東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年10月26日水曜日
革命的にウマいコンビーフ
半世紀も生きてくると、さまざまなことを分かったつもりになる。私もそうだ。たいていのことは知ってるぜ的な傲慢な態度を取りがちである。
一種の老害かもしれない。
他人様の話を聞く際に、なんでもかんでも「そんなこと知ってるよ」みたいな態度をとる中高年は多い。ヤボだと思う。
「へー!そうなんだ!」と相づちをうつのか、「ああ、あれね」と冷めた口調で応じるかではその場の空気が大きく変わる。
受け答えの際にいちいち「でも」や「だって」と言いながら話し始めるダメなヤツと同じで、中途半端な知ったかぶりはかえってバカっぽい。
いっぱしの大人だったら、年下や若い人の話には「へー!そうなんだ!」と対応するぐらいがちょうど良い。相手が気分よく話せるように配慮するのがイキってものである。
おっといけない。何だか説教くさい書きぶりになってしまった。
今日のテーマは「分かったつもりでちっとも分かっていなかったこと」である。
ちょっと大げさだが、最近とある食べ物を知って目からウロコが3トンぐらいこぼれ落ちた。
コンビーフである。たかがコンビーフ、されどコンビーフである。
コンビーフと聞いて思い浮かぶのは「缶詰」や「非常食」である。へたすると「得体の知れない肉?」というイメージすらある。
私自身、わざわざ率先して食べた記憶はない。我が家のストック棚に並べたこともない。はっきり言えば興味がなかった。
そんな私の固定観念をコッパミジンに吹き飛ばしたのが「腰塚のコンビーフ」である。半信半疑で口にした瞬間、バク転しそうになるほどウマかった。
いままでこのコンビーフを知らなかったことを猛烈に後悔した。人生の10分の1ぐらい損していたような気持ちになった。
大げさだ・・・。
ネット通販やお取り寄せの世界では有名らしい。「腰塚」とは文京区千駄木にある精肉店である。
時々出かけるお寿司屋さんへの道すがらいつも客の姿が絶えない肉屋の前を素通りしていた。でも、そこに大人気商品が存在することは知らなかった。
谷中銀座の外れに「よみせ通り」という散歩が楽しい商店街がある。その一角に割と立派な店構えで「いろいろウマいもんありまっせ~」という雰囲気を漂わせているのが「腰塚」である。
精肉以外に自家製のハムやソーセージ、加工肉などのオリジナル商品がいろいろと揃っている。その中でも大人気なのがコンビーフだ。
缶詰ではなく、真空パックみたいな容器に入って400グラムで1600円ぐらいである。アホみたいに高くないのも魅力だ。1人だったら5回分は楽しめる。
この美味しさを文章で表現するのが実に難しい。端的に言うなら「今まで食べていたコンビーフは何だったんだ?」である。
腰塚のコンビーフは味わいが実に豊かだ。ウマ味たっぷり。サッパリしているわけではないが独特の脂感?がまた良い。ほぐし肉から滲んだ脂は容器をベトつかせるほどだが、決してクドくない。
脂っぽい牛肉が嫌いな私が言うんだからホントである。
そのまま食べて良し、フライパンで軽く火を通してもウマい。個人的には冷蔵庫から出してレンジで10秒か15秒ぐらいチンして「常温より少しだけヌルい」ぐらいで炊きたてご飯に載っけて食べるのがオススメだ。
ネット上では卵かけご飯とのコラボを勧める意見が多く、店のホームページでもこんな画像でアピールしている。
一応、私も試してみたが、卵黄との相性は悪くないものの、せっかくの味が曖昧になっちゃう印象があった。個人的にはそのまま食べるのが一番だと思う。
マメに料理する人なら楽しみ方は無限大だろう。ちなみに、小量のマヨネーズと醬油をチロっと垂らして食べるのも悪くなかった。
硬めに炊いた米と一緒にタマネギのみじん切りなんかを加えてコンビーフチャーハンを作ったら間違いなく悶絶するはずだ。
そんなものを作っちゃったら他に食べたいものがなくなって重度の引きこもりになりそうだから我慢している。
明日の朝も食べよう。
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