ラーメンには特別こだわりがないから、黙々とサッポロ一番を食べていればいいのに、さすがに時々はお店のラーメンが食べたくなる(http://fugoh-kisya.blogspot.com/2020/01/blog-post_8.html)。
ラーメン屋さんで食べる場合、私の好みはオーソドックスな醬油ラーメンか味噌ラーメンだ。塩ラーメンは本場・函館でもさんざん食べたが感心したことがない。サッポロ一番塩ラーメンが一番だと思う。
ラーメン好きな人、ゴメンなさい。
我がバンドメンバーにマメにラーメンブログを更新している男がいる。ラーメンの寸評よりどうでもいい脱線ネタを楽しみに読んでいる。
彼のブログを読んでいても、最近のラーメン業界はつけ麺の勢力がグングン強まっているのが分かる。
いつからそういう風潮が強まったのだろうか。私が食べ盛りだった昭和の頃は、つけ麺はあまりポピュラーではなかった気がする。
先日、東京駅近くの商業ビル地下のラーメン名店街みたいな一角で、つけ麺の人気店に入ってみた。その日は中途半端な時間だったので、行列はなくスムーズに食べられた。
有名な大勝軒の流れを汲む店らしい。チャーシューメンが食べたかったのに、雰囲気にのまれてつけ麺を注文。
正直イマイチだった。麺も美味しい。スープも悪くない。でも美味しく感じないのはナゼかと真面目に考えてみた。
で、気付いたのが「ヌルい」という理由だ。当たり前の話だが、私にとってはこれが致命的だ。つけ麺にちっとも惹かれない理由がようやくわかった。
冷たい麺を熱いスープに何度も何度もくぐらせるわけだからスープはアッという間にヌルくなる。
ラーメンに限らず、食べ物のウマいマズいを決める大きなポイントが「正しい温度かどうか」である。
たとえば、ヌルい餃子にヌルいビールが出てきたら十人に十人がマズいと感じるだろう。
ハンバーグやカレー、シチューにグラタン、すき焼きに天ぷら、ウナギに焼鳥等々、どれもヌルかったらちっとも美味しくない。
ざる蕎麦やざるうどんにしても、冷たい麺には冷たいツユが基本だ。その点、つけ麺の多くが冷たい麺に熱いスープである。この組み合わせが美味しくない元凶だろう。
「あつもり」を頼めば問題ないのだが、あれはあれで麺がくっついたりしてスムーズではない。
四国名物・釜揚げうどんのように熱い湯の中に麺を浮かべて出せばいいのかもしれないが、そんなつけ麺はあるのだろうか。
友人のラーメンブロガーによると「スープが冷めちゃう問題」に関しては、途中でスープに焼き石を投入して熱さを復活させる店もあるらしい。
なかなか感心なサービスだとは思うが、そういうサービス自体、イマドキのつけ麺の欠点を店側がちゃんと認識している証のようにも思える。
私は結構な猫舌である。そんな私がつけ麺のヌルさが気になるわけだから、世のつけ麺ファンは、味変ならぬ温度変が気にならないのだろうか。
こちらは時々無性に食べたくなる新橋「ほりうち」のチャーシューつけ麺。チャーシューが親の仇みたいに入っている一品だ。
ここまで来るとチャーシューが基本で麺は付け合わせみたいなものだからヌルくても気にならない。いわば洋食屋のハンバーグの横にちょこっと添えられている味の無いパスタみたいに冷めていてもヘッチャラだ。
まあ、これは特殊な例だろう。寒い季節にはどうしたって普通のラーメンが恋しい。こちらは東池袋「大勝軒」で食べたチャーシューメンだ。
何の変哲もないオーソドックスなラーメンだが、ホッコリする味だ。昔ながらのラーメンに昔のようにコショウをふってズルズル食べるのが落ち着く。
得体の知れない調味料や味変のためのアレコレを投入しなきゃならないようなラーメンとは違う潔さが嬉しい。
ラーメンの好みなんて百人いれば百種類に別れるだろうから私がウダウダ書いたところで始まらない。
単に私が保守的オヤジだということなんだろう。
ちなみにこちらは自宅から徒歩数十秒の距離にある人気店「はしご」のダーローメン。中央区界隈にいくつか店舗がある。この日食べたのはチャーシューが入った醬油ラーメンだ。
この店、ドロドロしていないサラっと系の担々麺がウリの店だ。まるで好みではなかったので近距離なのに敬遠していた。
でも、普通の醬油ラーメンも評判が良いと知って改めて食べに行ってみた。普通に美味しかった。こういうラーメンで私は大満足だ。
きっと加齢も影響している。それだけは認めたくないのだが・・・。
富豪様には、こちらの↓つけ麺をお勧めいたします。
返信削除冷たい麺と冷たいスープの絶妙なハーモニーをお楽しみいただけるかと思います。
http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/archives/1072076225.html
浣腸さま
返信削除群馬までラーメンを食べに行くことはあり得ませんが、こういうのが正しいつけ麺なんでしょうね。