東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年2月3日金曜日
鶏肉バンザイ
最近は肉といえば豚ばかり食べていた。私が最も敬愛するはずの鶏肉よりも豚肉を身体が欲していたみたいだ。
時々、自炊するときも豚肉の炒め物ばかり作ったし、外食もトンカツとモツ焼屋に出没することが多かった。
ビタミンなんちゃらが不足したのか本能的に豚にハマっていたが、ここ半月ばかりは立て続けに鶏ばかり食べている。鶏復活だ。酉年のせいだろうか。
鶏肉がウマい店ならレバは外せない。この画像はその名も「レバ炙りポン酢」。10年以上前から私を魅了する逸品だ。豊島区某所の焼鳥屋さんの名物である。
以前は西武線東長崎駅近くに構えていたが、最近になって一駅分ぐらい離れた住宅街に移転した。移転前の店には10年ぐらい前によく通った。レバばかり食べて尿酸値が常に高かった頃だ。
私にとっては「レバ屋」である。レバ刺しもレバフライも常備する店なのだが、ほんの少し炙ったレバをポン酢とネギでムホムホ食べるのが私の一番のお気に入りだ。
こちらはササミチーズフライにササミキムチである。論評不要である。ウマい。こんな肴を相手に芋焼酎のお湯割をすすっていると何だかファイトが湧いてくる。
1本5~600円もする高級焼鳥屋の鶏肉も確かにウマいのだが、そっち系の店は総じて上品路線だから、この店のようなアバンギャルドなメニューが無いのが大きな問題である。
話は変わって、冬の鶏肉料理の王道が水炊きだろう。個人的には新宿にある「玄海」の水炊きが好きだ。なんてったって野菜が一切入っていない。最高だ。白濁スープと鶏肉のぶつ切りだけ。新宿方面に足が遠のいているから随分ご無沙汰状態である。
で、水炊きが食べたくなった某日、銀座にある「比内亭」なるお店に行ってみた。初めて訪ねる店だ。白濁スープを頭に描いていた私の前に現れたのは薬膳スープである。
ちょっと微妙な気分になる。野菜もドッサリ。ハッキリ言って拷問されている感じだ。おそらく女性客をターゲットにしている店なのだろう。
鍋が用意される前にレバ刺しやレバ炭火焼きで酒を飲んでホゲホゲした気分になっていたのだが、運ばれてきた鍋の具材とスープを見て少しドンヨリする。
薬膳がどういうものだか興味はないのだが、変な匂い、変な苦みといったネガティブイメージしかない。
恐る恐る鍋のスープを飲んでみた。なんだか得体の知れない味だった。ションボリしかけていたのだが、その後、野菜や肉をドッサリ入れてしばらく経ったら嬉しい誤算。
具材の旨味が加わって抜群に美味しくなった。スープだけを延々すすっていたいほどウマい。身体がホッコリする滋味だ。
食わず嫌いは損だと改めて思う。でも、クセになる味かと言われたらビミョーだ。野菜が多すぎる。あれを水炊きとは呼びたくない。
こちらは池袋の鶏匠庵という店で出てきた親子丼である。ルミネの食堂街に構える店だ。期待せずに食べたのだが意外なウマさにビックリした。
デパート食堂街みたいな場所に構える店をナメていたことを反省。ウマい店はウマい。この親子丼なら頻繁に食べに行きたくなる。
フワッと仕上がった親子丼に卵黄と照り焼きの鶏肉がトッピングされている。クドいほどの「これでもか!」って感じが鶏好きの心を揺さぶる。
鶏肉にこだわりのある店で出される卵は間違いなくウマい。そんな組み合わせで作られる親子丼はムホムホ叫びたくなるほどウマい。
鶏料理の到達点は親子丼。真理だろう。
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