2017年2月20日月曜日

ビリヤニの躍進


冬は太る。イヤになる。もともと太いのだからデブの二乗だ。やはり今の季節は動物の本能として栄養を身体に貯めやすいのだろう。


タルタルソースてんこ盛りのたこ焼きを食べているような自制心の無い人間。それが私の現実である。

たこ焼きはさておき、私のデブっぷりを支えているのが「ご飯が大好きだ!」という50有余年に渡って一貫している嗜好である。

コメを食べない民族に生まれなかったことを神に感謝したくなるほどコメが好きだ。

朝食をパンで済ますことはない。ご飯である。今日も朝からふるさと納税でゲットしたウナギと熱々ご飯を食べた。

昨日の朝もふるさと納税で手に入れた赤城牛ビーフカレーとやらを大盛りご飯のともにした。

酔っ払った後のシメもラーメンより牛丼派である。死ぬ前に最後に食べたい食事は卵かけご飯だと思っている。



丸の内にあるパレスホテルの名物・シーフードピラフと銀座・維新號で食べた海苔エビチャーハンである。ピラフだろうとチャーハンだろうとコメが主役だからワンサカ食べたくなる。

確信的なデブだ。

硬めに炊いたコメがとくに好きだ。雑炊やおじやも嫌いではないが、そっち系?だったら芯が残っているようなアルデンテっぽいリゾットのほうが好きだ。


鉄板焼きに行っても撮影したくなるのは肉よりも最後に出てくるガーリックライスの麗しき姿だったりする。


こちらは先日北海道に行った際に空港で食べた豚丼である。東京には豚丼専門店が少ないことが昔から気にいらない。思い切って副業として豚丼屋を開きたいぐらいだ。

海外に行っても、必ずコメが食べたくなるから滞在先近くの和食屋か中華料理屋を欠かさずチェックする。

イタリアならリゾット、スペインならパエリアがあるから安心だ。昨年行ったイギリス・ロンドンではインド料理屋でコメを食べていた。コメ文化を誇るアジア各国では問題なし。

ヨソの国のコメはパサパサだと文句を言う人も多いが、私にとっては柔らかく炊かれたコメよりむしろ嬉しい。

インドネシアのナシゴレン、タイのカオパなどは滞在中何度も飽きずに食べる。途中であれこれと調味料を足したりして「味変」が楽しめるのも楽しい。

そんなインターナショナル・コメ愛好家として喜ばしいことが、ここ数年の「ビリヤニの躍進」である。

インド料理の定番的メニュー、いわゆる炊き込みご飯である。昔は置いてある店が少なかったが、最近はがぜんポピュラーになってきた。

私がビリヤニを初めて知ったのは40年ぐらい前だろうか。通っていた学校のそばにあった老舗インド料理店「アジャンタ」で遭遇した。

もちろん、親が行ったついでに連行されたわけだ。子供だから家庭のカレーかボンカレーぐらいしか知らなかった頃である。本格インドカレーのスパイシーさにブッ飛んだ。

そこでチキンピラフのようなビリヤニを食べてホッコリしたのが思い出である。アジャンタのビリヤニは炊き込み料理ではなく炒めてあったような気がする。

正統派かどうかよく分からないが、私にとってはデビューの味だから今でも時々食べたくなる。

ビリヤニは本式だとバスマティライスという妙に細長いコメを炊き込んで使うのが基本だとか。インドとパキスタンあたりの固有のコメだ。


聞くところによると、バスマティライスを輸入する際の関税の関係で昔は入手困難だったものが、時代とともに変化してきたらしい。結構なことである。

農業保護、コメ農家保護は分かるが、バスマティライスのような極端に個性的なコメが日本の米とバッティングするとは思えない。ビリヤニ用のコメとして歓迎すべきだと思う。

この画像は京橋にあるカイバルという店で食べたマトンのビリヤニ。パサパサっとしたコメとジューシーな肉のコンビネーションが抜群だった。

ネット社会の有難さで今ではビリヤニを名物料理にしている店を簡単に探すことができる。いくつも行きたい店がある。楽しみだ。

というわけで、いつまでも痩せない。

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