2010年2月26日金曜日

強ソーダ

今一番欲しいものが「ハイボールタワー」だ。サントリーがウイスキーの販促のためにハイボールブームを煽る一方で、一部の店にロボットみたいなハイボールタワーを設置してウマいハイボールを普及させている。

このロボットの特徴は冷却された高圧ガスでハイボールを作る点だ。炭酸が強めで温度も低く、簡単にシャキ~ンとウマいハイボールが出来上がる。

ここ半年ぐらいすっかりハイボールオヤジになってしまった私だ。そんな便利な道具があるのならゼヒ欲しい。

ショッピングサイトをあれこれ見たが、さすがに売っていない。あくまで料飲店向けだ。だいたい保守管理、清掃等々、ものぐさな私にはムリだろう。

でも、私だって富豪を名乗る以上、たいして手間がかからないようなら高かろうが邪魔だろうがやっぱり欲しい。真面目な話、誰か売ってくれないだろうか。

さてさて、世の中では角ハイボールが人気だ。缶入り商品も飲んでみたが、あれはレモンエキスの風味が強くて好きじゃない。

やはり自分好みのウイスキーを自分好みの濃さで作ったほうがウマい。レモンは入れないのが私流だ。

聞くところによると、レモンを入れると「ハイボール」で、レモンを入れないと「ウイスキーの炭酸割り」だという説があるそうだ。ウソかホントかは知らない。

炭酸で割っちゃうと私の舌では正直言ってウイスキーの銘柄の違いは分からなくなる。
そういう意味では安いウイスキーを炭酸で割っていればよいのだが、そこはちょっと頑張りどころ。

一応、富豪なのだから小売価格1000円ぐらいのウイスキーで喜んでいてはいけない。それなりのウイスキーを標準にしないとダメだろう。

酒は気分で呑むもの。あくまでそう思い込みたい。惰性で呑んだりアルコールなら何でもOKという路線も何かイヤだ。だからウイスキーの銘柄にもこだわったフリをしたい。

そういえば、先日、赤信号で停車中、隣に並んだ車の運転席でオヤジがひとり、ワンカップをぐいぐい呑んでいる凄いシーンを目撃した。あれはまさしくアル中だろう。ああはなりたくない。

もしそんなになっちゃうとしても、ワンカップではなく、十四代とか獺祭とか、こだわりのある日本酒をあおっていたい。

さてさてハイボールの話だ。家で呑む際には、マッカラン、竹鶴、グレンリベットあたりを定番にしている。といっても、せいぜい12年モノだ。それ以上だともったいない。やはりエセ富豪だ。

竹鶴はスモーキーな感じがソーセージとか肉系のつまみに合う。炭酸との相性が私の好みだ。竹だの鶴だの縁起が良さそうな字面の感じも良い。

そんなことを書く予定ではなかった。今日は、ひょんなことから見つけた炭酸水の話がメインテーマだった。

その名も「男のちょい割る強ソーダ」だ。「ちょい割る」というゴロと「強ソーダ」という当て字を組み合わせたスーパーダジャレ商品だ。木村飲料という会社が生産している。

シュールなネーミングはさておき、ハイボールタワーが入手できない私としては、「シュワシュワが強い炭酸」は大いに気になる。ケース売りしかしていないようだが、その商品の存在を知った瞬間に注文した。

試してみた。確かに炭酸が強い。かなり強めだ。男らしい。悪くない。気に入った。

ケース単位でわが家に常備しているサントリープレミアムソーダと比べると後味のまろやかさこそ劣る。でも確実にシュワシュワ度が強い。

家庭でハイボールを作る際、油断すると半日経ったコーラみたいに炭酸が弱まってしまうのだが「強ソーダ」なら安心。ガツンとくる。

もっと端的に表現するとプレミアムソーダはそのまま飲んでも爽やかに美味しい。強ソーダはそのまま飲んでも強すぎてウマくない。そのぐらいの差がある。だから「割りモノ」にはバッチリ。

変な話、これだけガツン系の炭酸だと値のはるシングルモルトでハイボールを作るのがもったいない気がする。安モノウイスキーでも充分かも知れない。

もちろん、酎ハイ作りにも良いだろうし、上等な梅酒をこれで割ってもウマそうだ。
しばし、わが家の食卓を飾りそうだ。

変なデザインは我慢しよう。

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