東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年8月19日金曜日
猥談の心掛け
猥談が好きになってどのぐらい経っただろう。10歳ぐらいが猥談デビューだとしたら、もう40年ぐらい猥談に励んでいる。われながらご苦労なことである。
猥談、わい談、ワイ談。漢字で書くとエッチな雰囲気になるような気がするので今日は「猥談」で通すことにする。
夜のクラブ活動を終え、ホロ酔い気分の帰り道、いつも思うのが「今日も猥談だけだったなあ」というビミョーな総括である。
石破茂さんじゃあるまいし、銀座のクラブで政治や安保問題、はたまた尖閣諸島を語っても仕方ない。血液型の話や食べ物の話も退屈だ。ワイドショーネタも面白くない。
で、猥談である。
考えてみれば、今までの人生、女性との会話の半分ぐらいは猥談だったような気がする。今ではすっかり大真面目な表情のままエロ話を際限なく続けられる特技?を身につけたほどだ。
女性相手の猥談にはコツがある。ドン引きされるような下卑た感じだと興ざめである。ポイントは、いかに生々しさから遠ざけるかという点だ。
「ゲヘヘヘ~、キミはどんなエッチが好きなんだ~? ほれほれ言ってみい?」。
これではダメである。まずはリアルな感じを出さないことが大事である。とっかかりの段階では異次元の話にすることで「はしたない」という思い込みを徐々に溶かしていく。
そうじゃないと相手の引き出しは閉じたままである。引き出しを開くためには段階的に攻め込む必要がある。
そんなことを力説して何になるのだろう・・・。
たとえば、エロ動画の話題を例に取ってみよう。
「エロ動画なんて見ることある?」みたいな直球勝負は禁物である。「そんなもの見ませんよ」と切りかえされてオシマイだ。
あくまで誰だって見ているという前提で勝手に話を進めることが肝要である。まずはこっちの趣味嗜好を開けっぴろげに話し始めればいい。
ただし、エロ全開になるのはまだまだ先である。笑えるネタを主役にして場の空気を和らげることが先決だ。
たとえば、ハゲオヤジが若いコを相手に奮戦しているエロ動画だったら、「ハゲオヤジのいやらしいテクニック」ではなく「ハゲオヤジの頭に光っていたシュールな汗」に焦点を当てて笑いを取る方向に持っていくべきだろう。
黒人が日本人の若い女性相手にハッスルするエロ動画であれば、「黒人の猛々しい凄いモノ」ではなく「“ウーベイビー、ハイ、ハニー”など黒人の妙に紳士的な語り口」にポイントを置いて笑い話を展開する。
そんな感じでエロ動画評論をエロ満開の表情をせずに一方的に展開する。この段階では一方的に話すことがカギだ。聞かされる側は徐々に自分も話したくなってくる。ここがポイントだ。渇望感である。
一方的にこちらの話を展開するだけでなく、「人から聞いた話」を混ぜ始めることもその場にいる人の渇望感をあおるのに効果的だ。
気づけば女性陣も徐々に自分が見たエロ動画の話をしゃべり始める。このあたりからが勝負どころ?である。
猥談へのハードルが下がってきているわけだ。せっかくハードルが下がったのに「へえ~キミはそんな動画を見てるんだ」などとマジマジと反応するのは禁物である。相手がせっかく開け始めた扉が閉まってしまう。
あくまでサラっと聞き流す。場合によっては相手が繰り出した話を「ありがちで平凡な話」ぐらいな雰囲気で受け流す。実際にはウホホ~と思える話でも基本的にはクールに反応しておく。
人間誰しも負けず嫌いの要素を持っている。自分がせっかく投げかけた話題がウケなかったら不本意である。その心理に期待してどんどん引き出しを開けてもらうわけだ。
だいたい、そもそものネタは猥談だから、女性陣が最初からとっておきの話を繰り出すはずもない。第二弾、第三弾が控えていると考えて間違いない。
ということで、女性陣からすれば第一弾が不発となれば次はもっと驚かれるネタを提供したい、負けるもんか!的な気持ちになっていく。そんなものである。
そんな心理はその場の人数によっても増幅する。気づけば「猥談競争」である。競い合うように面白いネタがいっぱい出てくる。こっちがビビっちゃうぐらい凄い話が飛び出すことも珍しくない。
盛り上がるにつれ、当然、話題は動画レベルでは済まなくなる。実体験上のエロ話に移行していく。こうなると、こちらの仕事は皆様の競争心をバランス良くあおるだけである。
いつのまにか、天地がひっくり返るほどの凄い体験談が出てくることも珍しくない。また、その場で一番地味でカタブツみたいな人がメガトン級の体験談を披露しちゃうこともある。
そういう光景を眺めているのがとっても楽しい。目の前にいる人が経験した「凄いこと」である。リアルに想像できて楽しい。かなり萌える。
バカである。
おかげで、世の中にはスペシャルな体験をしている人が多いことにビックリする。自分自身まだまだ修行が足りないと感じて変な向上心につながる。
そんな感じで世の中に潜んでいる凄い話をどんどん吸収して耳年増になっていく私である。
そして、新たに仕入れた猥談ネタを武器に各地でまた猥談大会を繰り広げ、そこでまた凄い話を入手していく。
猥談の「わらしべ長者」状態である。
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