フィリピン・プエルトガレラの続きです。
マニラから車と船で3時間。行きやすい場所なのに日本人からはさほど人気がないリゾート地である。
水中環境は世界レベルと言っても大げさではないのに東南アジアの各地に出没する日本人の水中写真オタクを見かけることもない。おそらくネット上に溢れる怪しげな情報も影響しているのだろう。
東南アジアにはエロ目的の旅で出かける日本人が多い。フィリピンやタイあたりで不健康に爆発するニッポンオヤジは昔から一種の定番旅行者?になっているが、その手の人々がネットにアップしている怪しげな旅行記にプエルトガレラはちょこちょこ登場する。
興味を持った人がネットで下調べをしても、ダイビング情報よりエロ情報のほうが多かったら敬遠したくなるのも無理はない。おまけに日本人経営のダイビングショップがないことも情報が乏しい理由かもしれない。
猥雑で怪しい要素があるのも一面の真実だが、実際には安全で陽気なお手軽リゾートである。
怪しいバーをハシゴしたって危険は感じないし、狭いエリアに何でも集まっているからボケッと1日中、Tシャツ短パン、ビーサンだけで過ごすには快適である。
洒落たリゾートホテルなどない。だから洒落た人々が歩いていることもない。愛を囁くカップルが新婚旅行先に選ばない代わりにマニラあたりで調達した現地妻を連れ歩いているモテなさそうな白人オジサンはいっぱいいる。
10年前に訪れた時より中国や韓国からの旅行者が増えたのも昨今の特徴だろう。どう見たって下着のパンツとしか思えない「短パン」で闊歩していたり、団体で大騒ぎしているのはそうしたアジア勢である。
冒頭の画像は毎日飲んでいたマンゴシェイクである。主に朝食時にグビグビ飲んだ。牛乳と砂糖を加えてマンゴミルクシェイクにするのも悪くない。
朝食の定番はオムレツ。海外でオムレツといえばそのまま食べるかケチャップを使う程度である。ソースマンである私は持参したソースとケチャップをミックスしてごはんのおかずにしていた。
ごはんには大人のふりかけである。「ソースとふりかけ」。これさえあればバッチリだった。
さて、水中写真である。画像はクリックすると拡大表示されるので興味のある方は大きくしてご覧いただきたい。
今回面白がって使ったのが「虫の目レンズ」である。水中撮影機材メーカー・INONが発売している「マイクロ魚眼レンズ」が正式名称である。
今回面白がって使ったのが「虫の目レンズ」である。水中撮影機材メーカー・INONが発売している「マイクロ魚眼レンズ」が正式名称である。
水中での画角は150度という超ワイドでレンズ前0センチでもピントが合うスグレモノである。オリンパスの防水ケースに水中着脱が出来るので適度な被写体を見つけたらこればかり使っていた。
ホタテウミヘビというウナギや穴子に似た魚を撮影した2枚で比べてみる。
上の画像が通常の接写撮影で下が虫の目レンズで撮ったもの。虫の目レンズの場合、画角の広さのせいで周辺環境も写し込める。ついでに言えば通常のマクロ撮影よりも立体的な画像が作れるので面白い。
独特な風貌からその名もオラウータンクラブと呼ばれるカニの画像も上が通常の接写、下が虫の目レンズである。画に広がりが出る。
被写体にレンズがぶつかるぐらい近寄らないとマトモな写真にならないから使える場面は限られる。ストロボのライティングに神経を使う点が厄介だが、ちょっと変化に富んだ写真に仕上がる。
タツノオトシゴを撮影した画像も画角の広がり方に随分と差が出る。
さてさて虫の目レンズの話はその辺にして、今回の「変な魚シリーズ」に話を移す。
ワイドアングルで撮影したサンゴが綺麗な写真も凄く好きだが、変なヤツを接写すると肉眼で見た時よりも「オ~ッ!」と思える場面が多い。
撮影したあとに大きな画像で見て初めて細部が分かるようなことも珍しくない。
このエビも3センチぐらいの個体だったのだが、卵や内臓?も丸見えである。なんでこんな透かしているのだろう。身体の中身まで見せちゃうなんてハダカよりもエロいことだと思う。
続いてはピンク色のカエルアンコウ。全長7~8センチの個体だ。虫の目レンズで接写した。変な顔である。何かのバチが当たったのだろうか。でも可愛いい。
ここ10年ぐらいダイバー業界?で人気を集めている魚といえばピグミーシーホースである。名前の通り非常に小さく、イソバナのポリプに擬態しているので偶然見つけるのはまず無理である。
目のいい現地ガイドをチャーターして「ピグミーシーホース見せろ」と頼むのが撮影への近道である。
今回も水深13メートル程度の浅場のイソバナにピグミーちゃんが何匹も住み着いているとのことでジックリ撮影してきた。
微妙に顔を背けるし、片目ずつキョロキョロ動かすので、せっかく正面画像を何枚も撮影できたのに黒目が片方しか写せなかったのが残念である。
チャーターダイビングということで、他にダイバーがいないのをいいことに、わがチャーターガイドは私に良い写真を撮らせようとオキテ破りの行動に出た。
わかりにくい画像なので写真をクリックして拡大していただきたい。ガイドのオキテ破りの行動とは、私が撮影していたピグミーシーホースのそばに別な個体を強引に連れてくるという作戦だ。ルール違反である。反省しないといけない。
上の画像は「奇跡の3ショット」が撮れるチャンスだった。真ん中の個体がどうしても嫌がったので2匹の顔しか写らなかった。
老眼が進んできている私にとっては、全長2センチぐらいのピグミーちゃんとのランデブー?は実にシンドかった。水中マスクを度付きレンズで作り直す日も近づいている。
ということで、長くなってしまったので、それ以外の水中画像をいくつか載せて本日は店じまいにします。
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