東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年12月16日金曜日
かかとが痛い
腰が痛い、膝が痛いというのはありがちだが、「かかとが痛い」というメンドーな症状が私を襲ってきた。迷惑な話である。
この前の日曜日、小一時間の散歩を終えて返ってきたら何となく左足のかかとが痛い。筋肉痛の一種かと思っていたのだが、どうもそれとは違う。
散歩の後に尻の筋肉が突っ張ったように軽く痛くなることはあるが、かかとが激しく痛くなるのは初めてだ。
翌朝になったら痛みが増している。普通に歩けない状態である。こういう痛みは病院に行っても湿布を出されて何もしてくれないのが普通だ。
仕方なく頼みの綱である「謎の整体師」に電話をしてその日の午後に診てもらうことになった。
謎の整体師には10年ぐらい世話になっているだろうか。もともと私の母や兄が信奉?していた人だ。
若い頃の私は「そんなインチキ、アホらしいぜ」などとまったく関心が無かったのだが、ある日、起き上がれないほどの腰痛に襲われた際にワラにもすがる思いで訪ねてみた。
ゴキゴキ、ぐりぐりするようなことはなく、すりすり、とんとんする程度の謎の作業で身体全体のバランスを整えてくれる。
1時間ほど経ったらアラ不思議、すっかり歩けるように快復した。以来、どこかが痛くなったり調子が悪いときに診てもらっている。
腰痛に困っていたときには病院にも行ったが、たいていはコルセットを売りつけられて終わり。ある医者からは「ヘルニアだから手術しなきゃダメ」とまで言われた。
その後、謎の整体師のおかげで腰痛はすっかり治まって今では腰の痛みを意識することは激減した。ヘタに手術なんかしなくて良かったと思う。
腰痛経験のある世の中の中高年の多くが、お気に入りの「謎の整体師」とつながっている。整形外科に通っても改善しなかった人がそれぞれ人づてで相性の良い整体師を探すようだ。
人ぞれぞれ症状は違うため、相性もあるようだが、うまくハマればアッという間にそれまで悩んでいた症状が一気に改善する。
医師の医療行為じゃないから保険は効かない。1回5千円ぐらいはかかるが、効き目を実感できれば安いものである。
つくづく禁煙外来みたいなくだらないものを社会保険の対象にするなら、まっとうな整体治療が保険でカバーされるべきだと感じる。
さて、かかとの痛みである。謎の整体師が1時間半ほど身体を調整してくれたおかげで、その日のうちに痛みは8割方消えて次の日には普通に歩けるようになった。
かかとの痛みに悩む中高年は少なくないようで、ネットで調べてみたら「足底腱膜炎」だとか「踵骨下滑液包炎」だとか「踵骨棘」といったちっとも読めない難しい病名が並んでいる。
今後、くせになっちゃうのが恐いが、謎の整体師に世話になるだけでなく自衛策も必要だろうと、得意の?ネット通販でアレコレ調達してみた。
世の中にかかと保護グッズが山ほど存在することに驚いた。痛みと付き合っている人が思った以上に多いみたいだ。
私にとって唯一の運動が散歩だし、旅に出ればアホみたいに歩き回るのが好きだから「かかと問題」を克服することは私の人生にとって大きな課題である。
それより何より、かかと保護グッズを手放せなくなったら、せっかく大枚はたいて揃えたお気に入りの靴をブイブイ自慢げに履くことも難しくなる。
お気に入りの靴をスカした顔して履いているのが生き甲斐みたいなものだから、それが出来なくなるのはツラい。靴のためにも「かかと完全復活」に精魂込めて向き合わねばなるまい。
なんだかんだ言って、こうやって加齢と付き合っていくうちに全身のあらゆる部位の不具合に詳しくなり、サポートグッズに精通するようになるのだろう。
ちょっとシャクである。
若い頃は、痛いの痒いのといちいちうるさいオッサンにだけはなるまいと思っていたのに、アッいう間にアチコチ痛がっているオッサンが完成してしまった。
心を入れ換えて身体を鍛え直そうと思っている。
その決意が長持ちしないのが一番の問題かもしれない。
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