2014年9月8日月曜日

音楽っぽい人


ギターをいじり始めてもうすぐ1ヶ月。当然だが、ちっとも弾けない。楽しくないわけではないが、ちょっとストレスも感じる。

毎日5分でもいいから触ろうと心がけている。そんなことが妙なプレッシャーになって結構煮詰まっている。

バカである。

酒場にいても泥酔はできない。とっとと帰って練習しなければという思いが、「もう一杯ちょうだい」という一言にブレーキをかける。

銀座のクラブなんかちっとも行ってない。お世辞言われてニヤニヤしたり、美女を口説いている余裕など今の私には無い。

まあ、そんな偉そうなことを言っても、帰宅後の練習はどんなに長くても1時間が限界である。30分、40分程度で指が痛くなって肩も凝っちゃって終了する。だから上達しない。

う~ん、ビミョーである。

ギター教室も一応続いている。講師の若者はどうしても理論的な話をすることが多く、座学チックな時間が苦痛である。

先日も楽譜の読み方に随分と時間が割かれた。そりゃあまあとっても大事なことだろうが、自分としては何となく違和感もある。

知らない曲だろうと譜面を見ながら演奏できるようなレベルを目指しているわけではない。自分が好きな曲をポロロンと弾けるようになることが目標である。

何をハショっていいのか、どの部分に特に力を入れるべきか、そのあたりがサッパリわからないので結構ストレスである。


先日は、中学生の娘に二分音符だの四分音符だのを改めて教わった。ちょっと感動した。ウルウルしそうになった。

小さい頃、肩車するとハシャいでいた娘がいっぱしの顔して父親にモノを教える。エラそうに父親の無知を責めたりする。

う~ん、何とも素敵な光景である。

こっそり感激して嬉しい気分に浸っていたから、教わったことはちっとも頭に入らなかった。マヌケである。

さて、わがオヤジバンドの次回ライブは12月初旬だ。まだ先の話だが、感覚的には割とすぐに当日が近づいてくるのだろう。

さすがに今回は私がギターを演奏する予定はない。まかり間違って、あと3ヶ月でコードチェンジがいくつか出来るぐらいになったら、一応、会場に持参してステージに置いておこうとは思っている。

他のメンバーのソロタイムにバックでちょろっと鳴らすぐらいには上達したい。でも、そんな予定を立てちゃったらストレスで脳ミソが破裂しそうだからイヤだ。

今回のライブでは、わがアコースティックバンドのリーダーが掛け持ちでやっているロックバンドとのコラボも予定している。

前半数曲をそのロックバンドが担当する。その後、われわれ漫談バンド、いや、アコースティックバンドが登場して、その卓越した技量と繊細なハーモニーと緻密なMCで会場を感動の渦に包み込む。

そして最後の2曲ほどはロックバンドと融合してスーパーテクニックの応酬である。おそらく会場が感涙で洪水状態になるほどの歴史的かつ革命的なライブになる見込みだ。

書いていて恥ずかしくないのかと叱られそうだから適当にしておく。

先日、そのロックバンドの練習を覗きに行った。正直、ビビった。うまいし迫力満点だし、思っていた以上の完成度である。

TOTOとかポリスとかドゥービーとかだ。世代的にハマル人ならノリノリになること請け合いだ。今の段階であの仕上がりだから本番当日は想像以上にカッコいいはずだ。


前座だろコラ!とか言っていたことを心から反省して土下座しておいた。我々のバンドのほうが前座っぽいかもしれない。

う~ん困った。せいぜい、今からウケ狙いのMC構成を必死に考えようと思う。

ちなみに、そのロックバンドのベース奏者は私とは中学高校の同級生である。

彼とは高校3年の時、1日だけの即席バンドに加わってもらったことがある。その時は成り行きで直前に参加してもらったのに、本番当日はチョチョチョイっと余裕でプレイしてくれた。

高校生離れした技量を持っていた彼である。スタジオ練習を覗きに行って約30年ぶりに彼のベーステクニックを見たが、やはり相当カッチョいい。乞うご期待って感じである。

スタジオ練習が終わった後に行った飲み屋では、ベーシストの彼と久しぶりに話が弾んだ。

旧友だからすぐに昔の感覚に戻れるのだが、そこに音楽の力が加わったから妙にハシャいでしまった。

聞くところによると彼のセガレは8歳にして既にドラムを叩けるそうだ。凄いことである。やはり、音楽って血筋とかセンスも関係しているのだろうか。

わがバンドのリーダーも妹さんはプロのチェリストだし、もう一人のメンバーも兄弟揃ってギターを余裕でこなす。

私の場合、親兄弟、親戚一同ひっくるめて「音楽っぽい人」はまるで存在していなかった。うーん、それって大きな問題である。

ギターがちっとも上達しないことを生育発育環境のせいにしようと企むダメな私である。そんなことではいけない。ダメよ~!ダメダメ!である。

挫折しない程度に頑張ろうと思う。50歳を迎える頃には遅ればせながら「音楽っぽい人」になっていたい。

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