2018年1月17日水曜日

悩めるお年頃


男性にも更年期障害がある話は聞いているが、潜在患者数は600万人にものぼるらしい。

年明けからずっと体調がイマイチだから、ついつい余計な心配をしてしまう。辛気くさい話でスイマセン。

年末から風邪っぽく、年明けから咽頭炎と扁桃腺炎でぶっ倒れ、ようやく快復したと思ったら、この前の週末は突然の胃腸炎でまたしても寝込んだ。

長々と調子が悪いと、つい考えたくなるのが加齢問題である。80歳、90歳でも元気ハツラツの爺さん婆さんが闊歩するのが今の時代である。

50歳そこそこでグダグダ言うのもシャクだが、そうは言っても人生には何度かの身体の変革期があるのも確かだ。加齢の階段である。

おそらく、今の私は「中高年」というジャンルの「中年」から「高年」に移り変わる端境期にあるのだろう。

昨年あたりに実感したのが視力の衰えと白髪の増え方である。両方とも何年も前から始まっていたが、ここ1年ぐらいで加速度的に進んでいる。

なんとなく身体の奥の方から「いいかげんに自覚しやがれ」とサインを送られているような感覚がある。

胃腸炎なんて今までなったことはなかったし、風邪っぽい感じも若い頃より長引くようになった。

きっと身体はこれまでもあれこれとサインを発してきたのだろうが、鈍感な私が気付いていないことが多いのだろう。そのせいで、身体からのサインが強力になったのかもしれない。

先日、ネット上で見かけた男性更年期障害を診断するページを試してみた。数多くの項目が用意されており、それぞれ5段階ずつ自分の状況を選び、トータルのポイントで重症度を測るというシロモノだ。

残念ながら結果は「重度の恐れアリ」と出やがった。まあ、ああいう診断は不安を煽って何かに誘導するのが狙いだから、真に受けてもしょうがない。でもちょっとシャクである。

大事なのは改善策や予防策である。「ストレスを貯めない」とか「適度な運動」とか猿でも分かるような話ばかりで面白くなかったが、参考にしたくなる予防策もあった。

「女性と腕を組んで歩く」のが良いらしい。要はドキドキすることが男性ホルモンを刺激するんだとか。

腕を組まれたぐらいでドキドキはしないが、ワクワクぐらいは感じる。美女達に両方の腕を左右から組んでもらえばドキドキして私の男性ホルモンは活性化するはずだ。

頑張らないといけない。

いや、ドキドキすることが大事なら、腕組みよりも“実戦”だろう。スケールアップしたドキドキを実現するためには、自分を律して心を鬼にして、超絶的な変態プレイに励んだほうが手っ取り早いだろう。

軌道修正。

腕組みと共に更年期対策として紹介されていたのが「カラオケ」である。歌うことが身体に良いという話ではない。あくまで「人前で歌う」「拍手を浴びる」といった体験がホルモンを活性化させるそうだ。

だから一人カラオケではダメである。見知らぬ人もいるカラオケスナックあたりが効果的だろう。

そう考えると、わがオジサマバンド活動は更年期対策にもってこいという理屈になる。

人前で歌うわけだし、拍手どころかヤジや紙テープまで飛んでくる。きっとあの瞬間の私のホルモンは煮えたぎっているはずだ。モツ煮みたいだ。

昨年のライブでオリジナル曲を披露したことで調子に乗って、友人と新たな曲作りの構想を練っている。

ド演歌的情念の世界を描いた詩を書くのが私の夢だが、いざ挑戦しても薄っぺらい言葉しか出てこないのが悩みである。

捨てられた女性の恨み節として「死んでくれたらいいのに」というフレーズをサビに盛り込んだ詩を作っているのだが、前後の言葉がなかなかつながらない。

まあ、こんなことで悩んでいられるうちは更年期障害の心配はないのだろう。

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