家族旅行、正確に言えば元家族旅行で軽井沢に行ってきた。今年はヘンテコな世相になったせいか、なぜか元家族で行動する機会が多い。
ハタから見たら仲の良い家族にしか見えないはずだ。まあ、そんなカタチもある。中学2年になったダウン症の長男のせいで、やや不思議な関わりが成立している。
わが家のダウンちゃんは、このところやたらとパパっ子になってしまい、やたらと私に会いたがる。意味不明な電話もしょっちゅうかかってくる。
おそらく小学校低学年に毛が生えた程度の精神年齢なんだろう。今になって“父親ラブ”まっさかりだ。しょうがないから私もせっせと付き合うようにしている。
父親っぽい時間を過ごすことで、私自身、なんとなく浄化されているような気分にもなる。一種の自己満足ではあるが、人生後半戦になって、ただ野放図に過ごすのも収まりが悪い。
時々、「オレもいっぱしの人の親だなあ」などと感慨にふけることで気持ちのバランスが取れているように思う。
この上の画像は10年前に軽井沢に行った時の一枚だ。下は今回の画像。まさに10年一昔である。こんな画像を比べると歳月の重みを痛感する。
さて、軽井沢である。お盆のピークは過ぎていたが、まだ8月下旬ではない段階なのにかなり空いていた。天下の旧軽銀座もガラガラ。
目抜き通りのいくつかの店には閉店の案内が貼り出され、テナント募集している物件も目立った。世の中、一気に風向きが変わってしまった感じだ。
夏の名物である渋滞にもちっともはまらなかったし、白糸の滝や鬼押し出しといったベタなエリアも空いていた。
泊まったのは軽井沢から車で20分ぐらい離れた距離にある「エクシブ軽井沢」。家庭人だった頃にも何度か来ている勝手知ったる宿だ。
食事のレベルが高いので、夕飯は館内で済ませた。初日は和食、翌日はイタリアンである。
イタリアンではシャンパンを持ち込み、パスタやピザばかり注文するという“タンスイカブラーの宴”に徹したので、バンバンドシドシ食べた割にはかなり安くあがった。子連れ旅行の醍醐味である。
旅行中もウチのダウンちゃんは私につきまとい、トイレの中にまで乱入する始末だった。ふだん一緒に暮らしていないから、たまの旅行の時ぐらい好きなようにさせた。
食事の際は常に隣に陣取り、寝る時も私の横をキープし、タバコを吸いにテラスに行くにも付いてくる。もはや子犬状態と割り切って過ごした。
正直、辟易とする瞬間もあるが、少なくとも求められているわけである。幸せだと思わないといけないのだろう。
そうはいっても私も結構な歳である。疲れる。旅行を終えて帰宅した晩は10時間も寝ちゃったほどバテバテだった。
ここ数年、思春期だった娘とはかなり濃い時間を過ごした。とりあえずマトモに育ってくれたので、以前ほどの心配は無くなってきた。その分、これからは息子ともたくさん接してやろうと思っている。
離婚したことで子供達に対しては負い目みたいな気持ちがある。そんな感覚が逆に私を発奮させる活力源にもなっているから、それはそれでアリなんだと思う。
濃密な時間を過ごした3日間が終わって、息子と元嫁は豊島区、娘は文京区、私は中央区のそれぞれの住まいに戻った。
とはいえ、新型コロナは今や家庭内感染が一番多いらしい。バラバラに居場所があることは、ある意味、ニューノーマルとやらを考える上では時代の最先端なのかもしれない。ちょっと屁理屈みたいである。
感慨深いです..!
返信削除コメントありがとうございます!
返信削除自分で書いておいて感慨深いです!
んーーー。深いですな。
返信削除まるで浜田省吾師匠の歌詞みたいです。
コメントありがとうございます!
返信削除ハマショー師匠の歌詞みたいですか。。恐れ多いです!
多分、奥様が撮ったと思われる10年前の写真が、素敵過ぎます。何か・・・感慨深いです。
返信削除ありがとうございます!
返信削除はい、お気に入りの写真です。元奥様(笑)による撮影です。