか・・・。

レバとかハツなどの内臓系を食べれば店のレベルがよくわかる。小汚い店で値段も高くないのに昔より格段に美味しい店が簡単に見つかる。

銀座あたりの1本500円オーバーの焼鳥ならウマいのは当然だが、その半値以下、いや3分の1程度の値段でもウヒョウヒョ喜べる店が簡単に見つかる。

先日、自宅近くに雑誌にも取り上げられている人気店があると知って出かけてきた。確かにかなりウマかった。

でも、客層がひどかった。ロクに飲み食いしない近所の常連オヤジがたむろしている。あの不快な空気、おわかりいただけるだろうか。最悪である。そうした店に共通するのが店主が「良い人っぽい」ことである。

変な言い方になるが、店主の人の良さが一定ラインを越えちゃうと、その穏やかな感じがアダになって、近所の図々しいオッサン連中が店を我が物顔で占有?してしまう。

結果、独特の気色悪い雰囲気が濃くなり、どんよりしちゃう。こうなったら残念な店の出来上がりである。

別な日、やはり、自宅近くのどうってことのない店構えの焼鳥屋に突撃した。ここが想像以上に大当たりで驚いた。

フリーで入った特殊浴場でグラマーな美女に当たった時の喜びと同じかもしれない。

入口近辺の雰囲気は正直冴えない感じだが、中に入るとデートにでも使えそうな洒落た雰囲気。まずは刺身盛り合わせで飲みはじめる。妙にウマい。突き出しも実にマトモだ。期待できそうだ。

ただの焼鳥屋かと思ったらカウンターの中央に立派な天ぷらの揚場もある。モノは試しと単品でいくつか天ぷらを頼んでみた。

これまた極めて真っ当に美味しい天ぷらだった。

「天ぷらと寿司」とか「鰻と焼鳥」とかメインになるべき料理を看板に複数掲げている店にウマい店など無いのが普通だが、この店は嬉しい例外だった。

続いて頼んだ焼鳥のレベルの高さに正直ビックリ。こりゃあ穴場を見つけた!と心の中でバンザイをする。

ホロ酔いを勇気に変えて?無口な感じの店主らしき人に声を掛けてみた。予想以上に愛想も良い。

店の成り立ちを尋ねたら、フムフムなるほどという経緯で成りたっている店だった。

なんでも焼鳥担当の親方と天ぷら担当の親方は、銀座でそれぞれ別々に焼鳥屋と天ぷら屋を営んでいたそうだ。立ち退きなどそれぞれの事情で店をたたむことになり、ついでだからと一緒に新天地で合体した店を出したそうだ。

場所は文京区と豊島区の境目あたりだ。「銀座の客がこんな場所にまで来ないでしょ?」と聞いてみたが、たまたまそのエリアに住んでいる常連さんもいたそうで順調に営業しているとか。

この店に行った前の日、某所の某焼鳥店で表面は少し焦げ目が付いているのに中身は冷たいケッタイな串を出されて思わず吐き出していた。そんな大惨事の翌日だっただけに尚更ウマい店を見つけた喜びにニッコニコになった私である。

別にちっとも身を隠す必要はないのだが、隠れ家として通いたいと思った。

そんなちっぽけな喜びに幸せを感じる今日この頃である。

2 件のコメント:

  1. 初めまして。息子がダウン症で、今までROM専でしたが、心当たりのあるお店だったので初コメさせていただきます。たぶん、地下にある漢字3文字のお店かと思うのですが。職場が近いので、たまに利用しています。ランチもオススメです。全然違ったらすいません。これからも食べ過ぎ飲み過ぎにお気を付けて頑張って下さい。では、ROM専に戻ります。

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  2. コメント有り難うございます!

    ドンピシャです。漢字三文字、地下の店です。

    あの店を知って何となくトクした気持ちになりました。ナンコツがメニューにないのが玉にキズです。。。

    今後ともよろしくお願いいたします。

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