東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年4月7日金曜日
夫婦の話
日本人の平均年齢は46歳。世界一高齢だそうだ。だからどうしたって感じだが、イギリスの40歳、アメリカの37歳、中国の36歳、インドの27歳と比べると、高齢化社会を実感する。
平均年齢より上にいる私は世界レベルでオジサマである。なんだかビミョーな気分だ。世界的オッサンなのに頭の中はロクでもないことばかり浮かんでいる。どうしたもんだろう・・・。
さて、平均年齢よりも上にいるということは、それなりに人生経験を積んできたわけだ。実際に昔より世の中を俯瞰して眺めることも増えた。
で、最近つくづく不思議に思うのが夫婦の在り方である。
私自身は数年前に戦線離脱したから呑気にシングルライフを満喫しているが、普通の50歳ぐらいの人はたいていが家庭持ちである。
「家庭」と聞くとホノボノした光景が思い浮かぶ。ところがどっこい、結構グダグダな状態の夫婦がたくさんいる。
ラブラブな夫婦など実に少ない。生まれ変わったらラブラブ夫婦生活を送りたいと願っている私にとっても大いに気になる問題である。
仲が良いのに照れ隠しでそれを隠す人もいるが、そういうハンパ者はさておき、実際に根掘り葉掘り取材?してみると、ドロドロに不仲な夫婦が意外に多い。
ヨソで遊んだ流れで嫁さんに性病を移しちゃったせいで不仲になった友人がいる。そんなファンキーな大失態が原因なら仕方ないが、とくに大きな理由もなく険悪になる夫婦は多い。
とっとと別れちゃえばいいと思うのだが、コトはそう簡単には運ばない。口もきかず、事務的な空気の中で歳月が過ぎてゆく。実に気の毒であり、当人にとっても悲劇だろう。
私の場合、結婚生活は通算!?で20年にも満たないからエラそうなことは言えないが、やはり夫婦がそれぞれの立ち位置、役割の違いを認識してわきまえて行動しない限り衝突するのは当然だ。
しょせんは他人だし、好いたはれたなんて2~3年がせいぜいだ。そこから先は同志的連帯感を模索するしかない。
同志になるためには子育てという共通テーマが最適なように思えるが、実際には中高年になっても仲の良い夫婦の多くが子供がいないケースが多い。
子育てをきっかけに夫婦が険悪になるわけではないだろうが、やはり「母親」になれば女性は子供が命だ。ダンナのことは二の次になる。
子供が育つのは母性のおかげである。男達はたいして役に立たない。そんな現実のなかで衝突や対立が増え、夫婦それぞれがそれまで描いていた家庭像が徐々に現実に変わっていく。
男も女も当然ながら自我があるし、若いうちは変なプライドもある。そういう中で他人と他人が協調していくのは簡単なことではない。
子育て中はあまり仲が良くなかったのに、その後、夫婦二人で仲よく食事に出かけたり旅行に行き始める夫婦もいる。そうなったら戦友的な絆が強まっているわけだから、キチンと見取り見取られる関係になっていくのだと思う。
不仲な関係で家庭生活を続けるのは物凄いストレスだし、大げさではなく中高年男にとっては命に関わることだと思う。
限界だったら踏ん張らずに離婚するのも正解だ。離婚に必要なアノ膨大な労力を費やしてまでそうしたいなら無理に我慢する必要はない。でも、将来的に“戦友的な絆”につながりそうな可能性があるなら、命がけ?で夫婦生活を続ける価値はあると思う。
私自身の周りを見回しても、ビミョーな関係の夫婦は数多い。離婚準備中みたいな話をしょっちゅう耳にする。実際に離婚するのは少数派だと思うが、つくづくニッポンの中高年にとって「夫婦」という問題は厄介なテーマになっているようだ。
まあ、間違いなく言えることは、最初から最後まで仲よく円満に過ごせる結婚相手を見つけることは、宝くじに当たるぐらい難しいことだということ。
皆様の努力を差し置いてあえて言うならば「運頼み」以外の何物でもない。
ちょっと結論が刹那的すぎるだろうか。
でも間違いなく「運」だけだと思う。
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