東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年3月11日水曜日
ギタリストへの道
あっという間に半年が経ってしまった。突然の神のお告げでギターを始めてから半年である。
挫折していないことは凄いことである。飽きっぽい性格だし、無器用さではアジアチャンピオン級の私にとって歴史的な珍事と言ってもいい。
でも弾けない。それが現実である。半年もポロポロいじっていれば1曲ぐらい弾けそうなものだが、まだまだである。
しかし、私なりに成長を感じる部分もある。ひと山越えそうな予感もちょっぴりある。これは凄いことである。
主だったコードはなんとなく身についてきた。難関の「F」だって少しずつそれっぽくなってきた。コードチェンジが難関だが、カメの歩み程度には進化中である。
藤井フミヤの「TRUE LOVE」のイントロがそれっぽく鳴るのだから半年前に比べれば飛躍的な上達ぶりである。まあ、あのイントロはコードはたった一つである・・・。
他にも自分が好きな曲の一部だけがそれっぽく弾けると妙に楽しい。1週間ぐらい山にこもって練習に専念すれば結構いけるかもしれない。
一番の問題が左手と調子を合わせる右手のストロークだが、難攻不落、意味不明、絶対不可能だと思っていた動きが、少しずつ「理解」できるところまで来た。
オレのおかげである。
いや、ギター教室のおかげだ。割とサボり気味だが、一応、月謝が自動引き落としだから何とか継続している。
マンツーマンのギター先生も商売上は大喜びだろう。グングン上達したら、とっとと独学の道に進んじゃうから、私のヘタレぶりは彼らとしてはウッシシである。
そうは言っても、格段に進歩した点は教室での私の質問である。数ヶ月前は何を尋ねていいかすら分からなかったが今では質問攻めである。
返ってきた答えに「なるほど!」と目からウロコチックになることも増えた。問題はそこからである。
「なるほど!」だけで満足して復習するのに間があいちゃう。すぐに反復練習すれば身につくのに、結局「なるほど!」の内容を忘れてしまう。
つくづく中高年の習い事の壁を感じる。熱い心を持った中学生なんかは毎日5時間も6時間もギターを抱えて上達への道をたどる。
オッサンはそうもいかない。大体、熱い心の中学生より遙かにやることが多い。
まず酒という壁が立ちはだかる。夜は基本的に酔っ払っているから指先に神経をとがらすギター練習が出来なくなる。
ホロ酔いならともかく、泥酔していると自分がギターを買ったことすら忘れる。
酒以外にも、ギター練習を妨害するさまざまなオトナの事情が溢れている。
酒を抜くためにサウナに閉じこもったり、録画が溜まった映画を見たり、無料アダルト動画をウホウホ言いながら見たり、高倉健のエッセイを読んだり、時には乙女を口説こうとして玉砕したり、あれやこれやで忙しくてしょうがない。
先日もギター練習のために酒を軽く舐める程度で済ませ、意気揚々と早めに帰宅したのにサバにあたって全身が痒くなったので練習を断念した。
ここに書いたような事情は、熱い心を持った中学生には無縁だろう。彼らが黙々と練習できることに比べて大いなるハンデである。
まあ、こすっからい言い訳ではある。
でも逆にいえば、そんな事情の中、せっせと練習しようという意気込みだけは続いているのだから良しとしなければならない。
一応、超ゆっくりではあるが、それっぽく曲らしき音が出るようになったのだから自分なりにはチョッピリ楽しい。
すっかり「弾ける人」のフリして鼻歌歌いながらハマショーのバラードとかを演奏している(つもりになっている)今日この頃である。
上手に弾ける人が10、そこそこカッチョ良く弾ける人が8、昔は少し弾けたけど今は触れていないという人が6、初心者でも半年ガムシャラに頑張った人が3だとしたら、今の私は2ぐらいである。
目指すレベルは5ぐらいである。わがオヤジバンドでは私を真ん中にして右大臣、左大臣がバッチリなギターを奏でる。だから私は間奏のストロークなんかをそれっぽい風情を醸し出しながら弾けばいいわけだ。
それだって今の私にはハードルが高い。
2~3年経った頃に今日のブログを読み返して、「オレもあの頃はヘタレた腕前だったなあ」と思うか、「あのまま続けていれば今頃は弾けたのになあ」と思うか、どっちに転ぶかが楽しみである。
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