2024年8月30日金曜日

ソースだよソース


ソースか、醤油か。アチコチで論争が繰り返されているテーマである。主なところではアジフライや目玉焼きあたりだろうか。私は断然ソース派だから問答無用でソースで食べる。

 

ウスター、中濃それぞれ大好きだ。揚げ物に合わせるとんかつソースは世界に誇る日本の魂みたいだと感じる。

 

ソースマンである私は海外旅行に行く際は中濃ソースの小型ボトルを持参する。どこの国に行こうが揚げ物には遭遇するからそこにソースを加えるとマズいものもウマくなる。

 

目玉焼きにソーセージやハムも世界共通で用意されているからソースさえあれば私にとって平和な日常が維持できる。

 



大型スーパーに行くとウスターソースだけでも結構な種類が並んでいる。いろいろ試してみたが、結局は「スーパープレミアムソース」という大げさな名前の商品が私のお気に入りだ。

 

私が朝飯によく作るのが「目玉焼き混ぜ混ぜご飯」である。油を少し多めにひいて目玉焼きを作り、熱々ご飯に混ぜ合わせてソースを掛けてかっこむ逸品である。

 

油とウスターソースの融合ほどエロティックな味わいはない。それが硬めに炊いたアツアツご飯と混ざるわけだから簡単にして最高の一食になる。

 

目玉焼きに関しては想像以上にソース派は分が悪い。醤油派にケチャップ派、塩派などの勢いに押され気味だが、私が精魂込めて制作する「目玉焼き混ぜ混ぜご飯」を口にしたら他派閥の皆さんもきっと悔い改めると思う。

 

先日、テレビ番組でウマそうなエビフライにちょこっとだけタルタルソースを付けて食べているタレントさんがいた。タルタルソースとエビフライはもちろん鉄板の組み合わせだが、私はそこにソースも加える。主役を食ってしまう名脇役みたいに一気に味が広がる。

 

思えば揚げ物にはソースが絶対だろう。アジフライに多い醤油派の気持ちもわかるが、あれは頭の中で「魚にソースは合わないから醤油だ」という思い込みが原因だと睨んでいる。

 

冷静になって「これはレッキとした揚げ物だぞ」と気づけばソースのほうが好ましく感じるはずだ。たぶんそう思う。違ったらごめんなさい。個人的な意見の押し付けです。

 

時々、トンカツに醤油をかける人がいる。申しわけないがそんな変態的行為は私から半径10メートルぐらい離れた場所でやってほしいと思う。醤油トンカツ派の人々はいったい何をきっかけにそんなスペクタルな?世界に行ってしまったのか多いに気になる。

 

私が洋食屋さんを好きな理由もソース天国だからかもしれない。メンチカツだのクリームコロッケだのソースが大活躍する場面が多いのが嬉しい。高級路線の店だとクリームコロッケにデミソースや洒落たオリジナルソースがついてくることがあるが、私はそこにこっそりウスターソースを足しちゃったりすることもある。

 



この「ウスターソースちょいがけ」は案外いろんな場面で使えるワザだ。居酒屋のチャーシューエッグは焼き豚のタレ的な味付けになっていることが多いが、そこにソースを足すとウマさが倍増する。マカロニサラダにだってソースちょい足しを実践すると味が一段階アップする気がする。

 

なんならオムライスにも応用可能だ。オムライスといえばケチャップだ。ただ、ケチャップにもウマいマズいはある。単に酸味が強すぎるケチャップだと肝心のオムライスの味を落としてしまう。そういう時はケチャップに少しウスターソースを加えるだけで味が引き締まる。

 

この夏、甲子園に行ったついでに串カツ屋に行ったり、居酒屋で焼きそばを食べたり、球場でもたこ焼きやソバメシを嬉々として味わった。とかく「西の食べ物」にチャチャを入れて東京の味はこうでなきゃ、などと気取っている私だが、西のソース文化には素直に脱帽だ。

 

コテコテのああいう食べ物がソースではなく醤油味だったらと考えるだけでゾっとする。ベチャベチャベトベトとソースを塗りたくなる点では西のアノ振り切った感じが大好きだ。

 


友人にラーメン大好きな男がいる。ラーメン食べ歩きブログを1000回以上も更新しているツワモノだが、私がこういう話を書くと必ずといっていいほど謎の「ソースラーメン」とやらを勧めてくる。世の中にはそんなケッタイなラーメンを出す店はあるらしい。

 

興味がないわけではないが、私にとってソースはスープ的な存在ではない。あくまで「混ぜる」「染み込ませる」のが基本だと考える。まぜ麺、和え麺的なものならトライしてみたい。

 

ちなみに私にとって死ぬまでにもう一度食べたいソース関連の食べ物は「ソースだけビーフン」である。子供の頃に祖母がたまに自分用にちゃっちゃと作っていた謎の食べ物だ。

 

乾燥ビーフンを戻して、フライパンで炒めて最後にウスターソースをかけるだけの実にシャビーな一品だった。具も一切ナシでヘンテコ極まりなかったのだが、ナゼか抜群に美味しかった記憶がある。

 

大人になってから再現しようと何度トライしたのだが一度も美味しく出来たことがない。乾燥からの戻し加減か、塩コショウを入れるのか否か、はたまた炒める時間なのか、炒め油の問題か、それともソース自体のメーカーの違いなのか等々、いろいろ研究したが祖母が作った味には程遠いマズいものしか出来なかった。

 

まさに幻の味である。いつかまたトライしようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 件のコメント:

  1. ソースラーメンはハムカツをトッピングすることで完成する船橋の誇るラーメンなのです!
    一度で良いから食べるべし!

    全国区にならない理由もわかります!
    ↑ダメじゃん…

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    1. 館長さま

      なおさら気持ち悪いですね(笑)

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