東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年9月5日水曜日
ナマの喜び ナマの怖さ
ナマは良い。これは真理である。生ビールしかり、生キャラメルや生チョコしかり、お刺身だってナマだからこそのウマさである。
ナマといっても、エロいことを思い浮かべてはいけない。私がいつもそんなことばかり書くと思ったら大間違いだ。
アッチ方面についても、もちろんナマは素晴らしい。それは誰もが認める事実だ。でも怖さもある。
私の場合、大昔の学生時代に交際相手が想像妊娠してビビった経験があるから、若い頃からナマ厳禁が原則だ。
いかんいかん、話がそれた。
ナマの肉がすっかり食べられなくなって久しい。大衆焼肉屋のレバ刺しで人が亡くなった事件がきっかけだ。
昭和のオッサン達の活力源はレバ刺しだった。あのネットリとした官能的な味わいは、まさに禁断の喜びだった。
今ではユッケすらも置いてある店が限られてきた。残念な話だが、かといって私もどんどん老人に向かっているから、生肉で中毒死するリスクが減るなら仕方がない。
鶏のレバ刺しならいまだに出してくれる店はある。法律だの条令みたいな話は知らないが、ホントは鶏のレバ刺しも今は禁止されているらしい。
私が週に一度は通う都内某所の焼鳥屋にはレバ刺しが常備してある。7~8年前ぐらい前までは普通のレバ刺しだけでなく「白レバ刺し」も必ずあったのだが、今では高級店に高値で引っ張られちゃうらしく、「白」がある日は少ない。
白レバ刺しのエロティックな味わいは最高だ。ウニだろうがフォアグラだろうが、世界に名だたる珍味が束になってかかってきても負けないほどだ。
個人的にはゴマ油で食べるよりも醬油がいい。わさび、生姜、おろしニンニクのどれでも合うが、この3つを全部ぶち込んで醬油をドロドロにした状態にするのが私の好みだ。
ウットリする。食物連鎖の頂点にいることを率直に喜びたくなる。
こちらの画像は、牛のユッケである。その名も「日本一のサーロイン・ユッケ」なんだとか。よく分からないネーミングだ。
神楽坂の「KINTAN」という焼肉屋で出てきた一品だ。2種類のタレに半分ずつ浸かった状態で出てくる。
ユッケとは名乗っているが、「これってナマで食べていいの?」と店員さんに確認したくなる見た目である。
やはり、ユッケというからには、ユッケ独自のあの体裁で出てこないとビビってしまう。たじろぐ。
で、ナマで食べてみた。ウマいことはウマいが、中年紳士である私の舌には、ちょっと脂っぽい。若い頃ならガツガツ食べたのだろうが、今ではそんなに感激しない。
一切れ食べた後は、店員の目を盗んで、こっそり炙って食べた。ナマが必ずしも絶対王者ではないことを痛感した。
こちらは生肉を使った握り寿司だ。最近はこういうのがハヤっている。私としては生肉をご飯に乗っけて食べることがブキミに思えて手は出さなかった。
何事においてもナマを絶賛する傾向にある私だが、“ナマだとビミョー”だと感じてしまうものもあるわけだ。
生ビールにしても、管理が悪い店だとやたらとマズい。混雑していない大衆酒場など怪しい店では、瓶ビールかホッピーを選んだほうが確かである。
そういう意味ではナマが絶対とも言い切れないわけだ。
ある意味、アッチ方面?の話とも相通じる部分がある。「今日は大丈夫よ」とか言われても調子に乗ってはいけない。ウソかもしれない。
ナマの喜びとナマの怖さは表裏一体である。
結局、そっちのオチになってしまった。
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