東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年1月21日水曜日
負けるなエビフライ
前回、食欲がないと書いたばかりなのに揚げ物の話を書く。
昨年の2月頃にこのブログでエビフライにハマっている話を書いた。年間100本ぐらいは食べそうだと息巻いていたが、結局は30本ぐらいしか食べなかった気がする。
今年はもっと頑張ろうと思う。
エビフライは切ない存在である。エビフライが嫌いという人に会ったことがないぐらい国民にとってポピュラーな存在なのに、主役として活躍する姿を見ることはまれだ。
エビフライ専門店。これもありそうで無い。どこかにあるかもしれないが聞いたことがない。
エビの種類や大きさで何種類ものエビフライを用意し、タルタルソース以外にも特製ソースを何パターンか用意するような店があったらゼヒ行きたい。
30センチぐらいの大エビのフライ、中ぐらいの車海老のフライ、フィンガーサイズのシュリンプフライ等々、考えれば結構バラエティーに富んだメニューになるはずだ。
サイドメニューにはトンカツを用意して日頃の復讐?を果たせば良い。それがトンカツ屋のサイドメニューに甘んじているエビフライにとっての意地だと思う。
とかいいながら、先日、エビフライをまたしても二番手として注文してしまった。反省である。
巨大エビフライで有名な店があると聞き、いそいそ水道橋まで出かけた。「かつ吉本店」がその店。丸の内、日比谷、渋谷に支店を持つ結構な人気店だとか。
お目当ては「天然特大エビフライ定食」である。2本で4千円。1本でも2千円という富豪的価格設定である。
東京ドームのそばの店舗は、民芸調の雰囲気でくつろげる。小上がり、テーブル席、大ぶりの円形カウンターなど座席の形態もいろいろ。酒のツマミになるような一品メニューもあって、宴会やシッポリ飲みにも問題ない雰囲気である。
さて、エビフライが目的だった私だが、くつろげそうな店の雰囲気のせいで、ちまちま酒も楽しみたくなり、気付けば初志貫徹どころかグダグダになってしまった。
結局、上等なヒレカツをメインにしてしまった。卓上にいくつか用意されているソースを見ていたら、ソースマンとしてのスイッチが入ってしまった。
エビフライは1本だけ別注。ヤツを主役にしてやろうと張り切っていたのに全面的に敗北である。
で、ヒレカツである。値段を考えれば普通の美味しさだった。衣がすぐに外れちゃう点がイマイチだが、火加減も良し、食感も良し。
そして特大エビフライである。上の画像ではエビのサイズを強調するためにタバコを並べてみたが、確かにデカい。
これが目の前に置かれるだけで幸福感に包まれる。一目見ただけで興奮できちゃうという点ではトンカツより勝っている。
味のほうは普通にウマかったが、タルタルソースが無かったから全然ダメである。ちょっと納得いかずに食べ終わったのだが、実はタルタルソースは忘れられただけだったことを後から知る。
ポン酢みたいなタレが出てきたから、疑いなく「非タルタル系」だと思い込んでいたのだが、おそらく給仕の人がミスしたようだ。
モーレツに残念である。近いうちにリベンジに行こうと思う。
いずれにせよ、エビフライラバーを自認する私が、ついトンカツの誘惑に負けてエビフライを二番手に押しやってしまうわけだから、何とまあトンカツってヤツは強力なオーラを放っているのだろう。
冒頭で書いたようなエビフライ専門店が出来たとしても、サイドメニューにトンカツを用意するのは危険だ。主役の座を乗っ取られかねない。
アーだのコーだのエビフライへの愛情を力説している私だが、結局はトンカツという神様を前にするとヘナヘナとひざまずいてしまう。
トンカツ恐るべし、エビフライ頑張れ。
そういうことである。どういうことだろうか・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿