東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年8月16日水曜日
2千円のレトルトカレー
いつの間にか世の中に溢れかえっているレトルトカレー。その種類は2千種類を超えるらしい。
ボンカレーぐらいしかなかった時代に育った私からするとオッタマゲである。
その昔、お正月のお茶の間にはククレカレーのCMばかり流れていた記憶がある。「おせちもいいけどカレーもね!」と叫ぶキャンディーズに萌えた。
昔のレトルトカレーはニッポンの家庭のカレーを踏襲していた。イモやニンジンも入っていたからイヤだったが、いつの頃からかそっちのほうが非主流派になってくれた。
いまではご当地カレーなどが百花繚乱である。100円ショップで買える安いモノから高級品までより取り見取りである。
シングルライフを謳歌する私にとってレトルトカレーは欠かせないライフラインだ。カレーに限らず、シチューやハヤシなどウマそうなものを見つけると買いたくなる。
品揃えの多いデパ地下あたりのレトルト売り場に行くと妙に興奮する。気になった商品をついつい買っちゃう。
昭和の頃はそれこそ非常食的な位置付けだったレトルト食品だが、今では“ご馳走”と呼べる商品がテンコ盛りである。
ふるさと納税の返礼品もご当地カレーが人気らしい。私もアレコレ取り寄せている。数多くの返礼品の中から市場価格を調べて、高価なヤツばかり試している。
屋久島の高級ホテルが出しているレトルトカレーもその一つ。普通に買うと1つ1千円ぐらいだ。ふるさと納税によって実質タダで入手するにはこういう路線のレトルトを選びたくなる。
ふるさと納税に限らず、機会があれば高価格路線のレトルトを買ってきたが、この「サンカラカレー」は高級路線の中でもトップクラスの味だと思う。
ただ、「高けりゃウマい」とは言い切れないのがレトルトカレーの難しさだ。カレーはもはや国民食だから誰もが自分の好みがある。当然、好みの路線から外れていたら高くてもマズく感じる。
私の場合、甘味を重視する。甘口という意味ではない。辛さやスパイシーさの中に甘味も同時に感じられるようなカレーに出会うと嬉しくなる。
さてさて、私が調べた限り世の中で一番高価なレトルトカレーがこれ。「常陸牛カレー」である。
常陸牛カレーという商品はいくつもあるが、磯山商事という会社の製品は2160円である。
牛丼を5人に奢ってもおつりが来る。内容量250グラムのうち150グラムがサイコロステーキのような肉だ。それも安いレトルトにありがちなクズ肉っぽい感じではない。確かに他のカレーとは一線を画す。
味わいも深みがあって万人ウケする感じ。もう少し甘味が欲しいが普通に美味しい。肉を食べている満足感もある。1000円ぐらいだったらリピートしそうだが、さすがに牛丼5人分という価格設定はビミョーだ。
値札を付けたまま贈答用に使うのはアリかもしれない。買うのではなく、プレゼントされたら凄く美味しく感じるはずだ。
いっそのことパッケージに定価を印刷表示しちゃった方がいいのではないか。贈答需要を考えれば面白いと思う。
肉肉しいレトルトカレーとして「爆肉カレー」という商品も印象的だった。なんとも魅力的なジャケット写真である。
実際にそれなりに肉がゴロゴロしている。1000円クラスの商品だが、カレーの味が好みに合っているならオススメだ。個人的にはやはり“甘味”がもう少し欲しい印象だった。600円ぐらいならリピートしたくなる感じ。
それにしてもレトルトカレーはジャケットデザインが決め手だ。いわゆる「ジャケ買い」需要が大きい。もちろん、ネーミングも大事だが、箱から出しちゃえばどれも素っ気ないレトルト袋だ。デザインが売れ行きを左右するのは間違いない。
すっかり有名になった「横須賀海軍カレー」もネーミングとジャケットデザインが人気のポイントだろう。今では似たような商品が無数に登場している。
なんだか長くなっちゃったので、次回はもう少しお手頃価格のレトルトカレーについて引き続き熱く語ろうと思う。
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