2019年7月24日水曜日

佃煮やら築地の寿司やら

引越しから1か月。まだまだ目新しい感覚があるから近所の散歩が楽しい。ヒマさえあれば散策している。

歩いて5分も行くと隅田川に出る。墨田テラスという整備事業のおかげで川沿いの遊歩道が整備され散歩には最適だ。



いくつもの橋の中でわが家に近いのは佃大橋だ。ぶらぶら歩いて渡ってみた。水の眺めにはヒーリング効果があるから、あてもなく川沿いを歩き、橋も渡ってブラブラするのは楽しい。

佃大橋を渡ると、待ってましたとばかりに古い佃煮屋が目につく。渋い風情の店構えに引きよせられるように立ち寄る。



ウナギの佃煮にそそられたが、100グラムで2500円ぐらいの値付けにビビって、穴子とタラコとアサリの佃煮を購入。タラコが絶品だった。

佃側の川沿い遊歩道も美しく整備され、タワーマンションが連なる未来都市みたいな景観だ。そんなエリアに古い佃煮屋のような渋い建物も混ざっているあたりが今の東京を象徴しているようで面白い。

自宅側の川沿いを南に歩けば、アッという間に聖路加タワーの裏側だ。築地エリアである。

川沿いを行かなくても築地は徒歩圏だから、引っ越してすぐの段階から何度も散策している。

市場の移転でゴーストタウンになったかと思いきや、週末の場外の賑わいはなかなかのもの。観光地として定着している。

今更ながらお寿司屋さんの多さに驚いた。場外市場周辺の狭い路地には気軽な雰囲気のお寿司屋さんが数え切れないぐらい営業している。

晴海通りと新大橋通りが交差するエリアには少し規模の大きなそれなりの店構えの店もいくつかある。

目立つ看板でランドマーク的な存在が「寿司岩総本店」だ。すぐそばの築地支店よりもオジ向きの雰囲気が漂う。

立て続けに利用してみたが、さすがにこの界隈を代表する店だけに王道の美味しい寿司を食べさせてくれる。





奇をてらったものは無いが、ネタはすべて上等だし、握りの姿も美しい。安定という言葉がピッタリだと思う。

お寿司の楽しみ方もいろいろだ。一人でボンヤリ楽しみたいときは、大将が一人で仕切っているような小ぶりな店を選ぶ。

マイペースでゆったりするには最適なのだが、同行者がいる時や、ヒソヒソ話をするような相手と飲み食いする場合には事情が異なる。

小ぶりな店だと、大将との距離が近すぎて少し居心地の悪さを感じることもある。まあ、こっちの自意識過剰な部分もあるのだが。

でも、たとえば、連れの女性を口説こうかという状況だったら、馴染みの大将が目の前で身構えている小ぶりな店のカウンターではトンチンカンである。

その点、中規模のお寿司屋さんのカウンターならそれなりに解放感があるので、同行者とヤバめの話も可能だ。女性相手なら愛の言葉だってささやけるはずだ。

まあ、そんな会食なら料亭の個室でも使えと言われればそれまでである。




そういう点で寿司岩総本店は使い勝手が良い店だと思う。客層は大人ばかり。高級感もありながら適度な賑わいもあって、ちょうどいい感じだ。

別な日、寿司岩と同じような場所に位置する「和み竹若」という店を覗いてみた。近隣に2件ある鮨竹若の系列で寿司以外の一品料理メニューが豊富な店だ。




ガチガチの寿司屋でも、カジュアルすぎる海鮮居酒屋でもないという気分の時には使い勝手が良い店だろう。

クリームコロッケやらステーキもある。築地という場所柄、寿司だってそれなりのものが出てくる。値段も適価だ。

こういう路線の店が簡単に見つかるあたりがこの界隈の特徴だろう。散歩するたびに訪ねてみたい店が増えてしまうのが困りものである。


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