2021年3月17日水曜日

なごりガニと温泉

 毎年今の時期になると「なごり雪」が頭に浮かぶ。いつも鼻歌でフフフンとうなっている。名曲中の名曲だと思う。無形重要文化財にして欲しいぐらいだ。

 

♪きみの唇がさようならと 動くことが   こわくて下を向いてた~~♪

 

映画を観ているようなドラマチックの歌の世界が大好きだ。

 

なごり○○というタイトルは演歌を中心にいくつもある。なごり酒、なごり歌、なごり路、なごり雨、なごり船・・・等々。

 

変わったところでは、替え歌大王の嘉門達夫の名作「なごり寿司」がある。銀座あたりで思わせぶりなオネエサンに寿司を奢らされたオジサマがたにとっては涙なくしては聴けない名曲だ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=a_f2k6Xln-A

 

と、意味不明な前振りを書いたが、先週末私も「なごり」を楽しんできた。その名も「なごりガニ」である。

 

日本の冬の味覚の王様といえばズワイガニだろう。私は圧倒的?に毛ガニ派なのだが、さすがに禁漁間近だとズワイをしっかり食べたくなる。ズワイガニは320日頃に禁漁になるから今がまさにラストチャンス。

 



 

ズワイといえば北陸あたりがイメージされることが多い。越前ガニなどはバカ高いことで知られる。

 

同じ日本海を歩いているカニなのに山陰で揚がるほうがちょっと手軽だ。そちら側では松葉ガニという名前でブランド化している。

 

今回出かけたのは米子から近い皆生温泉だ。以前にも何度かカニ攻めに出かけている。

 

羽田から米子まで1時間程度で飛んで、空港からタクシーで20分ぐらいで到着する。実にラクチンにカニ三昧を楽しめる。

 



 

泊まったのは皆生シーサイドホテル。松葉ガニ尽くしの宿泊プランが良さそうだったので選んだ。

 

海沿いの大浴場も気持ちよかったが、貸し切りの家族風呂や露天風呂もあって、やたらと保温性が高い上等な泉質のお湯を堪能できた。

 

何はともあれ夕食はカニである。カニ好きじゃなければ間違いなく飽きちゃうぐらいカニばかり出てくる。

 



 

刺身、茹で、焼き、鍋、天ぷら、雑炊の他、カニ味噌やカニ茶碗蒸しまで全部楽しめた。

 

カニの姿盛りの甲羅の中にもミソがたっぷりあって、冷酒をカピカピ飲みながら冬の名残りを存分に楽しんだ。

 





 

カニ以外の前菜や地魚の刺身などには目もくれずカニばかりをむさぼった。タグが付いている上モノのカニはさすがに身入りが違う。ギッシリだ。

 



 

カニ酢がいらないぐらいカニそのものの味を満喫する。焼いたら焼いたで甘みが増すし、鍋のカニは出汁の旨味をまとってこれまた最高だった。

 

カニづくしの場合、たいていは食べ疲れて最後の雑炊が億劫になるのだが、今回はシメの雑炊のウマさに卒倒した。

 



 

カニすきを食べ終わった鍋にそのままご飯を投入、最後に余熱で生卵をとき味を調える。焼きガニや茹でガニの食べきれなかった余りの身も雑炊に加える。

 

鍋の出汁自体が非常に美味しかったせいか、気が狂いそうになるほどウマい雑炊だった。一口だけ食べるつもりが何かの中毒患者のように完食。幸せだった。

 

到着日は17時ぐらいに現地に着いて、翌日は11時発の便で羽田に戻ったので、まさにカニと温泉だけの時間を過ごした。ANAマイルの特典航空券サマサマである。

 




 

朝ご飯はそれなりに品数も用意されていたが、面白かったのが、生卵お代わり自由という仕組みだ。卓上にTKG用の醤油が4種類も用意されているのがニクい。

 

こうなると鮭や海苔などを突っついている場合ではない。醤油を吟味して2種類選び、TKGをしっかり2杯楽しんだ。

 

朝風呂、朝飯をのんびり楽しんで空港に向かう。その名も米子鬼太郎空港である。土産物も鬼太郎推しだ。

 



 

鬼太郎モノなんていったい誰が喜んで買うのだろうなどと不謹慎な気持ちで搭乗開始を待つ。

 

スムーズに機内に案内され離陸を待つ。なぜか私の手元には週刊誌と一緒に「一反もめんのマグカップ」があった。無意識のうちに買ってしまったようだ。妖怪おそるべし。

 

 

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