2015年2月27日金曜日

イクメンとかカジメンとか


イクメン、カジメン。個人的にとても違和感を覚える言葉だ。率直に言えば嫌いな言葉である。

育児に一生懸命な男、家事を頑張る男といった意味だが、なんか4文字のカタカナになると窮屈な感じがする。

父親であれば可能な範囲で育児に精を出すし、家事だって然り。ごく普通のことだ。

ことさら馬車馬のようにコマゴマとしたことをさせたがる変な空気が気持ち悪い。何なんだろう。

ネグレストや児童虐待をするような異常者は別にして、普通の男性なら誰だって普通に育児や家事はしている。

「普通」の基準が家庭それぞれで違うだけである。画一的に尺度みたいなものを他人様に押しつけられる話ではないと思う。

家にいられる時間の長短で育児や家事に割ける時間が人によって違うのは当然だ。
どこかのヒマな旦那の武勇伝?を多忙な家の旦那に押しつけられたら堪ったものではない。

数週間の育児休業を取るのは立派だが、実際の育児の現場を考えれば「たかが数週間」でしかない。

育児はもっとももっと長い年月の積み重ねである。大所高所の考え方が大事であって、ちょこちょこした話ではない。

世間からイクメンと呼ばれることはまったく無かった私だが、ごく普通に子煩悩な父親だったと思う。

母親を助けるとか、そんな大げさなことではない。母親の長風呂の間にオシメが汚れれば交換したし、母親が家事で手が離せなければ食事の世話をした。時間が合えば寝かせつけたりもした。

母親抜きで子供と終日外出もしたし、読み聞かせだってしたし、幼い子供特有のエンドレスな会話にも普通に付き合っていたし、自転車訓練もかって出た。

別に自慢げに羅列するほどの話ではない。頑張った感覚すら無い。極端に多忙な父親でもない限り、大半の父親がそのぐらいはしている。それじゃあダメなんだろうか。

家事にしても、たまには食器を洗ったり、ときどき風呂掃除したり、家の周りの雑草処理や野良猫対策に精を出した。わが家の玄関前で犬にションベンさせるクソジジイとも闘った。

掃除洗濯や、スーパーへの買い物、近所のオバサンとの井戸端会議のような種類の家事は一切しなかったが、それだけで「非カジメン」なのだろうか。

協力的かどうか。どうやらこの一点がイクメンやカジメンの分岐点らしいが、それだって家庭ごとにさまざまだろう。要は大黒柱としての存在感を節目節目で発揮していれば済む話だと思うのだが、そんな考え方は通用しない時代なんだろうか。

私だって、靴下を洗濯機に入れる際に裏返しで脱がないように「指導」され、きちんと遵守していた。私にすれば協力である。

いま思えば専業主婦サマだった当時の嫁に随分と「指導」されたが、そんな従順?な姿勢自体が私に言わせれば立派な協力である。

そもそも共働きの家庭と専業主婦がいる家庭とでは比べようもないし、それ以前に100組いれば100通りのカラーがあるのが家庭だ。抽象的な概念を押しつけるのはバカみたいである。

イクメンもカジメンも結局は、育児や家事で煮詰まっている女性のSOSが根源にある。男として気付かなければならない。それが一番大切なことだ。でも無理に身代わりになることがすべてだとは思わない。大事なことは上っ面の行為うんぬんではない。煮詰まった女性に対する理解や配慮だろう。

それこそ、情が通った夫婦ならクリアできる問題だし、そんな夫婦ならイクメン、カジメンといったブサイクな言葉は使う必要もないはずだ。

こんなくだらない言葉を気にしている世の中の既婚男子や結婚予備軍の男子には、つくづく得体の知れない空気に踊らされるんじゃないと言いたい。力んだって仕方がない。

まあ、独り身になった私が主張したところで説得力はない。でも、普通の神経の人が普通の感覚でやれることをやれば問題はないと思う。

それでもダメならとっとと別れることを考えた方がいいのではないか。

追伸・・・個人的な意見なので怒りのコメントとかはご遠慮願います!

2 件のコメント:

  1. 富豪記者様

    いつも興味深い内容ですね。
    記者様は正直な人間性なのですね。
    世の人間のほとんどは素の自分を見せられずにいますね。私もそうです。

    記者様の美学、大切にされてくださいね。とても、魅力的ですよ。

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  2. 匿名サマ

    コメントありがとうございます!

    正直者というかワガママなんだと思います。。。

    思ったように生きられない世の中ですから適度な偏屈と適度なワガママをモットー?に頑張ります。

    今後とも宜しくお願いします。

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