東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年5月11日月曜日
リベンジ潜水の旅
GWはフィリピンのプエルトガレラに行ってきた。3月に行った際に扁桃腺炎で寝込んでしまい一度も海に出られなかったのでリベンジである。
気ままな一人旅である。毎日かなり真剣に潜ってみた。ブルーリボンという名のダイビングショップ兼コテージをベースにした。
わがままダイバーとして、ここ10年以上、チャーターベースでのダイビングばかりしている。今回もダイビングガイドとボートを私専用にチャーターして好き勝手に潜らせてもらえるショップを見つけた。
チャーターというと何やら大げさだが、英語なんて犬の遠吠えぐらいにしか出来ない私でも、イマドキのネット上の無料翻訳サイトを駆使して英文を作り、現地のダイビングショップとメールでやり取りすれば簡単に手配可能だ。
値段だって大したことはない。フィリピンである。沖縄で目的やレベルの異なるお客さん同士で乗合いダイビングをさせられる値段とさほど違いはない。じっくり水中写真を撮影したい人には強力にオススメする潜り方である。
チャーターで潜るもう一つの理由が安全性である。流れが強いポイントや深場にも行かない。若い頃は水深40メートルあたりまで珍しい被写体を求めて下りていったが、最近はすっかりヘタレである。
今回も20メートル程度を自分の最大水深と決めてホゲホゲ遊んでいた。誰に気兼ねすることなく、ノンビリまったり遊ぶのが潜水事故を起こさない基本だと思う。
宿は安宿なので論評ナシ。すっかり贅沢オジサマになってしまった私だが、昔からこの手のダイバー用ロッジには慣れている。今回はセクシービキニのハニーを連れて行ったわけではないので問題なし。
前回、ほぼ1週間も寝込んでいたせいで宿のスタッフ全員に気の毒で怪しげな日本人として覚えてもらっていた。おかげで何をするにも快適だった。
タオルを多めにもらったり、食事もメニューにないものをアレンジしたり結構わがままを聞いてもらえた。
下働きのスタッフまでみんなが顔見知りだと夜の行動も必然的に「品行方正」である。
徒歩5分の距離に繁華街があり、夜な夜な怪しげなバーに出没してTバック女性のポールダンスを眺めてニヤけていたのだが、現地の商慣習?である「社長サン、お持ち帰りしてくれ~」攻撃にも心を動かされずに済んだ。
小さな宿である。みんな顔見知りである。おまけに私は小心者である。その筋の女性と連れ立って帰ってきたら、私が築いてきた「まるでサムライのようなダンディーな日本男児」というイメージは崩壊してしまう。
映画「プリティウーマン」のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツのような世界はあくまで絵空事である。
ということで実に健康的な日々を過ごした。
本当です。まあ、久々の潜水三昧で毎日バテバテでそれどころじゃなかったのも事実である。
それにしても30年もの間、同じ趣味を続けていると自分の肉体的な劣化を痛感する。思ったように身体が動かない。視力も低下したから昔より魚を見つけ出す能力も退化した。何より小一時間ほど潜っていると冷えちゃって仕方がない。
陸に上がって休憩する際には直射日光の下でボーッと身体を温める。クソ暑いはずなのにランチに温かいスープを頼んだりした。
ということで、同じように冷えた身体を温めていたヨソの国の人々を軽くパパラッチしてみた。こういう画像を撮影するのは魚を撮るよりも楽しい。バカである。
さてさて、今回の水中散策旅行のトピックスはすべての写真を「コンデジ」で撮影したことだ。一眼カメラを旅行先に持って行かなかったのはウン十年ぶりである。
カメラはオリンパスのTG-1とTG-3。それぞれを防水ケースに格納して外付けの水中ストロボを利用。TG-1には水中着脱可能なフィッシュアイコンバージョンレンズを付けてワイド撮影専用に、TG-3はマクロ専用機として使い分けた。
コンデジの進化にはビックリである。遊びでそれなりの写真を撮るのなら充分だと思う。
20年ぐらい前は重たい一眼レフを重たい防水ケースに入れて、重たい水中ストロボをつないで、配線など今よりはるかに水没リスクに神経をとがらせて潜っていた。おまけに36枚しか撮れないフィルムの時代である。
いまや無制限でシャッターは切れるし、撮影結果はその場で確認できるし、なんだか拍子抜けしちゃうぐらい手軽になった。
おまけにオリンパスのTGシリーズはコンパクトカメラ本体が水深15メートル程度までの防水仕様である。
実は今回、横着なセッティングのせいで、一度だけ完全水没をやらかしてしまった。水中でふと見たら防水ケースの中で水がチャポチャポ状態。
「やっちまったぜ」と慌てたのだが、カメラ本体の防水機能に期待して陸に戻ったあとに恐る恐る点検してみた。
そのときは水深18メートルほどまで潜っていた。カタログ上の防水機能は12~15メートル程度である。ヤバいかなと思ったが結果はセーフ。カメラも撮影データも何も問題なし。なんとも凄い時代になったものである。
長くなってしまったので今回撮影したウミウシのあれこれを載っけて続きは次回に書きます。
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