わがオジサマバンドは11月末に3年ぶりにライブを開催することになった。再始動である。ブランクを埋めようとちょっとペースを上げながら練習に励んでいる。
基本メンバー3人に加えて演目によって最大7名ぐらいの編成になる。まだ基本メンバー3人でアコギの演奏のみで演目候補を絞り込んでいる段階だ。
久しぶりに音楽と向き合っている。こういう趣味に没頭できる時間は貴重だ。コロナ禍真っ只中の頃には考えられなかった。
従来は練習開始当初は適当なカラオケボックスにギターを持ち込んでヤイノヤイノ過ごして秋頃からスタジオ練習に移行するパターンだった。
当然、カラオケボックスだとダラダラと酒を飲んだりしてフガフガになってしまうのだが、今年は最初からスタジオ練習に取り組んでいるので順調に仕上がりそうな雰囲気になりつつある。
というわけで、自宅でも普段より音楽に触れる機会が増えて、まるで「NO MUSIC,NO
LIFE」みたいな感じである。
真面目にスタジオ練習に励んでいるとはいえ、練習後の飲み会もまた大事である。素人バンド活動の場合、そっちが目的みたいな側面も否定できない。まさに「NO 酒,NO LIFE」である。
スタジオは神保町にあるのでその界隈が練習後の飲み会場所になる。喫煙OKの店が少ないのでロクでもない中華料理屋で飲むか、チェーン店のモツ焼屋で飲むかの2択になりつつある。
ホッピーとモツ焼というオジサンのおやつを楽しみながら音楽談義そっちのけでお互いの健康問題や老後の心配、はたまた息子や娘の愚痴などを語る時間でもある。
いわゆるホッピーの「中」はお代わりするたびに濃くなっていくのが大衆酒場のお約束だが、イマドキのシステム化されたモツ焼屋では、自動的に1杯分を注げばストップするキャップ付きボトルがテーブルごとに置かれる。
便利だが何だか味気ない。まあ、メンドーなオッサン達を放置しておくには最適なシステムだろうから文句は言えない。
さて、毎度そんな飲み会ばかりでは面白くないので、前回の練習後は「炭水化物の宴」を企画することになった。2年ほど前に同じく神保町で基本メンバー3人で死にそうになるほどの炭水化物大会を開催したことがあったのでその再現をもくろんだわけだ。
練習後、まずは一服したかったのでモツ焼屋に立ち寄る。まさに「NO タバコ,NO LIFE」である。その後に炭水化物大会が控えているのにちょろちょろとツマミを食べてホッピーで喉を潤す。
3人ともにあと3年ぐらいで還暦を迎えるのでちょこっとつまんで飲んだだけで正直に言うと空腹は収まってしまう。でも意を決して炭水化物の宴に向かう。お店は今回も神保町の人気店「揚子江菜館」である。
炭水化物、すなわち麺飯類は3人で3品でいいと誰かがヘタレたことを言い出したので、そんなシャバダバは許せない私が3人で4品を主張する。この店の麺飯類は盛りが多めだが、せっかくのイベントだ。頑張らないといけない。
チャーハンとパーコー担々麺と何とか麺に引き続き、池波正太郎も愛したというこの店名物の上海焼きそばを注文する。どれも普通に美味しい。この店の特徴は「偉大なる普通」だと思う。
続々と運ばれてくる料理を食べながら、2年前は3人で7品注文したことを思い出して、もう一品頼むべきだと提案してみた。他の2人は否定的な態度で私をバケモノみたいに扱う。でもメゲずにナンチャラまぜ麺という1品を追加してみた。
ナンチャラまぜ麺である。見るからに辛そうである。私が苦手な路線のものが来てしまった。余裕でもう一品食えるぜと息巻いていた私としては敗北決定である。
ところが、もう食えないなどと弱気なことを言っていた私以外の二人がこのまぜ麺をウマいウマいと言いながらバクバク食べているではないか。
気付けば完食。オジサマ恐るべしである。モツ焼屋で飲んだ二軒目だというのに3人で麺飯類5つを完食したわけだ。確実に寿命に悪影響を及ばしたはずだ。
まさに「NO 炭水化物,NO LIFE」である。でも3人で7品食べた2年前に比べれば苦しさは少しだけ軽かった。その後、3人で喫茶店に入ってようやくライブ用の演目などについて語り合ったから死ぬほどの苦しさではなかったわけだ。
頑張ってもう1品頼むべきだったかも知れない。
0 件のコメント:
コメントを投稿