2021年11月26日金曜日

スペインを食べに行く


少し前にこのブログで旅の思い出を書いたせいで無性にスペイン料理が食べたくなった。私の脳はかなり単純に出来ているらしい。

 



 加齢とともに新たなお店を開拓するフロンティア精神が薄れてきたせいで以前に何度か行ったことがある銀座の「スペインクラブ」を訪ねた。

 

スペイン料理の良さは「カヴァ」に尽きるかも知れない。イタリアの「スプマンテ」とともに時に私を助けてくれる有難い酒である。

 

洋モノ系レストランに行くとシャンパンのせいでお勘定がオッペケペーになることが少なくない。

 

私はさほど普通のワインが好きではないから洋モノレストランではシュワシュワを飲んで過ごす。

 

スパークリングワインとシャンパンがあった場合、見栄っ張りの私としては後者を頼まざるを得ない。もちろん高い。

 

スペイン料理の場合には泡モノは地元の「カヴァ」が定番だ。シャンパンを置いてある方がおかしいわけだから堂々とカヴァを飲んで過ごせる。

 

シャンパンより遙かに安いから気軽にボトルで頼んでグビグビ出来るのが良い。その店で一番高いカヴァを頼んだところでたいしたことはない。

 

この日もお店のスタッフに勧められたロゼのカヴァをボトルで注文。頼んだ料理との相性も良く美味しく楽しめた。

 



 

イベリコ豚の生ハムやタコとポテトの和え物といったツマミを味わいながらホロ酔いになる。

 

料理を運んでくるスペイン人のオバサン相手に「ブエノ、アミーゴ、バモス!」などテキトーな言葉を乱発しながら過ごす。

 

“スペインの気分”だから無理やり陽気になってみる。これって意外に大事だ。陽気になれば笑いも増える。楽しい気分になれば免疫力もアップして健康になる。笑門来福だ。

 




 スペイン版のモツ煮みたいなカジョスとイベリコ豚の首肉のグリルだ。カジョスはハチノスのトマト煮込みだが、カヴァとの相性も良く酔いが進む。

 

豚肉のグリルがまた絶品だった。お店の人によるとかなり希少な部位だとか。他の料理メニューより二段階ぐらい高い値付けだったのも納得。

 

脂身が無いのにパサつき感は皆無で、噛んだ時の締まった食感やジューシューさ、味の濃さともに豚好きの私には最高の一品だった。

 

そしてシメは冒頭の画像のパエリア。いろいろ種類はあったがこの日はシーフード。シラスと何とかの和風パエリアみたいなその日のアレンジパエリアも頼んでみたかったが、これまた加齢のせい?で冒険できなかった。自分の保守性が自民党みたいでイヤだ。

 

普段は焼鳥、寿司、小料理屋、ときどきウナギや中華といった定番パターンで生きている私である。久々の異国料理は新鮮だった。

 

味はさておき、気分が新鮮さを取り戻すことに意味があるのかも知れない。予定調和から外れたところに身を置くことは案外大事だ。

 

なんだか大袈裟な書きぶりになってしまったが、時には斬新な時間を過ごすのも悪くない。老化対策として心がけようと思う。

 

 

 

 

 

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