東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年12月21日金曜日
天皇陛下が命名された魚
平成最後の年の瀬だ。メディアなどではこの30年を振り返る企画が目につく。
私の世代にとって平成は社会人としての歩みそのものだ。昭和の終わりに学生生活に別れを告げて社会人になった。
自分では昭和人を自認しているが、平成の世に社会のど真ん中に生きていたことになる。
バブルやその後の低迷期、その後現在に至るまで社会の最前線で過ごしてきた。気づけば勤労世代の中では年長側になった。
天皇陛下といえば昭和天皇の印象が強かったから、今上陛下が即位されてしばらくは“皇太子殿下”としてのイメージが残っていた。もちろん、年月とともにそんな感覚は消えてなくなった。
今の皇太子殿下にもしばらくは同じような印象が残るのだろう。それにしても来年からは天皇陛下が年代的に近くなることが驚きである。
自分の加齢をこれほど痛感することはない。天皇陛下はそれこそ国の象徴だから、それぞれの世代の国民が時代の転換期にさまざまな思いを抱くのだろう。
昭和天皇が植物の研究にご熱心だったように今上陛下は魚類の研究で有名だ。日本魚類学会に所属され、とくにハゼの研究で知られている。
昭和の終わり頃にダイビングを始めた私にとって平成はいわば世界の海を潜りまくった時期でもある。
水中写真撮影にハマって、一時期はハゼばかり追っかけていた。その関係で一般の人よりはハゼの名前を結構知っているが、実はダイバーに大人気のハゼの名前が今上陛下の命名によるものだという話を聞いて驚いたことがある。
ウソかホントか自信が無いので、今回これを書くにあたって一応ネットで調べてみたのだが、どうやら本当らしい。だとしたら、日本の全レジャーダイバーはぜひ知っておくべき話だと思う。
まず最初はアケボノハゼである。今日紹介する3種類のハゼの画像はいずれも私が撮影したものだ。
アケボノハセは写真派ダイバーにとっては大人気のハゼである。割と深い場所に生息しているため、なかなか出会えず憧れの魚みたいに扱われることもある。
私自身もハゼの中でもとくに美しいと思う。この魚に「アケボノ」という言葉を当てはめられたセンスは凄く素敵だと思う。
こちらはニチリンダテハゼだ。背びれに丸の模様があり、日輪を立てているような姿からこの名前がついている。
日輪は太陽や太陽の輪郭を意味する言葉として使われるが、これまた実にマトを得たネーミングだと思う。
沖縄でも見られるが、私の印象としてはフィリピンの海で浅い水深からやたらとゴロゴロ見られるハゼだ。
日輪をパっと立てていないと絵にならないから結構被写体としては厄介だが、その美しさが清々しくて大好きな魚のひとつだ。
こちらはギンガハゼ。銀河のギンガである。斑点模様が星のようだからというのが由来だ。ロマンチックな名前だ。美智子皇后のアドバイスを受けて天皇陛下が命名されたという話がネットに載っていた。
真偽は確かではないので、違っていても怒らないでください(笑)。
ちなみに、1枚目の顔面のアップ画像は間違いなくギンガハゼだが、二枚目の横向きの画像は斑点の入り方が独特なので、ひょっとすると違う種類かもしれない。
もし詳しい人がいたら教えてください。
ここで紹介した3種類のハゼは、そこそこマメに潜っている程度のレジャーダイバーなら誰もが名前を知っているほど人気がある魚だ。
そんな魚の命名に天皇陛下が関わられていたという話は、平成全期間にわたって水中撮影を趣味にしてきた私にとっては何とも感慨深い。
平成最後の年の瀬にゼヒとも紹介しておきたかった話でした。
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