東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年7月13日月曜日
豚の誘惑と「すた丼」
ビタミンB1は物凄く大事なんだそうだ。疲れやすい、イライラする、肩こり、頭が重いといった症状はビタミンB1不足が原因らしい。
記憶力や理解力、脳の正常な働きにもビタミンB1は欠かせない。日に日に理解力が無くなっている私にとっては積極的に摂る必要がある。
ビタミンBといえば豚肉である。ブヒブヒ旨い豚肉である。
普段から割と豚肉を食べる機会は多い。大衆酒場ではモツ焼きをがっつくし、朝からフライパンでせっせと作る特製焼きそばにも豚バラ肉は欠かせない。
トンカツも許されるなら毎日でも食べたいほど好きだ。
以前から六本木に極上のトンカツを出す店があると聞いていた。「豚組」という名前の店がそれ。
先日、六本木に出かける機会があり、その日の会合場所が「豚組」だったのでワクワク気分で行ってきた。
しかし、メニューにトンカツは無かった。物凄くションボリした。どうやら系列の豚しゃぶ専門店のほうだったようだ。
いろんな銘柄豚を用意しているらしく、しゃぶしゃぶも普通に美味しかったのだが、トンカツ気分だっただけに気持ちは盛り上がらなかった。
一品料理にメンチカツがあったので注文した。油っぽくて好みではなかった。
一枚単位でオーダーできる自家製窯焼きチャーシューなるものも食べたが、トンカツが無かったことで意気消沈している私を興奮させるほどではなかった。
話は変わる。私の場合、ドカ食いしたい時は豚肉である。なぜか牛や鶏ではなく豚に吸い寄せられる。
脳がビタミンBを欲しているのだろうか。
「すた丼」というファストフードをご存じだろうか。繁華街や学生街で見かけるガッツリ系のドンブリだ。スタミナ丼の略称である。
チェーン店の名前は「伝説のすた丼屋」である。よく分からないが伝説らしい。決して大人向きの店ではない。腹を空かせた若者達が妙に「力強い味」に惹かれて食べに行く店である。
逆立ちしたって若者ではない私だが、時折「すた丼」をどうしても食べたくなる。
二日酔いで朝飯を少なめにした日の午後3時~4時ぐらいに食べたくなる。ついでにいえば、そういう日は夜の予定がなく、酒も抜いちゃおうと思っている日だ。
すた丼の味は端的に言って「凄い味」である。私も普段なら完食できないと思う。やたらと濃い目のニンニク醬油で豚バラが炒めてある。あえて表現するなら「苦い」。
初めて食べた時はビックリだった。二度と食うもんかと正直思ったのだが、数ヶ月後にリピートしていた。ビミョーな体調の時に限って身体が欲する。
そんなこんなで、時々こっそりドカ食いをする。ただでさえボリュームたっぷりなのだが、これを食べたくなる日はどこかブッ飛んでいるので、店先の食券機を前に戦闘態勢に入る。
普通盛りの他、「肉増し」「飯増し」というボタンがある。おまけに「肉飯増し」という禁断のボタンもある。もちろん、私は必ず禁断のボタンを押す(画像、ネットでパクりました。ごめんなさい)。
食べながらカロリーへの罪悪感や自分の味覚に対する不信感などが混ざり合って複雑な気分でかっ込む。
一度、さすがに「オトナはこれじゃないだろう」と思ってニンニク醬油味ではない「生姜丼」を選んだことがある。これはこれでショっぱかった。
ニンニク大量摂取という背徳感は薄らいだが、何だか安全地帯に逃げ込んだような負け戦気分に陥った。それ以後は常に「すた丼・肉飯増し」を選ぶ。
食後の膨満感を考えるとスタミナをつけるどころか、寿命を縮めているような気もする。
実にビミョーである。
まあいいか。いつかは書こうと思っていた「すた丼」の話をようやくちゃんと?書けたことが少し嬉しい。
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