東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年2月13日月曜日
怖かったこと
私は結構な怖がりである。高いところも怖いし狭いところも怖い。飛行機も怖いし、新幹線もシートベルトが無いことが怖い。
で、今日は怖かった話を書いてみる。お化け方面の怖い話は思い出すだけでチビりそうになるので除外する。
先日、下の息子が通っている支援学校がロケ地になったEテレの番組を見た。子供向けのキャラクターものだったのだが、悪者が登場した時の子ども達の怖がり方が面白かった。
わが息子などは腰を抜かしてヘナヘナ座り込んでこの世の終わりのような顔でビビっていた。親の私ですら見たことのない表情だ。ヤツには悪いが腹を抱えて笑ってしまった。
「親の心、子知らず」の逆パターンである。そう考えると私が幼かった頃の数々の恐怖体験も親から見れば抱腹絶倒だったのだろう。ちょっと悔しい。
私にとって強烈な印象だったのが「デカい鬼太郎」である。子供向けのイベントに連れて行かれた私が目にしたのは大柄の男が鬼太郎の顔部分のハリボテだけをかぶった異様な姿だった。
ネットで拾ったこの画像だと顔部分だけではなく全体が着ぐるみ状態である。とりあえずバランスが良い。さすが現代である。
私の体験は昭和40年代である。まだまだ大ざっぱで雑な時代だったのだろう。かぶっていたのは頭の部分だけ。
いわば異常に顔のデカいやたらと大柄な鬼太郎である。おまけに剥き出しの生足はスネ毛ボーボーだった。
オッサン丸出しである。
怖いったらありゃしない。だいたい当時の私はアニメの鬼太郎しか知らない。実写版的なリアルな鬼太郎など恐怖の対象でしかない。記念撮影するのも腰がひけた。ただただ恐怖体験だった。
日本中にゆるキャラが増殖して観光地で見かける着ぐるみの中にはブサイクなやつも多い。時々、小さい子がそんな着ぐるみに近づかれて恐怖におののいている姿を見かけるが、私にはあの心理がよく分かる。きっと中年になっても心の傷は消えないはずだ。
着ぐるみのインチキぶりを知ってしまった私は、その数年後、メカゴジラに殴られるという恐怖体験も味わった。
当時、ロボット漫画が人気だったことに安易に便乗して作られたのがメカゴジラである。
この時も何かのイベント会場である。メカゴジラの登場を待ちきれなかった私は、ウロチョロしているうちに着ぐるみを準備している場所に侵入してしまった。
私が見たのは上半身がムサくるしい男、下半身がメカゴジラというシュールな姿である。分かりやすく言えば人魚みたいな状態である。
要するに今から上半身部分をかぶろうとしているオッサンの着替えシーンを覗いてしまったわけである。
怒られて慌ててその場から離れたのだが、少し経ってメカゴジラが出てきた際にコツンと頭を叩かれた。
オッサンは軽く叩いたつもりだったのだろうが、硬くて重いメカゴジラの腕である。やたらと痛くて涙目になるほど怖かったことを覚えている。
なんだかアレコレ書こうと思っていたのに着ぐるみの話だけで随分と長くなってしまった。
他にもいろいろある。小学生の時に満員電車の中で見知らぬオッサンにツバを吐かれた事件は今も鮮明に覚えているし、中学生の時に友人数人でイキがってたら3~40人の中国人学生に囲まれて死ぬかと思ったことを思い出すと今も髪の毛が逆立つ。
はたまた大学生の頃に渋滞していた高速で軽く接触しちゃった車から大仏みたいな髪型の物凄くイカついその筋の人が出てきた話も涙なくしては語れない。
思い出したら結構いろいろ出てくる。
それでも大人になってからはそうしたハードボイルド系の怖い事件にあまり遭遇していない。ラッキーだと思う。女性問題や家庭問題など違った意味の「怖い話」はいくつもあったのだが、歳を取るにつれ、そういう怖い話は上手に記憶から消し去るようになった。
今後もつつがなく平穏無事に生きていきたいものだ。
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