東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年12月21日水曜日
牛肉と闘う 六本木「Kintan」
ステーキという言葉を聞いただけでヨダレが出ていた頃が懐かしい。いつの間にかすっかり牛肉を敬遠するようになった。
元気なお年寄りはステーキを食べている。勝手な思い込みだが多分間違っていない。私のように50歳やそこらでステーキから逃げているようでは長生きできないような気がする。
ステーキに限らず、牛肉をワシワシ食べる人はエネルギッシュだと思う。「水炊き」を食べているオヤジより「すき焼き」を食べているオヤジの方が強そうなイメージがある。
「いきなりステーキ」というチェーン店が流行っているが、職場の近くの店舗の前を通るたび結構な歳のオッサンが嬉しそうに肉に食らいついている姿が目に入る。
「ゆで太郎」で蕎麦をすすっているオッサンよりいろんな面で強そうに見える。見習わねば。
銀座の酒場で時々見かける「北方謙三」だって毎日ステーキを食べていそうな雰囲気を漂わせている。
ああいう渋くて濃い雰囲気のオヤジになりたい私にとって、日々の暮らしに欠けているのは「牛肉」だろう。来年は心を入れ換えてステーキをガシガシ食べるようにしよう。
私が割と頻繁に食べたくなる牛肉といえば「牛丼」だが、あれは出がらしみたいな肉片の集まりだ。米が主役ともいえる。
焼肉屋に行くことはあっても、チャンジャやチジミ、チャプチェあたりをつまみに焼酎を飲んでいる。肉は一切れ、二切れ程度で、ヘタすると鶏肉を注文しちゃう。
肉も少しは食べるが、ホントは赤身肉しか食べたくない。でも同行者から「セコいヤツだ」と言われそうだから霜降り肉をオーダーしたりする。
しゃぶしゃぶ屋に行っても、赤身肉ばかり注文すると「こいつビンボーなのか?」と思われそうだから頑張って霜降り肉を頼む。
そんなアホみたいな見栄のせいで牛肉がどんどん苦手になる負のスパイラル状態に陥ってしまう。
洋食屋さんのビーフシチューが名物だと聞いても、タンシチューに逃げるし、カレーだってビーフではなくチキン優先である。
ちょっとだらしない。
若い頃は深夜にひとりクルマを飛ばして焼肉屋に乗り込み、カルビ4人前とドンブリご飯をかっ込んでいたのに今ではシャバダバである。
一生分の牛肉を食べちゃったのかと思うほど牛肉と縁遠くなった。ここ最近どうも活力が湧いてこないのも牛肉欠乏状態が影響しているのかと思えるほどだ。
先日、六本木の牛肉屋?で会合があった。「Kintan」という店の洒落た個室でコース料理である。赤坂などにある「金舌」という牛タンをアレコレ美味しく料理する店の系列だ。
「金舌」では牛タンの煮込みみたいな酒のツマミにバッチリな料理が揃っていたので大いに期待していたのだが、ローマ字表記のこちらの店は純粋に焼肉屋だった。
上等な肉がアレコレ出てくるのだが、当然すべて牛肉だ。みなさんジュージュー焼いてガシガシ食べているが、ヘタレた私はなかなか箸が進まない。
別注でシュリンプカクテルを頼もうとしたのに品切れ、他の一品料理も牛肉系ばかり。ちょっと困ってしまった。完全に敗北ムードである。
この画像は、コースの後半に霜降り肉を卵黄に混ぜて一口サイズのご飯をくるんで食べさせる店のハイライト?である。
確かにウマい。ウヒョ~って感じなのだが、一口サイズだからウマいのだろう。こんなものを2枚も3枚も食わされたら重くてダメだ。
私の身体の中で牛肉をやっつける消化酵素が消滅しちゃっているのだろうか。
10年ぐらい前は、牛肉をガツガツ食べなくなった自分を逆に“通っぽい”と感じていた部分もあったのだが、今は危機感しか感じない。
牛肉ごときに負けているようではダメである。活力が湧いてくるはずもない。
まずは「いきなりステーキ」に入ってみようと思う。
富豪記者様には、いきなりステーキで「肉マイレージカード」をお作りいただき、是非ダイヤモンドガードメンバー到達最短記録を目指していただきたいと思います。
返信削除http://ikinaristeak.com/mileage/
そんなシステムがあったら無理して通いそうですね!
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