ローテーションと聞けば、まもなく開幕するプロ野球の投手陣のことか、AKB48のヒット曲などを連想する。私の場合、それに加わるのが「寿司、ウナギ、焼鳥」という外食ローテ-ションである。
一人暮らしだから外食の頻度は高い。数え切れないほどの外食ジャンルの中でも保守的な中高年である私は上記3つのいずれかで済ますことが多い。
寿司、ウナギ、焼鳥。お供は日本酒か焼酎か、はたまたホッピーだ。ワインなんてしばらく飲んでいない。オジサマの完成形である。
お寿司屋さんは季節の変化をしっかり味わえるのが良い。ウマいものを食べながら四季を感じるのは日本人ならではの贅沢な時間だ。
新富町の「なか山」での一コマ。ホタルイカ、白エビ、カツオなどなど。こういうものを並べて一献傾けていると日頃の憂さも忘れる。
旬のモノは身体に良いという迷信?を信じて沈思黙考しながらウマい酒に酔うのはオトナのタシナミだと思う。
そうは言っても、時には女性連れのこともある。そんな日は脚ばかり眺めながらヤボなことばかり考える。そんな煩悩に浸るのも私のローテーションみたいなものだろう。
前回、海老の握りばかり食べているようなことを書いたが、ウマい赤身や穴子に煮蛤、コハダ、白身の昆布締め、ウニも好きだ。余裕があればワサビをしっかり入れたかんぴょう巻きもムシャムシャ食べる。
酒中心になることが多いせいで、帰宅後しばらくすると小腹が空いてウーバーでマックのフィレオフィッシュを宅配してもらう困ったクセがあるのだが、それさえ無ければ寿司で過ごす時間はヘルシーである。
ウナギはしょちゅう食べるものではないのだろうが、好きだから頻繁に食べてしまう。何でもない日がハレの日みたいな気分に変わる。
自宅から徒歩圏内にある「築地宮川本廛」での一コマだ。私にとってウナギは最高の酒のアテだ。鰻重が来る頃には既に空腹じゃなくなっているのが問題だ。
夜のウナギ大会ともなれば、白焼きはもちろん、うざく、う巻きといった一品で冷酒をクイクイ飲むのが楽しい。肝焼きも欠かせない。
こういうのをチマチマ食べていると、楽しみで仕方なかった鰻重がキツく感じてしまう。若い頃なら余裕だったのに歳月の流れがちょっと憎い。
さて、焼鳥に移る。最近は自宅から徒歩圏の新富町「義常」に行く機会が多い。ウナギもお寿司も近場でウマい店があればそこが中心になる。
ここの焼鳥は総じて美味しいのだが、アレコレ用意されている一品料理をツマみながらホッピーや焼酎系のジョッキをグビグビやるのが楽しい。
この画像はレバーソテー。ホッピーやサワー類にはこういう料理が最適だ。ナンコツ唐揚げあたりも加われば実にハッピーな気分になる。
先日行った際、つまみの他に焼鳥は4本だけにして、初めてご飯モノを注文してみた。そぼろご飯である。
そぼろご飯自体は珍しいものではないが、個人的にはあまりウマいものに当たった記憶がない。ボソボソしてたり、味が中途半端だったり冷たかったり等々、良い印象がなかった。
隣のお客さんが食べているのを見て、ウマそうだったから挑戦したのだが、これが妙に美味しくてビックリした。
上に書いたような悪い部分がすべて無い。ジューシーで味わい深く一気にファンになってしまった。
値段は500円ぐらいだったと思う。すっかり高値になってしまった鰻重に比べたら驚異的なお手軽さである。
そぼろご飯が今後のローテーションの柱になることは間違いなさそうだ。
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