テレビでBSを見る醍醐味?のひとつがぶっ飛んだCMである。地上波では見られないファンキーなCMが多い。この画像はプロレスラー・藤原嘉明の勇姿である。素直に感動する。この表情が実にステキだ。金縛りに遭いそうになる。
「すっぽん皇帝」なるドリンク剤にも興味シンシンである。“元気と自信”が湧いてくるらしい。
こういう広告に昔は目が行かなかったが最近はちょっぴり気になる。とりあえず元気だし自信もそれなりにあるが、やはり若い頃に比べればパワーの衰えは感じる。「滋養強壮」の「強壮」という言葉が気になるようになってきた。
ここ数年、意識してトロロを食べたり牡蠣を食べたり、亜鉛のサプリを飲んでみたりする。なんだかケナゲである。効き目があるのかどうかまったく不明だが、ついつい手を出す。
アンチエイジングとやらが苦手なクセに無駄な抵抗をしているみたいでシャクである。もっと泰然自若で過ごしてみたいものだ。
さて、中高年の悪いクセといえば「昔の自慢話」である。かく言う私自身もこのブログで昔はどうだった、あーだったと書いてしまうことがある。
あの心理って何なんだろう。飲み屋なんかでも若い人に向かって昔の武勇伝を語りたがるオッサンは少なくない。
芥川賞を取ったとか金メダルを取ったようなレベルの話ならともかく、たいていはチッポケな話である。世の中の一般人には物凄い過去話など無いのが普通である。
私も若い頃はそんなオッサン達の話を聞かされて迷惑だったのだが、いつのまにか語る側になってしまった。恥ずかしい限りだ。
あの感覚は謎である。同じ年代同士で優劣をつけたがるイマドキの“マウンティング”のような感覚とも違う。若さへの嫉妬とも違うし、一体なんなんだろう。
劣化してきた自分を少しでもカッコ良く見せたい見栄だろうか。はたまたヨレてきた自分を少しでも大きく見せようとする示威行動なのだろうか。
まあ、人間のサガというか業みたいなものだろう。
♪盗んだバイクで走り出す~♪。尾崎豊の歌を聴きながら「オレにもそんな時代があったなあ」と遠い目をして語るオッサンに限って自転車泥棒未遂ぐらいの経験しかなかったりする。
そんな残念なことばかり書いても仕方がない。自慢という厄介事さえなければ昔話は結構楽しい。実際に昔の楽しかったことを思い出すことは脳や精神面に好影響を与えるそうだ。
認知症の改善など高齢者の心の問題に効果的なのが「回想法」といわれる心理療法なんだとか。
いきいきと暮らしていた時のことを思い出すことで情緒が安定するらしい。そういう話を聞き出すカウンセリングを重ねると不安や徘徊などが改善して自信や自己肯定感がアップするそうだ。
まさに「すっぽん皇帝」である。元気になりたいならどんどん昔を思い出せばいいわけだ。
確かに古い付き合いの友人達とバカ騒ぎしながら昔話に花を咲かせるとヤケに楽しい。脳も活性化する気がする。
変な自慢話に走っちゃうとイタい空気が漂うが、純粋に楽しい範囲の昔話なら一種の健康法にもなりえるわけだ。
医療分野での回想法にはいろいろとルールがあるらしい。聞き手が必ずいることが大前提で、話の腰を折らない、無理やり思い出させない、他人に内容を漏らさないなどのポイントに沿って行われる。
自分一人でシンミリ昔を思い返すだけではダメらしい。ちょっとメンドーである。まあ、これも立派な医療行為だから素人が思うほど簡単ではないのだろう。
とはいえ、場末のスナックなんかで人生経験豊富なママさんをとっ捕まえて昔話を聞いてもらうだけで脳は活性化しそうだ。
2017年の課題は場末のスナック探しで決まりだ。
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