2017年8月18日金曜日

ガヴィアル 100時間 プレミアムフォンドボー


前回、レトルトカレーの話を書いた。高いの安いのウマいのマズイの等々、あくまで主観的な話ではある。

たった1人前で1千円、2千円クラスの商品も存在するが、味に関してはあくまで「普通に美味しい」ということを基本認識にすることが大事。過剰な期待は禁物だ。

茫然自失、阿鼻叫喚?レベルにウマいレトルトカレーはなかなか無い。「普通に美味しい」という範囲の中でそれなりに優劣がつくのが現実だろう。

名門ホテルや有名レストランの名前で出しているようなレトルトカレーも多いが、期待して食べても大半は「普通」という印象で終わる。

銘柄肉、ブランド肉を冠している商品も同じ。ツッコミを入れたくなるほどミミっちい肉片だけでごまかしている商品も少なくない。

結局、具材よりもカレーの味そのものが、いかに自分の好みに合っているかがカギだと思う。

私の場合、朝食にレトルトカレーを食べることが多い。朝カレーだからヒーフーするような辛いのは選ばない。必然的にマイルド系を選ぶ。

ついでに言えば、ご飯に合うカレーが基本だ。流行のマッサマンカレーやバターチキンカレーも美味しいレトルトは結構あるが、今回は日本のコメとの相性を重視してアーダコーダ書いている。


今のお気に入りがコレ。「ガヴィアルの欧風カレー」だ。神田に実在する店らしいが行ったことはない。したがって味の再現度合いは分からない。

甘めの味付けを最初に感じて、後から少しカレーっぽい風味がついてくる。飽きやすい味ともいえるが、ヘタに辛さを強調されるより優しい味が嬉しい。

3~400円で買える点も悪くない。500円超えが珍しくないイマドキの「本気レトルトカレー」の世界では優秀だと思う。


「100時間かけたカレー」も私のお気に入りだ。ウソっぽいというか、あざとい感じのネーミングに思えたが、食べてみると丁寧に味付けされた印象で好きになった。

ジャケットのシェフのイラストが素敵だ。昔懐かしい帝国ホテルの村上料理長を思わせる風貌がニクい。何だかウマいものを作ってくれそうだ。

この2つのカレー、なんだか味が似ていると思ったのだが、MCCという同じ会社の商品だった。原材料欄を見たら両方とも砂糖が投入されている。

カレーに砂糖?と思ったが、私の味覚はそんなMCCの戦略にまんまとハマったわけだ。やるなあMCC、頑張れMCC!って感じだ。


こちらは大手・エスビー食品の「プレミアムフォンドボーディナーカレー」だ。大手企業のレトルトは定価100~200円台に数多くの商品を揃えているが、こちらは440円である。

日本中で乱立状態のレトルトカレーを横目に大手老舗が手掛けた「本気レトルト」とでも言おうか。

スーパーによっては300円台後半で買える。大人気のセブンイレブン「金のカレー」とどっこいどっこいの値段だが、個人的にはこっちの方が好きだ。

旨味たっぷり。ビーフシチューを思わせるコクの深さが、そこら辺のレトルトとは段違いだと思う。イマドキのご当地カレーの価格設定を考えれば実に優秀だ。

ネーミングやジャケットに惹かれてついつい中途半端なご当地カレーを買ってしまう(私である)なら、黙ってこれを買ったほうが満足感はあるはずだ。

今回紹介した商品はレトルトカレーの品揃えの多い店だったら比較的簡単に見つかる。前回(8月16日)書いた高級レトルトは取り寄せる手間が必要だからチョット面倒くさい。

割と簡単に見つかって値段もぶっ飛ぶほど高額ではないという点では、今日の3つは今のところ私の定番である。

2回に渡ってレトルトカレーを熱く語ってきたが、考えてみればレトルト頼みの食生活は問題である。ちょっと侘びしい。いい歳してレトルトの味を必死に研究しているのはビミョーである。

いや、今のレトルトにそんな先入観は不要かもしれない。各メーカーの本気度合いを考えれば「侘びしいモノ」というイメージはもはや時代錯誤ともいえる。

核家族化、少子化に続く高齢化社会の先に待っているのは必然的に孤食化時代だろう。そう考えるとレトルトを極めようとする私の姿勢は時代の最先端という見方もできる。

などと、相変わらずもっともらしい屁理屈をこねて自己正当化を図るのが中高年の悪いクセである。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しみに拝見いたしております。
    義兄が大阪で、以前、小料理屋を営んでおり、結構、繁盛しておりました。

    曰く「少し甘くすると、美味しく感じる」

    少々の砂糖が肝のようです。

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  2. ポテ珍3号さま

    確かに甘味が決め手ですよね。砂糖入れることは安直だと思われがちですが、バンバン入れてもらいたいです。

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