キャンディーズの名曲に「やさしい悪魔」がある。素敵なタイトルである。一文字打ち間違えたら「やらしい悪魔」になってしまう。それはそれで素敵だ。
さて、やさしい悪魔と呼びたくなるのが甘いモノである。私は結構な甘いモノ好きである。女子とカフェに行けばカッコつけてブラックのコーヒーだけで済ませるが、内心では「オレもケーキが食いたい!」と叫んでいる。
いまハヤリのアフタヌーンティーとやらに付き合わされるのもキツい。要は甘いモノがテンコ盛りになった三段皿を眺めながらお茶を飲めという話である。
三段腹の私が三段皿を見学しているだけだからちっとも面白くない。心の中では「さっさと食え」と叫んでいる。
我が家に帰ると人目を気にせず甘いモノを頬張る。イマドキのコンビニスーツはかなり優秀だから近所にタバコを買いに行っただけなのに帰ってくるとナゼかスイーツをいくつも入手している。
最近やたらと疲れやすいのだが、これも糖分の過剰摂取が原因じゃないかと思い始めている。糖質の過剰摂取はなかなか危険らしい。「強い眠気、だるさ、集中力の低下」も糖質が原因になるらしい。
まるで私である。それだけならともかく、糖質の摂りすぎは体内の細胞を正常に維持できなくなり免疫力が低下して病気になりやすいんだとか。
おまけに余分な糖質は体内のタンパク質と結びついてナンチャラ生成物を多く蓄積させ、それが身体の老化を早め認知症リスクも高まるそうだ。
日々、私の心をホンワカと幸せにしてくれる甘いモノ達にそんな極悪非道の一面があるとは残念である。まさに「やさしい悪魔」である。
でも、キャンディーズだってやさしい悪魔を否定していない。トリコになったままウーウーと唸っているだけでその関係にどっぷりハマっている。それが人間の業だと思う。
外の世界とは違い我が家では頻繁に甘いモノを食べている。娘の前ではカッコつけるどころか逆に叱られるぐらいスイーツ大会を繰り広げている。
少し前、娘に誘われ人形町にかき氷を食べに出かけた。目指した店があいにく休業中だったので、たまたま看板が出ていた通りすがりのカフェに入ってみた。
フルーツかき氷がウリの店だったみたいで妙にウマいかき氷にありつけた。「ポンプ」という名前の店だった。店内は狭く洒落っ気もないが、フルーツテンコ盛りのかき氷が個性的だった。
長野パープルという品種の葡萄と白桃のかき氷だ。いずれも軽い感じの練乳チックなミルクが上手に絡んでいてすこぶるウマかった。でも妙に高い値付けだったから若者が気軽に食べに行ける感じでもない。ちょっと不思議な店だった。
さてさて、甘いモノの中でいま私が夢中になっているのが「アイスクリン」である。昔懐かしの超オーソドックスかつ頼りない?味わいのバニラアイスである。
アイスならハーゲンダッツをあれこれ買っておけば済むという私の固定観念を打ち崩してくれた逸品である。シャーベットのような軽めの口当たりですぐに消えていく。そんなはかなげな感じが愛おしい。
ハーゲンダッツのあのまったり重い味わいもそれはそれでアリだが、ちょっと一口甘いモノでサッパリしたい時にはハーゲンダッツは向かない。
アイスクリン、という出来損ないみたいなネーミングがまた良い。なんとなく日本がまだまだ貧しかった昭和の匂いがする。いままた改めてこの国は貧しくなってしまったから、アイスクリンが一大ブームになってもおかしくない。
糖質の摂り過ぎについてあれこれ考察しようと思って書き始めたのだが、結局ウマいスーツの話に終始してしまった。今日も帰りにコンビニで「どらもっち」を買って帰るような気がする。
以上です。
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