東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年8月1日水曜日
六本木 ウニホリック ウニの夜
夏休みの娘からアレコレと誘われる。スポンサーとして引っ張り出されるわけだが、先日は「ウニ専門レストラン」に行きたいとのこと。
ウニのウマいヤツは上等な寿司屋で食べるのが鉄則だと正論を振りかざしたのだが、娘としてはインスタか何かで見た“映え”そうな店に行くことが第一目的らしい。
仕方なく従う。
出かけたのは六本木の「UNIHOLIC」(ウニホリック)という店。レストランというよりウニ居酒屋、ウニバーといった風情の店。
若い頃は私もウニと名がつけば何でもかんでも嬉しく食べた。年とともに銘柄や産地やミョウバンがどうしたこうしたと面倒なことを言うようになった。残念なことである。
初心に戻って好奇心旺盛にどんなウニだろうと喜んで食べようと思ってメニューを吟味する。なかなか面白いメニューがある。若者ウケするはずだ。
とりあえず、種類と産地の違う生ウニの3種盛りと変わった味付けの3種盛りを頼む。
生ウニはフツーだ。それよりも画像奥の3種盛りのほうが興味深かった。
見た目ではちっとも分からないが、右からウイスキー漬け、塩麹、山椒塩での味付けである。ウイスキーはラフロイグだったかボウモアだったか忘れてしまったが、ソッチ系の煙っぽい風味をまとっていた。
ハイボールを飲んでいたので妙に合う。悪くない。というか、ツマミとしてはかなりウマい。お寿司屋さんで生ウニを食べ比べることが絶対だと信じている私には新鮮だった。
これはウニとアボカドのユッケ。フツーに美味しい。この店でもそうだが、いろんな店でわざわざ肉にウニを乗っけて食べさせるパターンを見かけるが、アボカドに混ぜるぐらいの方がアザとくなくて良い。
ウニパスタである。フツーに美味しかったけど、クリームの味が強くてウニ風味がイマイチ。これならディープな街・巣鴨の名門酒場「千成」のうにスパゲッティーのほうがオトナとしては嬉しい。
http://fugoh-kisya.blogspot.com/2017/02/blog-post.html
食べ盛りの娘はツマミよりもメインを多めに食べたいようで、「南部鉄器で炊くウニいくらご飯」なるムホホな一品が出てきた。
使用前使用後?の画像だ。当然グチャグチャに混ぜあわて食べてこそ美味しい。特に特徴はないがフツーにウマい。
全体としてフツーだった。それはそれで良かった。
その後、ミッドタウンに移動して虎屋茶寮でかき氷。宇治金時タイムである。さっきの食事の反省会のようにウニに関するウンチクをしばし語る。
やはりウニはお寿司屋さんで食べるのがベストだ。塩でウマいウニ、醬油のほうがウマいウニ、握りにしてもウニによっては海苔の有り無しで味わいが変わる等々のウザったい話を聞かせる。
邪道な方向に走ったり、見た目が面白い食べ物を求めるのはカッチョ悪いとクドクドと娘を教育する。娘はウザそうな顔で聞いたふりをしている。
娘には早くからさまざまなものの本質を知って欲しいといういじらしい親心である。
結局、コンサバなものにこそ本質があるなどと保守的な話を得意になって語った。
とかいいながら、普段の私は馴染みのお寿司屋さんで「ウニをパフェみたいに盛りつけてちょうだい」などと邪道極まりないことを言っている。
こういうのは娘には内緒である。
0 件のコメント:
コメントを投稿