東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年2月15日水曜日
バーで見る夢
先日、クレジットカードの明細を眺めていたら、銀座あたりの飲食よりも出前サイトやふるさと納税のために使っている方が多かった。ちっともアクティブではない。由々しき問題である。
で、とある日、引きこもり改善のために我が身にムチ打って?銀座に出かけた。珍しくアフターでハッスルというアクティブな時間を過ごした。
最近ちょっとサボり気味のクラブ活動だが、酔っ払い具合、はたまた満腹度合いによっても自分のノリは変わる。
この日はデロデロではなかったので、久しぶりに綺麗どころを2名引き連れて6丁目のバーに行く。
「Coffee Bar K」という店。食べ物メニューも豊富で雰囲気もなかなか良い感じである。銀座っぽいこなれた店だ。
カウンター席がいっぱいだったのでテーブル席で飲み直し。バカの一つ覚えのようにマッカランのロックを頼む。
バーに行くといつもこれ。こういう場合、カッコつけてシングルモルトの通っぽい銘柄なんかを頼んじゃうと、バーテンさんにウイスキーが大好きな客だと勘違いされる恐れがある。
後から珍しい銘柄や貴重な逸品をアレコレ勧められて調子に乗って飲みまくると会計が凄いことになる。
ウイスキーの味の違いなど大して分からない私にとってそういう事態は悲劇である。
だからマッカランの「無難でありがちな感じ」に頼る。二杯目以降も「おんなじヤツ」と言い続ける。あとはグラスに鎮座する真ん丸の氷をカラコロと鳴らして渋い大人を演じていればいい。
昭和の頃、「オールドの水割り」さえ頼んでいればすべてが丸く収まったような感覚だろうか。
意味不明でスイマセン。
ホントは甘いカクテルをグビグビ飲みたい。とくに夜も遅い時間になるとイチゴとかキウイとかそんなプリティー路線の果物系カクテルが飲みたくなる。
自意識過剰と言われたらそれまでだが、さすがにダンディー路線を目指す紳士ぶったオジサマとしては、こっちをさりげなく観察しているバーテンさんに「イチゴっぽいショートカクテル。フローズンでお願いね」とは言えない。
いつも死ぬほど我慢している。物凄く欲求不満なままマッカランを舐めている。それが実態だ。
連れの女性が注文したそうしたカクテルを一口飲ませてもらうたびに羨ましさで身体が震える。一口と言いながら一気に飲み干したくなる。
普通の人は女性連れで深夜にバーに出かけた場合、その後の女性との展開を夢に見る。私の場合、女性が飲んでいる甘いカクテルを一気飲みする夢を見る。
さて、欲求不満話が長くなった。「Coffee Bar K」の話に戻る。
カツサンドが絶品だという評判に間違いはなかった。ただ、カツサンドがウマいバーは銀座にいくつもある。というわけで、私が感動したのは「フィッシュサンド」である。自称日本一だそうだ。
冒頭の画像がカツサンドとフィッシュサンドの組み合わせだ。こちらは「宇宙一」らしい。メニューでそう宣言したくなる気持ちも理解できる。タルタルソースが大好きな私にとって顔がほころびっ放しになるような味だった。
というわけで、たまにはアフターでワイワイ飲み直すのも悪くない。すっかりそんな元気さを失っていた私には良い刺激になった。
この日、我々の目の前のテーブル席ではゴッついオッサンが若い女性とさかんにチュッチュしていた。素直にそんなオッサンを見習おうと思えたから、まだまだ私は現役である。
0 件のコメント:
コメントを投稿