東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2014年9月5日金曜日
デブの日常
デブ。実に重ったるい言葉である。音の響きからイヤだ。デブ、デブ、デブ・・・。書いているだけで憂鬱になる。
もともと私は太りやすい体質ではないはずだったが、運動しない中年だから代謝機能は機能不全に陥っている。
それだけならまだしも、相変わらずドカ食いをすることがあるので、すぐにデブになる。
デブ。実にイヤな言葉である。「でっぷり」が語源らしいが、一説によると「二重あご」、すなわち「ダブル・チン」をカッコつけて発音した時に「デブチン」になり、それが省略されて「デブ」になったいう説もあるそうだ。
この画像、なんとも言えない悲しい風情を漂わせている。見ているだけで切なくなる。「夢は枯れ野をかけ廻る」って感じだ。
極上鰻重の上だけを食べちゃった後の風景である。デブだから御飯を全部残したわけではない。
珍味で一献、白焼きで一献、肝焼で一献、酔ってきた頃合いで鰻重が登場。飲み足りなかったから蒲焼きをツマミにまた一献。
冷めないように蒲焼きを一口かじるごとに蓋を開け閉めしながらダラダラ冷酒を楽しんだ。
さあ鰻重だ!と意気込んだ時には無残にもお重の中は荒れ野のようになってしまった。
バカである。
もちろん、この後、追加のタレと漬け物で半分ぐらいはワシワシと食べた。だから、「もったいないぞバカ、死ね!」などという罵詈雑言は勘弁願いたい。
注文の際に「御飯は普通の半分で!」と言っておいたのに、仲居さんが伝え忘れてしっかり盛られちゃったのだから、私のほうが被害者だ。
本当はペロッと食べたい御飯を、たとえ半分だろうと残すのは非常に辛い。デブだから我慢するのが本当にシンどい。
つくづく細いクセにドカ食いしても太らない体質の人を羨ましいと思う。そんな身体が欲しい。そんな身体が手に入るなら1千万だって払う。ローンを組めば何とかなるだろう。
ちなみに、1週間後に惑星が衝突して地球が滅亡するとなったら、私のドカ食いは異常なレベルに達し、1週間も待たずに内臓が破裂したりして死んじゃうと思う。
先日、久しぶりにホテルニューオータニにある「トレーダーヴィックス」に行った。カロリーの高そうなカクテルが何十種類もある店だ。
調子に乗って高カロリーカクテルをグビグビ飲みながら太りそうな食べ物ばかりむさぼってきた。
前菜の段階でスペアリブをかじり、サラダとは名ばかりのコッテリコテコテのシーザーサラダも食べる。
ヘルシーで低カロリーなラム肉のローストである。メインがこれなら太らずに済む。ツマミもアレコレ食べたから、これで充分である。
でも、なぜか「焼きそば」が登場する。この店では、5千円もする「皇帝焼きそば」なる名物があったのだが、メニューが変わってしまって、この日はサンバル焼きそばという辛い一品にした。
辛かろうが甘かろうが、炭水化物サマである。デブはどうしてこういうチョイスをしちゃうのだろうか。
前菜に野菜料理、サラダはノンオイルドレッシング系、メインは魚、炭水化物はノーサンキューって意気込みじゃなきゃ痩せるなんて夢のまた夢である。
別な日、子ども達が遊びに来た際には、夕飯を出前で済ませることにした。イマドキの出前は子供が喜ぶようなメニューが数多く用意されている。
上の子はオムライス、下の子はパスタを御所望である。太りそうなラインナップだ。困ったことに、私だってその手の食べ物は大好きである。
あとあとクルマで送り返すから酒は飲めない。必然的に私もツマミでチビチビというわけにはいかず、その手の太っちょメニューをガッツリ食べるわけだ。
おまけにハッスル父ちゃんとして余計なメニューも注文してしまう。結局、腹八分目ってわけにはいかない。楽しい気分でガシガシ食べる。
食後はハーゲンダッツである。子供が残したジンジャエールも飲む。なんだかんだ高カロリーである。
子ども達は身長がぐんぐん伸びたりタテ方向に成長するが、私の場合は間違いなくヨコ方向に成長する。
つくづくデブになるのは簡単だ。本気で痩せたいなら無人島で2週間ぐらい暮らすぐらいの覚悟が必要だ。
真剣に検討してみようと思う。
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