東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年4月24日月曜日
アメリカがイヤだから
全米ツアーのために渡米した日本の人気ヘビメタバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」が入国拒否にあったというニュースを見た。
「アメリカ、なんだかな~」って感じである。テロ以降、入国審査が非常に厳しくなったようだが、トランプさんの登場で一層厳しくなったそうだ。
つくづくそんな国には行きたくない。仕事で行く人は気の毒だが、旅行先としては全然ダメな場所になったと思う。
ゴールデンウィークにカリブ海に行くことにした。潜り納めである。30年以上続けてきた水中撮影を“引退”するためにコスメルというカンクンに近い島を目的地に選んだ。
カリブ海のリゾートといえば、アメリカ経由で行くのがポピュラーだ。20年以上前にカリブ海にハマった時も当然のようにアメリカ経由で出かけた。
最近はトランジットで立ち寄るだけでもアメリカの入国審査は何かとウルサイとのこと。そんな失礼な国はこっちから願い下げである。
ましてや、アメリカの航空会社の場合、先般のユナイテッド航空事件のように、ヘタすると離陸前に無理やり引きずり降ろされて血だらけになっちゃうかもしれない。オッソロしくて仕方がない。
で、虎視眈々と日本からメキシコ行きの飛行機に空席が出るのを待った。もちろん、マイルを使った無料航空券の空席待ちである。インチキ富豪だからマトモな値段でビジネスクラスのチケットを買うほど余裕はない。
全日空が今年からメキシコシティへの直行便を飛ばし始めたのを知り、我が思い出の地であるメキシカンカリブへの再訪を企んだわけだ。
うまい具合に座席が確保できた。マイル様々である。一時期は妙に高かった燃油サーチャージという名の意味不明な追加コストも安くなったから大助かりである。
メキシコシティからの飛行機はあちらのLCCをネットで手配した。大量に荷物を持ち込む追加料金も意外に高くなかった。万事OKである。
コスメル島(Cozumel)に初めて行ったのは25年前である。四半世紀も前の話だ。たまに遊んでもらうオネエサンが赤ちゃんだった頃だと思うとビミョーな気持ちになる。
カリブ特有のソーダブルーのような海の美しさはそれ以前にケイマン諸島などで経験していたが、コスメルは陸上、すなわち街が陽気で楽しかったから大ファンになった。
メキシコっぽい音楽がアチコチから聞こえてくるし、陽気な現地人とのやり取りも愉快だし、異国情緒たっぷり。
顔ぐらいはあるデカいサイズのグラスで夕陽を見ながらフローズンマルガリータである。カンクンは人工的な都会だから適度に素朴なコスメルのほうが個人的には好みだ。
翻訳ソフトが日進月歩で進化しているおかげで、現地のダイビングショップとのやり取りもラクになった。今回もマイペースで潜れるチャーターダイビングがスムーズに手配できた。
その昔、英語が達者な当時の嫁さんにイヤな顔されながら英文メールを作ってもらったことを思うと、今更ながらIT化の恩恵を痛感する。
旅は計画段階が一番楽しい。今回もウキウキしながら深夜までパソコンに向かってアレコレ調べたり、メールのやり取りを繰り返している。
かなり楽しんでいるので、潜水引退旅行とか言いながらプロレスラーのように平気で引退を撤回する可能性も大いにある・・・。
でも、昔なら全日程を潜ることだけに費やしていたのに、今回はストップオーバーのような感じでメキシコシティに滞在したり、潜水以外のぶらぶら計画を立てたりしている。
やはり水中への情熱は昔より弱まっているようだ。やたらと面倒くさい水中撮影機材の事前のチェックや荷造りにはまだ手を付けていない。これが年々億劫になったのも引退したくなった要因だ。
遊びに行くくせにそんなことではバチが当たる。真面目に準備して真面目に潜ってこようと思う。
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