東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年1月19日金曜日
上海ガニでフニャフニャする
相も変わらずカニが好きだ。ズワイ、タラバ、毛ガニが三大ガニと呼ばれるが、マトモなカニならどれだってウマい。
カニのための旅だって何度もしてきた。北海道、北陸、山陰、佐賀の有明海沿いまでワタリガニを食べるためだけに出かけたこともある。
個人的には毛ガニが一番好きだが、カニと名が付けば沢ガニだってワタリガニだってヤシガニだって手を出す。
この画像は、12月末に那覇の居酒屋で食べたヤシガニだ。そこそこの味だと知っているのに、メニューにあれば高値でも注文しちゃう。
「そこそこ」なのに、ちゃんとしたフカヒレの姿煮が食べられるほどのコストを払っちゃうのだから物好きである。
ちなみに、私の体温は平熱が36度2~3分である。やや低めだ。一般的にカニは身体を冷やす食べ物だといわれるが、私の平熱問題もひょっとするとカニが原因かもしれない。
さて、今日はカニの中でも中華料理屋さん専属?の上海ガニの話だ。
基本的に淡水系のカニだから味自体は淡白でどうってことない。ミソや白子、内子といったオトナ好みのパーツこそがウリである。
そして、料理王国・中国だけに、俗に酔っ払いガニと称する紹興酒や老酒に漬け込んだ一品は、やはりタダモノではない。
冬のお楽しみである。それこそ温めた紹興酒とセットで味わえばフニャフニャした気分になれる。
ミソやら白子やらが酒の味をまとって口の中を幸せにしてくれる。ジュジュジュワ~ンって感じ。
この日、訪ねたのは神保町にある「全家福」。上海ガニをさまざまなアレンジで楽しませてくれる店だ。
酔っ払いガニの応用編のような「山椒、白酒漬け」や「にんにく塩漬け」といった珍しい食べ方も楽しめるので、少しずつアレコレ注文するのが正解だろう。姿蒸しもほぐしてくれるからラクチンだ。
この時期は上海ガニコースもいろいろ用意されているが、私の場合、野菜炒めみたいな余計なモノが出てくると興ざめなので、単品でちょろちょろ頼みたくなる。
この日、とくに感激したのが「上海ガニミソチャーハン」だった。しっかりカニ味噌のコクが感じられてウマ味たっぷり。パラパラ加減もバッチリだった。
カニ好きであり、ミソなどの珍味を愛し、かつまた生粋の”タンスイカブラー”である私にとっては、金銀財宝を頬張っているような感覚である。
こういうものを食べて太るのなら、ペヤングを食べて太るよりも、何となく、いや確実に罪が軽いように思える。
ちなみにこの店の黒酢の酢豚も非常に美味しい。単純明快にウマいだけではない。何が嬉しいって野菜類が一切入っていない。これはファンタスティックなことだ。
彩りのためだけにウマくもないピーマンやニンジン、ヘタするとパイナップルまで混ざっている酢豚に敵意を剥き出しにしてしまう私にとっては、神対応に思える。
結局、カニの話のはずが単なる野菜嫌いのワガママ話になってしまった。
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