東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年6月16日金曜日
コスプレの奥深さ
「あの人の頭はコスプレ」。カツラ愛用者をそう表現した人がいる。うまいことを言うものである。
特殊な格好をすることで違う自分に変身するのがコスプレだ。言ってみれば女性の厚化粧だって顔面コスプレと言えなくもない。
私も数年前までヒゲをはやしていたのだが、あれだって、ワイルドな男を演じてみたいという意味ではコスプレに似た心理だったのかもしれない。
コスプレはコスチュームプレイを省略した和製英語だが、今ではイギリスの辞書にも載っている国際語として認知されているらしい。クールジャパンから生まれた一つの文化だ。
カラオケボックスでも「コスチューム無料貸出し」という案内をよく見かける。世の中のコスプレ浸透度はオジサマ世代が思っている以上に進んでいる。
ラブホテルなんかでもコスプレ衣装レンタルが人気らしい。昔はなかったサービスだ。若い頃にそんなサービスを目にしたら肝心なことを忘れて着せ替え人形状態で遊んでしまったと思う。いや、きっと今でもそうする。
人間誰にだって変身願望はある。大昔に流行した「聖子ちゃんカット」や、その後に流行したアムラーファッションだって、若い女の子が憧れの有名人のようになりたいという変身願望が背景にある。
スーパー大昔の不良少年達のマッシュルームカットだってビートルズのモノマネだ。いわばコスプレに近い感覚だったのだろう。
一般的に男よりも女性のほうがコスプレに熱心である。普段から化粧をして、バラエティー豊かな服を取っ替え引っ替え着用して、髪型も大きく変えられるから、変身すること自体が身近なのだと思う。
私だってヒーロー戦隊モノの衣装を着て街を歩いてみたいが、一歩目を踏み出す勇気がない。
オジサマバンドのライブのステージ衣装でさえ、せいぜいテカテカ光ったシャツを着るぐらいが限界
だった。
やはり女性のほうが「精神世界を解放する」という悦楽を味わうのが得意なんだろうか。コスプレで嬉々としている女性を見るたびに羨ましく感じる。
人間の性格は、その人の置かれている状況や役割、立場などで簡単に変わるらしい。心理学的に実証されているそうだ。
そういう意味では、コスプレによって違う自分を演じることはかなり刺激的だろう。さまざまな抑圧や規制に縛られている「自分」の殻が一瞬でも破れるわけだから結構な快感を味わえるはずだ。
私自身、自分が女だったら絶対にバニーガールの格好をしてウロウロしたいと思う。銀河鉄道999のメーテルにもなってみたい。
以前はコスプレなんて幼稚でくだらないオタクの遊びだと決めつけていたが、酸いも甘いも通り越して枯れ木みたいな今の歳になると、なんとなく理解できるようになってきた。
コスプレ状態の女性を相手にエロ合戦をしたいから言っているわけではない。いや、それはそれでムホムホするから悪くない。でも、そんなことより「一瞬の現実逃避」という行為の効用に強く共感する。
先日もAmazonでフラチな買物をしようとしていたらコスプレ衣装が際限なく表示されたので、じっくりと鑑賞してしまった。
本格的なものから激安のもの、異様にスケベなものも大量に出てきた。つくづく時代の変化を痛感する。
あんなものが手軽に買えちゃうわけだから、世の中のいろんなハードルが低くなっていることも当然だ。
普段、何でもかんでも分かったようなことを言ったり書いたりしているが、世の中まだまだ知らないことが多い。
ここには載せられないヒミツのコスプレ画像集をこっそり眺めながら、今後もいろんな世界を勉強しようと決意している今日このごろである。
0 件のコメント:
コメントを投稿