東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年5月11日水曜日
ラビスタ阿寒川 タンチョウの赤ちゃん
「ただ川と温泉だけの森に-」
そんなキャッチフレーズに惹かれて,、連休の後半に阿寒湖の近くの宿に出かけてきた。
ゴールデンウィークに入ってから手配したのだが、釧路空港への飛行機も宿もスムーズに取れた。
空港からレンタカーを飛ばして1時間、ホントに何もない所に宿はあった。「ラビスタ阿寒川」というホテルがそれ。
各地に個性的なビジネスホテルや和モダンをウリにした宿を運営するグループ企業が昨年オープンさせたらしい。
鄙びた純和風の宿のほうがピッタリしそうな立地に「旅館のようなビジネスホテル」が突如現れたような風情である。
全体に清潔で快適。どちらかといえば若い人向けだろう。高級感や凜とした感じは無いが、カジュアルに温泉を楽しむにはちょうど良い。
部屋の窓側にはベンチが設置され、この宿のウリである川の眺めを楽しめる。部屋の風呂もリバービューだが、安アパートのユニットバス並みに小さい。せっかく掛け流しの温泉が引かれているのに残念。
その分、露天風呂付きの大浴場の他、予約不要の貸し切り風呂が3カ所用意されていた。眺めの良いサウナもあって嬉しい。
立地から考えて大浴場はもっと大きくても良さそうだが微妙に小じんまり。なんとなく全体的に窮屈な印象はぬぐえなかった。まあ混雑していなかったので問題なし。
貸し切り風呂も空いていればいつでも入れるし、予約不要だから手軽で有難い。夕方、夜、朝と3回も入った。窓を開ければ露天気分も楽しめる。
温泉に浸かりながら当たり前のように出没する鹿を楽しめるのも辺鄙な立地ゆえの特権だ。都会育ちなら間違いなく興奮する。私も興奮した。そんな非日常感が旅の醍醐味だろう。
レストランでの夕飯の際にも窓の外の川辺に大量の鹿が登場。餌付けしているわけではなく、宿が出来る前からこの辺りを縄張りにしていたそうだ。
でも、あまり大量に登場すると希少性が薄らぐ。ちっとも興奮しなくなる。ワガママなものである。
夕飯は場所が場所だけに期待していなかったのだが、品数も多いし、一品ずつ運ばれてくる。オジサマ族にとってはクドいものも多かったが、ボリュームもあって若い人なら満足だろう。
何だかんだ言って一番印象的だったのが「寒さ」である。東京が25度ぐらいあった日に最高気温は12度。さすが釧路方面である。温泉に入り浸るには最高だった。
釧路エリアはいつでも気温が低い。夏場でも他のエリアより涼しい。夏場だけ避暑目的で長く滞在する人も多い場所である。
それなりに厚着で出かけたのだが、外にしばらくいるとしばれる。冬を思い出すように冷える。
名物のタンチョウヅルを見に行った時も寒くて寒くて「さすが北海道!」とトンチンカンな感想を漏らした次第である。
今回は丹頂鶴自然公園で運良く生まれたばかりで公開初日のヒナを見ることが出来た。
チョロチョロと親の傍に隠れがちなヒナを見るために長々と寒空に立っていたから身体の芯まで冷えてしまった。まあ、これも一種の非日常である。
真ん中の茶色い個体がヒナ。スマホのカメラではこれが限界。遠くから見ていると単なるヒヨコである。でも、ヒョコヒョコ歩いている姿は実に愛らしかった。
ちなみに、自然公園やツルセンターで真冬の雪原に踊るタンチョウの美しい写真をいっぱい見て妙に興奮してしまった。
おかげで、冬になったら一眼に望遠レンズを装着してタンチョウの写真を撮影したいという欲求がフツフツと湧いてきてしまった。
老後の趣味は「全国の城めぐり」にしようと思っていたのに「真冬のバードウォッチング」も捨てがたい。
数年前に流氷見学に行った際に見た憧れのオオワシもまともに撮影できたことがない。
「タンチョウとオオワシ」がやたらと気になり始めた。最近、水中写真撮影をサボり続けてカメラ機材にお金を使わなくなっていたのに、実にヤバい流れである。
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