東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年1月16日月曜日
甘味 うさぎや どら焼き
「スイーツ」なる言葉はコソバゆくて使いたくないが、私は結構な甘党である。洋菓子より和菓子の方が好きで、熱いお茶と一緒に味わう甘味は最高だと思う。
和食が世界遺産になっているが、おそらく和菓子も含めた評価なんだろう。
昭和の子供としてモンブランやエクレアに感動したものの、それでも大福を筆頭とするアンコ系に惹かれた。
子供の頃、伊勢名物の赤福や京都の生八つ橋、鹿児島のかるかんなど地方の名物アンコものが手に入ると宝物をゲットしたような気持ちになった。
で、今日は「どら焼き」の話。上野広小路にある有名店「うさぎや」のどら焼きを時々食べる。東京で一番という人もいるぐらいだから確かに美味しい。いつ食べてもウマい。
買ってすぐ食べるとまだ温かい状態だからウットリする。未体験の人だったら“どら焼き感”が一変すると思う。
こちらのお店の4代目店主は私の中学高校の2つ上の先輩だ。当時から顔見知りだったし、ここ数年、ひょんな事で何度か顔を合わせている。
そんな関係でここのどら焼きファンになったわけではなく、その昔、前の嫁さんがよく買ってきたので、その都度おこぼれに預かっていたわけだ。
その後、何度か引っ越して、湯島や上野広界隈に出没する機会が増えたので「うさぎやのどら焼き」が身近になってきたわけだ。
先日、ひょんな事からお店のほど近くにオープンした「うさぎやカフェ」に行ってみた。ここは昨年オープンした隠れ家的なお店で、うさぎやの甘味をアレンジしたメニューがウリだ。
名物らしき「うさどらフレンチ焼き」である。どら焼きがそのままフレンチトーストのように変身している。
和系の甘味を洋風にアレンジした商品は珍しくない。デパ地下を散策していてもその手の邪道系?をよく見かける。
やり過ぎな感じがイヤらしいそんな商品とは違って、この店のアレンジは基本であるどら焼きの美味しさを崩さない程度に留めている。期待を裏切らない美味しさだ。
この日は4代目店主の先輩が顔を出してくれたので、いろいろと「甘味道」についてのウンチクも教えてもらえた。
他にもお汁粉がまた絶品だった。「うさ志る古フロマージュ」と名付けられたチーズ入りの温かいお汁粉である。
なんでもブラジル日系移民のアンコの食べ方がヒントになったそうだ。塩気の効いたチーズがアンコと溶け合った味わいが実に芳醇で、邪道な感じは一切無い。むしろ絶妙なコンビネーションに思えたほど。
保守的なものを絶対だと信じる頑固さは伝統の世界では大事なことだ。その一方で本質を崩さず、行き過ぎない範囲でアレンジすることもまた正解なんだと改めて感じた。
あんまり誉めると回し者みたいに思われてしまうそうだ。というか、先輩に対してシャクだから適当にしておこう。
でも、うさぎやカフェの甘味は単純明快に美味しいと思う。書いているだけでまた行きたくなった。
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