東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年12月25日月曜日
う巻き わたべ 宮川
おひとりさまディナーの頻度が高い私だが、一人だと注文できないものも多い。一人ノンビリと一献傾ける時間が好きとはいえ、鍋が食べたい気分の時もある。店によっては一人鍋も用意されているが、あれは何となく違う気がする。
グロテスクな見た目だが、これはアンコウ鍋のシメにうどんを投入した画像だ。池袋の渋い居酒屋「南国ファミリー」で旧友と飲んだときの一コマだ。
この時は3人。鍋を囲むには丁度良い。旧友とバカ話で盛り上がりながら突っつく鍋は最高だ。旧友の家庭問題やイマドキのオトナのおもちゃ事情を真剣に語り合った。
女性との二人鍋だったら、やたらと気を使ったりして落ち着かないが、野郎三人での鍋ならその心配はない。こういう時間をもっと持つべきだと感じた。
やや唐突だが、一人で注文しにくいメニューといえば「う巻き」である。ウナギラバーである私にとって宝物みたいな食べ物だ。
鰻屋にも一人でふらっと出かけるが、珍味系のちょっとしたツマミに白焼き、そして鰻重というパターンが定番だ。
う巻きも食べたい。でも、たいていはデカい。これを食べちゃうと鰻重までたどり着かない。いや、たどり着いてもフードファイト状態でせっかくの鰻重が憎らしい存在になってしまう。
同行者がいれば何はさておき「う巻き」だ。店の良し悪しを見極めるバロメーターと言っても大げさではない。
上の画像は小石川にある隠れた名店「わたべ」で食べた逸品だ。この店は元々は佃煮屋さん。鰻の佃煮もある。おつまみメニューも豊富で居心地も良い。
肝焼き卵黄がけ、白焼きである。この店の白焼きは山椒を粒の状態で添えて出す。普通にワサビ醬油で食べたかったが、騙されたと思ってトライしたら口惜しいけどウマかった。
今年、ミシュランに載っちゃったそうだから今後は混雑しそうだ。定休日が水曜、木曜という使い勝手の悪さ?もあって、近所に住む私としては「近くて遠い店」である。
お次は、いにしえの三業地・大塚駅の近くにある「宮川」のう巻きだ。
この店は築地宮川の暖簾分け1号店だとか。以前、割と近くに住んでいたので何度か出かけた。
最近になって話題のブランド養殖鰻「共水うなぎ」も使い始めたが、それが無い時でも充分ウマいウナギ料理が味わえる。
この日は有難いことに同行者がいたから鰻重をがっつく前にう巻きを注文。絶妙だった
だいたい、食べるのが好きで太りやすい人は間違いなく「タマゴ」が好きである。目玉焼きはもちろん、オムライスしかり、ラーメンに入っている煮卵しかり、焼鳥屋でもウズラの卵は外せない。
そんなタマゴラバーにとって、う巻きは幸福の証明である。フンワリして甘めの卵焼きに鰻がくるまれている。身悶えするほど嬉しい。
白焼きで冷酒をひっかけ、う巻きに身悶えた後は鰻重サマの登場だ。白焼きは冷酒との相性が抜群。蒲焼きはご飯との相性がこの上なく素晴らしい。
コメ文化の国ならではのスペシャルな存在が鰻だろう。鰻を神様の使いとして崇めているどこかの村では何があっても鰻を食べないそうだ。
その村に生まれなくて良かったと思う。
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