東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年7月2日月曜日
高級サムギョプサル 美ら菜苑
サムギョプサルといえば韓国料理の定番だ。味付け肉を焼く一般的な焼肉とは違い、そのまま焼いた豚の三枚肉の厚切りをミソや各種和え物なんかをトッピングしてサンチュやエゴマの葉っぱに巻いて食べるヤツである。
なんだか回りくどい説明になってしまった。
いつのまにか日本にも専門店が増えてきた。私もイマドキのJKである娘にせがまれて何度か出かけている。若者向けの価格帯の店が多いようだ。
一般的に“牛肉一番主義”みたいな風潮があるせいか、豚肉料理といえば大衆路線が大半で高級路線は少数派だ。
牛肉よりも豚肉が好きな私にとっては、1ランク下に位置付けられているような豚肉を取り巻く環境が気の毒で仕方ない。
スペシャルな豚肉はもっと賞賛されて然るべきだと思う。
で、スペシャルな豚肉を出す店に行ってきた。銀座7丁目にある「美ら菜苑」がその店。ありそうでなかった「高級なサムギョプサル」を出す店だ。
この店は、「美らしゃぶ亭」という極上豚しゃぶを出す店の姉妹店である。わが母校の後輩が経営者なのだが、お世辞抜きで抜群にウマい豚しゃぶを出す。何度も使わせてもらっている。
http://fugoh-kisya.blogspot.com/2016/04/blog-post_18.html
この春オープンした「美ら菜苑」はサムギョプサルやポッサム(蒸し豚)などを中心に野菜にもこだわった店。韓国料理と沖縄料理が融合したようなメニューが並ぶ。
店内は高級感があり、ゆったりした個室もいくつもある。サムギョプサルがウリの店なのにゴージャス系という斬新な路線だ。
肝心の肉は沖縄産の銘柄豚をいくつも揃えている。安くはない。1人前3千円~5千円ぐらいだから、高級焼肉屋の牛肉も顔負けである。ただし、甘味、ウマ味たっぷりの極上豚である。
正直、ナムルっぽい具材をトッピングして葉っぱに巻いて食べるのが惜しいぐらいである。まあ、それは野菜嫌いの私の感覚である。
野菜をビュッフェ形式で食べさせるのも特徴だろう。こだわりの野菜が大量に用意されている。肉に混ぜたり巻いたりする野菜はより取り見取りだから女性には刺さるやり方だろう。
サイドメニューもアレコレある。肉ばかりバンバン追加しちゃって破産しそうな場合は、上手にサイドメニューも取り入れるのがオーダーのコツかもしれない。
この日は幻の豚として知られるアグーの肉を使ったギョウザを食べた。マッコリもウマかったし、他にも気になる一品メニューが揃っていた。
「高くてウマいのは当たり前、安くてウマいのがエラい」。これは一つの真理ではあるが、安くてウマい店の多くは、味以外のいろんな面でシャバダバな部分があるのも確かだ。
高くてウマいを単に当然だと片付けるのも短絡的だ。店のしつらえやサービス、くつろげる雰囲気なども含めて納得できれば、大いにアリだと思う。
豚肉1人前だけの値段で大衆酒場に2回行けるなどと計算しているようでは、富豪への道のりは険しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿