東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年3月16日月曜日
たんや又兵衛
白子とかアンキモとか珍味ばかり食べていた頃は尿酸値が高くて困っていたが、最近はだいぶ改善された。
以前より珍味に萌えなくなったことが理由だが、世の中そんなに甘くはない。今はコレステロールの数値が高値安定状態である。
コレステローラーである。
生卵かけご飯を筆頭にタマゴ方面はすべて好きである。イクラもタラコも愛している。肉に関してもレバーなど内臓系が好きだ。ウナギも好きだ。乳製品も好きだ。
そんなヤツがコレステロール値が低いはずはない。わかっちゃいるけどナンチャラである。
ということで、牛タンを食べに行ってきた。意味不明でスイマセン・・・。
牛タンはヘルシーなイメージがある。内臓系のこってりしたウマさとも違うし、脂ギトギトってわけでもない。
あとあと調べてみたら、サーロインよりコレステロール含有量が多いらしい。見かけ倒しである。あの軽やかでサッパリした牛タンがコレステローラーの敵だったとは驚きである。
でも牛タンはウマい。とくにウマい店の牛タンは目ん玉飛び出そうになるほどウマい。
焼肉屋の牛タンは薄っぺらいことが多くてイヤだ。麦飯とセットで定食風に食べさせる仙台系?の店の牛タンのほうが好みだ。
厚切りにしてこその食感である。
で、富豪を名乗っている以上、仕方なく最上級の牛タンを食べに行った。いつもピーピーしている割にはエンゲル係数がハチャメチャである。
前振りが長くなりすぎてしまった。
「たんや又兵衛」である。10年以上前に六本木の店に何度か行ったことがあるが、この日は銀座店。数寄屋通りにぽつんと佇む店だ。
数寄屋通りは銀座の中で私が一番好きなエリアだ。おでんのおぐ羅、魚河岸料理を名乗る佃喜知、レバ刺しも常備されている東京やきとり亭、シメの皿うどんにソースをかけて悶絶する割烹おかやす等々が点在している。
ヨダレがぶりぶり出てしまう通りである。「ヨダレ通り」である。銀座を代表するクラブ「麻衣子」も数寄屋通りにある。違う意味でヨダレが出てしまう私だ。
話がそれた。牛タン専門店の話だった。
熟成肉とやらがブームになる以前から熟成させた上質な牛タンにこだわる店だ。3本も食べたら満腹になりそうなほど大串にドカンと刺さって供される。
値段が高いのがこの店の特徴だ。高いけどウマい。いや高いからウマいのか、実に悩ましい問題である。
単品で注文したら1串2千円、いや3千円近かったような気がする。調子に乗ってオーダーすると結構青くなるので、コースを頼んで足りなければ追加するというのが精神衛生上はオススメである。
ただ、個人的な意見だが、牛タン以外の串は「普通」である。あのぐらいなら気の利いた肉料理屋なら食べる機会はある。
この店では牛タンに集中したほうが楽しめる。酒の品揃えも豊富で、店内の雰囲気はいたって普通。少し高級な串焼き屋といった風情である。
メニューに一切値段が書かれていない。普通はビビる。私もビビる。でもMな私には堪らない。
客層も余裕のありそうなオッサン中心である。良くも悪くも銀座っぽい店と言える。
敷居が高いわけではないが誰でもウェルカムっていう雰囲気ではない。変な緊張感は無いものの分かっている客しかいない独特な空気感がある。
そういう店が好きな私にとっては居心地が良い店だ。コレステロール問題と相談しながら時々出かけようと思う。
私も行ったことありますが、コスパは最悪ですね。
返信削除一皿+ビール一本₊日本酒1合だけで2万円とられました。
しかも、牛タンは普通。酒も普通。
なんでこんな店のことを絶賛する人間がいるのか、不思議です。
自分で記事を書いているのではないでしょうか。
少なくとも、値段は明示すべきですね、「普通の酒:おちょこ一杯2000円。普通の銀杏、一串(4粒)2000円、と。
警察の取り締まりが入ってもおかしくない、異常な店です。