東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年4月13日月曜日
ジャンク万歳
「ペヤロス」である。店頭からペヤングが消えて随分経つ。ジワジワとペヤングが無くなったことの痛手?が私を苦しめている。
極めて個人的な意見だが、カップ麺といえば焼きそばである。まったく気のせいだと思うが、「一度お湯を捨てる」という製作過程が不純な化学物質を除去しているような気分になって清々しい。
カップ焼きそばと言えばペヤングである。理由は無い。強いていえば大昔から馴染んでいるせいだ。同じく古参格の「UFO」は麺の食感が好みではない。
ここウン十年、アレコレと新参者のカップ焼きそばが登場してきた。それなりにウマいのもあったが、ジャンクフードの好みは食べ始めた時の強烈な印象が後々まで影響する。
袋麺のジャンクラーメンにしても私の場合、サッポロ一番かチャルメラが好きである。あれに桃屋のザーサイをぶち込んで食べるのが王道である。昭和の味である。
「ラ王」とか「正麺」など本格系?がどんなに頑張っても古参組のアノ独特な味は別格だと思う。
強いて本格系のオススメをあげるとした「マダムヤン」である。大昔に一世を風靡した即席麺である。もう消滅した商品だが、あれが登場した時は衝撃的だった。ウマいし茹でるのに時間はかかるし妙に高かった記憶がある。
袋麺のやきそば「ジャンボ」とともに今も思い出す一品である。それにしても30~40年ぐらい前、学校から帰ってくるなり母親に作ってもらった「ジャンボ」の味は最高だった。
https://www.youtube.com/watch?v=F2gI5rgDL0E
「ジャンボ」。いまいずこって感じである。
さてさて、ペヤングの話だった。
6月にも首都圏で販売が再開されるらしい。素晴らしき慶事である。きっとペヤロスに陥ったファンが殺到して当初は品薄になるはずだ。
ジャンクフードの話を書こうと思ったのに即席麺の話ばかりになってしまった。
このブログ、一応、書き始める前に大ざっぱにテーマは決めるのだが、仕事での書きものと違って内容や文字量に制約がないから、一種のストレス解消のように好き勝手に書き殴って話がアチコチに飛んでしまう。
本当は六本木で食べた「鶏ソバ」をネタにするはずだった。全然違う方向にいってしまった。
ジャンクフードと一口に言ってもその定義は難しい。翻訳すれば「ガラクタ食べもの」である。
ビタミン、ミネラルなどに乏しいくせにカロリーは高いハンバーガー、ホットドック、スナック菓子、カップ麺なんかが該当するらしい。
それ以外にもコンビニ弁当や若者向けのガッツリ系ドンブリもの、ギトギト系ラーメンなんかもイメージとしてはジャンクフードだろう。
ジャンクな味の決め手は「ファーストアタック」である。口に入れた瞬間に強い味が口の中を支配する。脳天まで直撃するような感じだ。まさにペヤングである。
私自身、旨味だのダシだの塩加減がどうだのエラそうに語るクセに、ジャンクフードが繰り出してくる麻薬的かつ官能的な突き抜けた味が時々恋しくなる。
先日、半年前に見つかった胆のうポリープが育っちゃったかどうかの検査に出かけた。結果はセーフ。肥大化しなければ放っておいて構わないそうだ。
その日、朝飯を抜いて朝からエコー検査。無事終了した時は極限の空腹状態である。そういう状況の私が求めるのはダシでも旨味でも一流料理人のワザでもない。ジャンクフードである。
ということで、クルマで向かったのは松屋である。牛丼とキムカル丼(カルビ焼肉丼にキムチがトッピングされているヤツ)を食べることに決定。
いい年したオッサンがスカした三つ揃いのスーツを着て胸にはキザなポケットチーフを挿した状態でドンブリ2つ並べてウホウホ食べる姿は美しくない。
そんな自意識過剰もあってテイクアウトしてクルマの中で食べることにした。人通りの少ない道端にクルマを止め、ポリープ問題に安堵して祝杯ならぬ祝丼である。
牛丼とキムカル丼を交互に口に運ぶ。幸福感が全身を包み込む。誰もいない。人目も無い。フンガフンガと鼻から吐息を漏らしながら完食。ワンダフォ~である。
素敵な女性と二人、浮わついたラブリーな会話を交わしながら時々意味ありげな視線を絡ませあってシッポリ食事するのは最高だ。でも、一人こっそりクルマの中でドンブリ二つ並べてガツガツ食べるのもオツなものである。
その姿を「侘びしい」「情けない」「かわいそう」などとイメージする人はスットコドッコイである。男にとっての至福の時間とはそういう時間のことを言う。
まあ、常にそういう食事だと淋しいが。。。
我ながら「おひとりさま上級者」だと思う。
なんだか話がとっ散らかってしまった。
ジャンク系の食べ物は一言でいえば「愛すべき魔物」である。毎日食べる気はしないが、時折無性に食べたくなる。食べたい気分の時に食べると期待通りの味に感激する。決して裏切らない。
中毒性の物質でも入っているのだろうか。世界の各地でジャンクフード税が存在するのもうなずける。あんなシロモノばかり食べていたら不健康になって国や自治体の医療費がかさむのも当然である。
それでも愛おしい存在だ。ジャンクフードを嬉々として食べられることは、ある意味健康のバロメーターである。時々はウホウホ食べ続けようと思う。
結局、六本木の鶏ソバの話には一言も触れずに終わってしまった。
マダムヤンの登場は衝撃的でしたね!しかし、もう無いのですか。なんか残念な気がします。ちなみに私の好きな即席ラーメンはサッポロ一番塩ラーメン・味噌ラーメン。なぜだか割りませんが衝動的に突然食べたくなりますね。月見ラーメンにして食べるのが大好きです。
返信削除道草人生さま
返信削除やはり即席麺は古典的なヤツが一番ですよね!
昨夜も深夜にサッポロ一番の誘惑に負けました…。
PS…私信、まことにありがとうございました。こちらこそ励みになります。